おしえて!ahamoくん

eSIMとは?活用方法とメリット・デメリットをわかりやすく解説

eSIMとは?

eSIMがどんなもので、どういうときに便利なのか解説するよ。
eSIMを活用して、柔軟にスマホを使いこなそう!

ahamoくん

「eSIMってどんなもの?」
「回線の乗り換えや海外旅行のときにeSIMが便利らしいけど、本当?」

そのような疑問をお持ちではありませんか?

eSIMとは、スマホに内蔵された本体一体型のSIMのことです。

eSIMの「e」は、embeddedの頭文字で、「埋め込まれた、はめ込まれた」という意味があります。

eSIMとは スマホに内蔵された本体一体型のSIM

eSIMなら、スマホを操作してオンライン上で手続きを進めるだけで、回線を利用することができます。

このため、回線の乗り換えや、海外旅行で現地の回線を利用する際に、SIMを差し替える必要がなく、スピーディーに回線を切り替えることができるのです。

柔軟に回線を切り替えやすく大変便利ではありますが、eSIMを使ったことがないと、その利点がいまいちイメージしづらいですよね。

そこで今回は、スマホをより柔軟に使いこなせるように、eSIMがどういうものなのか、徹底的に解説します。

この記事でわかること
  • eSIMとはどういうものなのか
  • eSIMの主な活用例
  • eSIMのメリット
  • eSIMのデメリット
  • eSIMの活用がおすすめな場合
  • eSIMの利用方法

最後までお読みいただくことで、今よりもっと便利なスマホの使い方ができるようになるはずです。

早速読み進めてみましょう。

1. eSIMとはスマホに内蔵された本体一体型のSIMのこと

eSIMとは、スマホに内蔵された本体一体型のSIMのことです。

そもそもスマホでドコモなどの電話回線を利用するためには、SIMと呼ばれるICチップが欠かせません。

SIMには契約者や電話番号の情報が記録されていて、その情報にもとづいて、各キャリアの回線を使った通信・通話ができるようになっているのです。

従来のSIMは、「SIMカード」と呼ばれる、取り外し可能なカード型であることが一般的でした。

そのため、回線を乗り換えたり、海外で普段とは別の回線を使うためには、このSIMカードを差し替える必要がありました。

SIMカードで回線AからBへ移行する場合 回線AのSIMカードを回線BのSIMカードに差し替える必要がある
※SIMカードについて、詳しくは「simカードとは?誰でもわかる基礎知識を選び方・交換方法まで解説」でご確認ください。

こうしたSIM(カード)が本体に内蔵されたものが、eSIMです。

eSIMは、スマホに内蔵されているので、SIMカードのように取り外すことはできません。

ただ、スマホを操作してオンラインで手続きを進めるだけで、情報を書き換えることができます。

そのため、オンラインで回線の切り替え手続きを完結させることができ、新しいSIMを用意する必要もありません

eSIMはオンラインの手続きで情報の書き換えが可能なため移行先の回線用に新しいSIMを用意しなくてOK

この点が、従来のSIMカードより柔軟かつスムーズな回線の切り替えを可能にしているのです。

スマホの乗り換えや替え時について、詳しくは下記の記事で紹介しているため、ぜひあわせてご確認ください。

スマホ乗り換え手順をあなたの状況に応じて解説!費用と注意点も紹介
スマホの替え時はいつ?買い替えのサインや機種の選び方を解説

2. eSIMはどう使う?主な活用例

eSIMの活用例

eSIMについて基本を説明しましたが、実際どう使うのか、どのように便利なのかはイメージしづらいかと思います。

そこでここでは、eSIMの主な活用例をご紹介します。

eSIMの活用例
  • eSIM対応スマホを使う
  • SIMカードとeSIMの両方でスマホを使う
  • eSIMを利用して海外でスマホを使う

こうした例を見ながら、eSIMの活用方法をおさえていきましょう。

2-1. eSIM対応スマホを使う

eSIM対応スマホを使うことは、eSIMの基本的な活用例です。

従来のSIMカードに代わり、eSIM対応スマホを使うことで、自宅に居ながら好きなタイミングで回線を乗り換えられるようになります

eSIMなら、回線を乗り換えたいときに、オンライン上の手続きのみで回線を移行することができるからです。

そのため、解約・契約手続きのためにキャリアショップに出向きたくない人や、新しい回線用のSIMカードが手元に届くのを待てない人が、eSIM対応スマホを使うケースが増えてきています。

