電話番号を変えずにキャリアを乗り換えたいなら「MNP」を利用しよう!
スムーズに乗り換えられるように、事前に準備することやメリット、注意点などを詳しく紹介していくよ。
「スマホのキャリアを乗り換える時のMNPってどういうもの?」
「MNPを使って乗り換えたいけど、手順は?」
そのように、MNPのことがよくわからずお悩みではありませんか?
先にお伝えすると、MNPとはMobile Number Portabilityの略で、電話番号を変えずにスマホのキャリアを他社に乗り換えられる制度のことです。
かつてはスマホのキャリアを乗り換えるのに、電話番号を変えなければなりませんでしたが、MNPのおかげで電話番号を持ち越せるようになったのです。
MNPは、複雑な手続きも必要なく、誰でも簡単に利用することのできる便利な制度です。
とはいえ、本当に何の問題もなくMNPを使って乗り換えができるか心配ですよね。
確かに一歩間違えると、利用できずに電話番号が変わってしまったり、手続きをやり直す手間が発生したりする可能性があります。
でも大丈夫です。手続きを開始する前に、MNPを正しく理解して準備を整えておけば、誰でもスムーズにMNPを使った乗り換えが可能です。
この記事では、MNPを利用して、トラブルや余計な手間なくラクラク乗り換えを進められるように、以下の内容をご紹介します。
この記事でわかること |
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最後まで読めば、メリットや注意点も把握できて、準備万端の状態でMNPの手続きを開始できるはずです。
早速読み進めてみましょう。
まずは、「MNPとはどういうものなのか」といった基本から押さえておきましょう。
冒頭でもお伝えしたとおり、MNPとは、電話番号を変えずにスマホのキャリアを他社に乗り換えられる制度のことです。
MNPという名称は、Mobile Number Portabilityという言葉に由来しており、「携帯電話番号ポータビリティ」「番号持ち運び制度」と呼ばれることもあります。
MNPを利用せずに現在のキャリアを解約し、他社キャリアと契約すると、今お使いの電話番号は使えなくなってしまいます。
「キャリアは乗り換えたいけど、電話番号は変えたくない…」
MNPは、そのような希望を叶えて、気軽に乗り換えを行いやすくしてくれる制度なのです。
MNPの利用は、急速に手軽で簡単になっています。これは、これまでの制度が改善されていった結果です。
かつては、MNP転出には手数料が必要でしたが、現在では無料で転出手続きを行えるようになりました。
また、この手続きも2023年5月からワンストップ化され、ドコモなどの大手キャリアや一部の格安SIM会社では「乗り換え前のキャリアでMNP予約番号を取得する」という工程が不要になってきています。
このように