2-2. SIMカードとeSIMの両方でスマホを使う

SIMカードとeSIMの両方を活用して、スマホを使うケースもあります。

比較的新しい機種は、SIMカードとeSIMの両方が使える「デュアルSIM」対応である場合が多いです。

デュアルSIM対応の機種なら、SIMカードとeSIMのそれぞれで別の回線を契約することができるため、1台のスマホで2回線を使うこともできるのです。

デュアルSIM対応のスマホなら2回線使える SIMカードとeSIMそれぞれで回線を契約することで1台のスマホで2回線の利用が可能に。 ※SIMカードとeSIMの両方が使えるデュアルSIM対応のスマホの場合

そのため、仕事の関係者と友人・家族で別の回線を使いたい人や、音声通話用とデータ通信用で回線を使い分けたい人が、SIMカードとeSIMの両方でスマホを使っていることも多いです。

デュアルSIMについて、詳しくは「デュアルSIMとは?活用方法4つ・おすすめの組み合わせを紹介!」で紹介しているためあわせてご覧ください。

なお、SIMロックの解除方法やSIMカードの入れ替えについては、以下の記事で詳しく紹介しています。

SIMロック解除とは?解除が必要なケース・手順・注意点を徹底解説
SIMカードを入れ替えたらどうなる?方法や注意点を解説

2-3. eSIMを利用して海外でスマホを使う

eSIMを利用して、自分のスマホを海外で使うという活用例もあります。

先ほどもお伝えしたとおり、最近はデュアルSIM対応のスマホが多いため、SIMカードで国内用の回線を契約し、eSIMで渡航先の回線を一時的に契約するという使い方もできるのです。

渡航先の回線を割り当てたeSIMと国内回線のSIMカードを使用 ※SIMカードとeSIMの両方が使えるデュアルSIM対応のスマホの場合

eSIMなら、海外旅行へ行く場合でも、 海外の回線もオンライン上で手続きをすれば利用することができます

そのため、Wi-Fiルーターのレンタルや、渡航先の回線用のSIMカードを購入して差し替える手間を省きたい人が、eSIMを利用して海外でスマホを使うケースも増えているのです。

海外旅行時にeSIMを使うメリットや手順について、詳しくは「【韓国台湾ハワイでも】海外旅行にはeSIMがおすすめ!メリットと手順を紹介」でご確認ください。

3. eSIMのメリット4つ

メリット

eSIMの概要や活用例を知ることで、その利点も少しずつわかってきたのではないでしょうか?

そこで改めて、eSIMのメリットを整理してご紹介します。

eSIMのメリット
  • SIMカードを紛失・破損する心配がない
  • オンラインで契約してすぐに利用できる
  • 1台のスマホで回線を使い分けられる
  • 海外でスマホを使うための手間が省ける

一つずつ詳しく見ていきましょう。

3-1. SIMカードを紛失・破損する心配がない

1つ目のメリットは、SIMカードを紛失・破損する心配がないことです。

eSIMなら、物理的なSIMを触らなくて済むため、その分紛失・破損のリスクが低くなるのです。

SIMカードで回線を利用している場合は、以下のように、回線や機種を変更する際にSIMカードの入れ替えが発生します。

  • 回線を移行するために、新しい回線用のSIMカードに差し替える
  • 海外の回線を使用するために、海外用のSIMカードに差し替え、国内用のSIMカードは保管する
  • 機種変更をする際に、古いスマホに入っていたSIMカードを新しいスマホへ入れ替える

こうした入れ替えに伴って、SIMカードを紛失したり、破損させてしまう可能性はゼロではありません。
特に最近のSIMカードは小型化していて、小指の先ほどのサイズしかないため、扱いが難しいです。

一方、eSIMなら、回線を移行する際は、オンラインで手続きを進めて、スマホで開通の設定をするだけです。
機種変更の場合も、古いスマホと新しいスマホでそれぞれ設定を行えば、それで完了します。

SIMカードのように、触れたり入れ替えたりすることがないため、紛失・破損を心配する必要がないのです。

eSIMの機種変更方法について、詳しくは「eSIMの機種変更方法は?申し込みの手順や注意点を解説」で紹介しているため、機種変更を検討している方はあわせてご覧ください。

3-2. オンラインで契約してすぐに利用できる

2つ目のメリットは、オンラインで回線を契約して、すぐに利用できることです。

eSIMを活用した回線の解約・契約や開通は、オンライン上の手続きのみで完結させられるからです。

SIMカードの場合も、回線の解約・契約はオンラインでできますが、新しく利用する回線用のSIMカードは自宅に配送してもらう必要があります。

そのため、実際に開通させるまでには、どうしても数日の待ち時間が発生します。

しかしeSIMなら、オンラインの手続きやスマホでの設定を行えば、記録されている情報が書き換えられるため、同一のSIMで回線を移行させることができます。

つまり、新たなSIMを入手したり配送したりしてもらう必要がなく、早ければ、旧回線の解約から数時間で、乗り換え先の回線を利用し始めることも可能なのです。

3-3. 1台のスマホで回線を使い分けられる

3つ目のメリットは、1台のスマホで回線を使い分けられることです。

すでにお伝えしたとおり、最近はSIMカードとeSIMの両方を使えるデュアルSIM対応の機種が多く、そのような機種なら、1台のスマホで2つの回線を切り替えながら使うことができます。

これにより、例えば以下のようなスマホの使い方もできるようになります。

通信障害時に予備の回線で連絡を取ったりネット接続ができる
→メインと通信障害時用の予備の回線を使い分けることで可能に
仕事用とプライベート用で2台持っているスマホを統合する
→仕事とプライベートの回線を分けることで、1台のスマホで使い分けが可能に
今の電話番号を保持しながら格安SIMを利用して月々の利用料を抑える
→電話番号を使った音声通話とデータ通信用の格安SIMの回線を使い分ける

このように、SIMカードとeSIMそれぞれに回線を割り当てて使い分けることで、より柔軟なスマホの使い方ができるのです。

3-4. 海外でスマホを使うための手間が省ける

4つ目のメリットは、海外で通信する際の手間が省けることです。

eSIMなら、海外の回線もオンラインで契約(購入)し、設定するだけで現地でもスマホが使えるからです。

例えば、Wi-Fiルーターをレンタルする場合と比べると、以下のような点でeSIMの方は手間が少なく済みます。

【Wi-Fiルーターをレンタルする場合とeSIM利用の手間を比較】
Wi-Fiルーターレンタル eSIMで海外用の回線利用
受け取り 空港のカウンターでの受け取りか、自宅への配送が必要 不要
持ち歩き ルーターの持ち歩きが必要 スマホのみでOK
返却 空港のカウンターでの返却か、返送が必要 不要

また、海外用のSIMカードを購入する場合と比べても、以下のとおり手間を省くことができます。

【海外用のSIMカードを購入する場合とeSIM利用の手間を比較】
海外用SIMカードの購入 eSIMで海外用の回線利用
受け取り 空港のカウンターでの受け取り、自宅への配送、現地ショップでの購入のいずれかが必要 不要
入れ替え 国内用のSIMカードを海外用のSIMカードに入れ替える必要あり
(+国内用のSIMカードはなくさないよう保管)
不要

ただでさえ手続きや準備の多い海外渡航で、こうした手間を減らせるのはうれしいメリットですよね。

なお、eSIM以外に海外でスマホを使う方法や設定、上述した海外用のWi-Fiルーターや海外SIMについては、下記の記事で紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。

海外でスマホを使う方法4つ|状況に応じて賢く選べば現地でも快適!
海外でスマホを使うときの設定方法は?使えないときの対処法も紹介
「海外用Wi-Fiレンタル」はおすすめ?最新の通信手段との比較で選ぶ
海外SIMとは?利便性・コスト面のメリットから渡航時の使い方まで

4. eSIMのデメリット3つ

デメリット

eSIMにはさまざまなメリットがある一方で、次のようなデメリットもあります。

eSIMのデメリット
  • 自力で手続きや設定をする必要がある
  • 対応していない機種・回線もある
  • 端末が故障したときに手続きが必要になる

いざeSIMを活用しようというときに、困ることのないよう、こうしたデメリットについても事前に知っておきましょう。

4-1. 自力で手続きや設定をする必要がある

1つ目のデメリットは、自力で手続きや設定を行う必要がある点です。

eSIMの利便性は、自分の都合やタイミングに合わせて、柔軟に好みの回線を使えるところにあります。
そのため、必要な手続きはオンラインで完結させ、自力で開通設定を行うことが一般的なのです。

もちろん店頭でサポートを受けられないということはありませんが、基本的には数千円の手数料が必要となります。

このため、eSIMで回線を利用する場合は、

  • オンラインでの回線の解約、契約手続き
  • eSIMの申込み
  • オンラインでのMNP(電話番号の移行)手続き
  • スマホでの開通設定
  • eSIMの再発行手続き(機種変更時に必要)

といったことを、あなた自身が行う必要がある点に留意しておきましょう。

4-2. 対応していない機種・回線もある

2つ目のデメリットは、eSIMに対応していない機種や回線もあることです。

eSIMが日本で一般利用できるようになったのは、2021年ごろからです。
比較的新しいものであるため、一部の機種や回線では、eSIMを利用できません

とはいえ、例えばiPhoneなら「iPhone XS」「iPhone XS Max」「iPhone XR」 以降の機種でeSIMに対応していますし、Google PixelやGalaxyなどのAndroid搭載の人気シリーズでも対応機種が増えてきています。

また、回線も、大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)や楽天モバイルではeSIMに対応していますし、そのほかのいわゆる格安SIMでも対応回線が徐々に増えています。

このように、eSIM対応は一般的になってきているものの、すべての機種や回線で対応しているわけではないことは、覚えておいてください。

4-3. 端末が故障したときに手続きが必要になる

3つ目のデメリットは、eSIM対応の端末が故障したときに手続きが必要になることです。

eSIMは、スマホに内蔵された本体一体型のSIMのため、従来のSIMカードのように取り外ししたり、入れ替えたりできないため、SIM単体が故障する可能性は低いといえます。

ただし、eSIM以外が故障する可能性もあり、修理できない場合は新しい端末に機種変更することになります。

eSIMでは、機種変更をする際に「eSIM再発行の手続き」が必要になり、SIMを再度発行したうえで新しい端末を使って開通手続きを行うため、手順が少し複雑となります。

とはいえ、手続きはオンラインで行えるため、そこまで時間はかからないでしょう。

5. eSIMの活用がおすすめな場合

eSIMには、メリットもあればデメリットもあるため、活用するかどうか迷ってしまいますよね。

ただ、「自分の都合やタイミングに合わせて柔軟に回線を切り替えられる」というeSIMの利便性を考えると、以下のような場合にはeSIMの活用がおすすめといえます。

eSIMの活用がおすすめな場合
  • 気軽に回線やプランを変更したい
  • 状況に応じて回線を使い分けたい
  • コンスタントに海外へ行く

それぞれもう少し詳しく説明しますね。

5-1. 気軽に回線やプランを変更したい

気軽に回線やプランを変更したいなら、ぜひeSIMを活用してみてください。

お伝えしているとおり、eSIMで回線を利用すれば、オンラインでの手続きや、スマホによる設定を済ませるだけで回線を乗り換えることができます。

ショップに出向いたり、SIMカードが届くのを待つことなく、自宅に居ながらその場で回線を移行できるのです。

そのため、例えばご自宅でネットサーフィンをしているときに、今よりデータ通信量が大きい回線を見つけたら、まるでアプリをダウンロードするかのような気軽さで新しい回線に乗り換えることができます。

このようにeSIMは、その時々の生活スタイルに合わせて気軽に回線や料金プランを選びたいという希望を叶えてくれるはずですよ。

5-2. 状況に応じて回線を使い分けたい

状況に応じて回線を使い分けたいという場合にも、eSIMはおすすめです。

デュアルSIM対応のスマホなら、SIMカードとeSIMで別の回線を利用することができ、1台のスマホで2つの回線を運用できるからです。

次のように柔軟に回線を使い分けたい場合には、そのような2回線運用がピッタリといえます。

  • 普段利用するメインの回線とは別に、通信障害に備えて格安の回線も持っておきたい
  • 仕事用の電話番号とプライベート用の電話番号を分けたい
  • 電話番号を使った音声通話用の回線とは別に、格安でデータ通信用の回線を使いたい

このように、状況に合わせて普段とは別の回線も使いたいなら、デュアルSIM対応のスマホでSIMカードとeSIMの両方を利用するのが便利です。

5-3. コンスタントに海外へ行く

年に1回以上のペースでコンスタントに海外へ行く場合は、eSIMは非常におすすめです。

eSIMなら、オンラインの手続きとスマホの設定だけで、海外用の回線をスムーズに利用できるからです。

eSIMを活用すれば、海外へ行く度にWi-Fiルーターをレンタルして常に持ち歩く必要もありませんし、SIMカードを入手して混雑している空港内で入れ替える作業も不要です。

出発前にeSIMを契約(購入)して、設定を済ませ、到着後はその回線をアクティブにすれば普段と同じようにスマホを使うことができます。

海外旅行や出張の際には、荷物の受け取りや入国審査などで、何かとバタバタしますよね。
そのような状況で、スマホを少し操作するだけで通信できることは、想像以上に便利でストレスフリーなはずですよ。

6. 日本でのeSIMの対応状況

日本でのeSIM対応状況

すでにお伝えしたとおり、eSIMはすべての機種や回線が対応しているわけではありません。

eSIMを実際に利用する前に、あなたのスマホや利用を検討している回線がeSIMに対応しているか把握しておく必要があります。

そこでここでは、eSIMに対応している主要な機種や回線について、ご紹介します。

6-1. eSIM対応機種

eSIMの主な対応機種は次のとおりです。

シリーズ名 対応機種
iPhone 「iPhone XS」「iPhone XS Max」「iPhone XR」 以降の機種
Google Pixel 「Pixel 4」以降の機種
AQUOS 「AQUOS sense7/7 plus」
「AQUOS R7」
など
Xperia 「Xperia 5 IV」
「Xperia 1 IV」
など
OPPO 「OPPO Reno7 A」
「OPPO Reno5 A」
「OPPO A55s 5G」
など
Galaxy 「Galaxy A54 5G」
「Galaxy S23 Ultra」
「Galaxy S23」
「Galaxy A23 5G」
「Galaxy Z Fold4」
「Galaxy Z Flip4」
など
  • 2023年4月時点の情報です。
  • 回線によっては、掲載した機種であってもeSIMが利用できない場合があります。
  • ahamoのeSIM対応機種は「対応端末一覧 | ahamo」をご覧ください。

表に記載されていない機種については、メーカーや販売キャリアのWebサイトで各機種のeSIMへの対応状況を確認してみましょう。

6-2. eSIM対応回線

eSIMに対応している国内の主な回線は以下のとおりです。

  1. 大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)と楽天モバイル
  2. 大手キャリアが提供するサブブランドやオンライン専用プラン(ahamoなど)

格安SIMの中には、eSIMに対応していないものもありますが、CMなどで目にするような大手の回線・料金プランについては、ほとんどがeSIMに対応しています。

ただ念の為、実際にeSIMで回線を利用する際には、必ずその回線の公式情報で対応状況を確認するようにしてくださいね。

7. eSIMを利用するまでの流れ

最後に、eSIMをスムーズに活用し始められるように、利用までの大まかな流れも把握しておきましょう。

国内でeSIMを使って回線を開通させるまでの流れと、eSIMを使って海外で通信を行うための流れをそれぞれ説明します。

なお、eSIMの設定方法について、詳しくは「eSIMの設定方法(iPhone/Android)は?利用開始までの流れを解説」で紹介しているため、ぜひあわせてご覧ください。

7-1. 国内でeSIMを使って回線を開通させるまでの流れ

ここでは、eSIMを活用してドコモ回線を開通させるための手順を参考に、eSIMを利用する流れを紹介します。

主な流れは、以下のとおりです。

  1. 各キャリアのWebサイトでeSIMの利用を申込み※
  2. 契約者情報の入力と本人確認
  3. 申込み受付完了メール/SMSの受信
  4. eSIM利用開始手続きの案内メール/SMSの確認
  5. 案内に沿って、開通手続き(MNPの場合)
  6. プロファイル(契約者情報データ)のダウンロード
  7. スマホの再起動
  8. eSIMで回線の利用を開始

一連の流れを、以下の動画でも説明していますので、こちらもあわせてチェックしてみてください。

詳細な手順は各キャリアや通信会社ごとに異なりますが、基本の流れはほぼ同じです。

こちらの内容を参考に、eSIMを活用するためにやるべきことを、大まかに把握しておきましょう。

  • eSIMの利用を申込む前に、キャリアのeSIM対応機種にご自身の機種が含まれていることを必ず確認してください。

MNPについて、詳しくは「MNPとは?予約番号取得・契約の手順と事前に知るべき10の注意点」で紹介しています。

7-2. eSIMを使って海外で通信を行うための流れ

続いて、旅行や出張で海外へ行く際に、eSIMを使って現地の回線を利用するための流れを紹介します。

主な流れは以下のとおりです。

  1. 渡航先で使えるeSIMを購入※
    (「韓国 eSIM」などで検索すると購入できるサイトがヒットする)
  2. 販売元から送信されたQRコードを、海外で使うスマホで読み取り
  3. 販売元のマニュアルに沿ってeSIMに回線を登録
  4. 現地到着後、eSIMに登録した回線をON
    (国内で使っている回線はOFF)
  5. 帰国後、国内で使っている回線をON
    (eSIMに登録した回線はOFFにし、もう使わない場合は削除する)

出発前に①〜③までを済ませておけば、現地空港では回線を切り替えるだけですぐにスマホを使うことができます

  • eSIMを購入する際には、対応機種にご自身の機種が含まれていることを必ず確認してください。

eSIMを活用して、

「データ容量をたくさん使えてリーズナブルに利用できる回線を利用したい!」
「海外でもスムーズにスマホを利用したい!」

という場合は、ドコモの料金プラン「ahamo」がおすすめです。

ahamoなら、ドコモ回線でたっぷり20GBを使えて、月額料金は2,970円(税込)

  • 機種代金別途
  • SMS、他社接続サービスなどへの発信は、別途料金がかかります。

プランはシンプルに1つだけですが、「大盛りオプション」なら、+1,980円(税込)でさらに80GBを追加することもできます。

さらに、申込みや追加料金不要で、海外でも20GBまでのデータ通信が可能です。
現地に到着後、「データローミング」をONにするだけで、スマホをそのままお使いになれます。

なお、海外でスマホを使う際の設定については、「海外ローミングとは?高額請求の避け方とメリット・デメリットを解説」でも紹介しています。

  • 15日を超えて海外で利用される場合は速度制限がかかります。国内利用と合わせての容量上限です。
  • リーズナブルにたくさん使えるデータ通信量
  • ドコモの高品質なネットワーク
  • シンプルでわかりやすいワンプラン
  • 申込み・追加料金不要で海外でも利用可能

eSIMの活用を機に、うれしいポイントがそろったahamoにしてみませんか?

その他、ahamoのメリットや乗り換えにおすすめのタイミングなどは下記の記事で紹介しています。

ahamo(アハモ)のメリットと気になる点を比較!プラン・サービスの特徴を徹底解説
ahamo(アハモ)に乗り換えるタイミングはいつが良い?料金や手順も解説
ahamo(アハモ)の注意点は?乗り換える前に知っておくべきポイントを紹介

ahamoに関する評判が気になる方は下記の記事もあわせてご覧ください。

ahamo(アハモ)は「めんどくさい/やめとけ」って本当?おすすめできるメリットとは
ahamo(アハモ)の評判は?口コミからわかるメリットや注意点も紹介

8. まとめ

eSIMがどういうものか、おわかりいただけたでしょうか。

最後に今回の内容をまとめておきます。

eSIMとは
スマホに内蔵された本体一体型のSIMのこと

eSIMは、主に以下のように活用されます。

eSIMの活用例
  • eSIM対応スマホを使う
  • SIMカードとeSIMの両方でスマホを使う
  • eSIMを利用して海外でスマホを使う

eSIMのメリット・デメリットはそれぞれ以下のとおりです。

eSIMのメリット
  • SIMカードを紛失・破損する心配がない
  • オンラインで契約してすぐに利用できる
  • 1台のスマホで回線を使い分けられる
  • 海外でスマホを使うための手間が省ける
eSIMのデメリット
  • 自力で手続きや設定をする必要がある
  • 対応していない機種・回線もある

eSIMを活用する際は、以下のような流れで手続きや設定を進めます。

【国内でeSIMを使って回線を開通させるまでの流れ】
  1. 各キャリアのWebサイトでeSIMの利用を申込み
  2. 契約者情報の入力と本人確認
  3. 申込み受付完了メール/SMSの受信
  4. eSIM利用開始手続きの案内メール/SMSの確認
  5. 案内に沿って、開通手続き(MNPの場合)
  6. プロファイル(契約者情報データ)のダウンロード
  7. スマホの再起動
  8. eSIMで回線の利用を開始
【eSIMを使って海外で通信を行うための流れ】
  1. 渡航先で使えるeSIMを購入
    (「韓国 eSIM」などで検索すると購入できるサイトがヒットする)
  2. 販売元から送信されたQRコードを、海外で使うスマホで読み取り
  3. 販売元のマニュアルに沿ってeSIMに回線を登録
  4. 現地到着後、eSIMに登録した回線をON
    (国内で使っている回線はOFF)
  5. 帰国後、国内で使っている回線をON
    (eSIMに登録した回線はOFFにし、もう使わない場合は削除する)

早速、自分の都合やタイミングに合わせて回線を切り替えられるeSIMを活用して、より柔軟にスマホを使いこなしましょう。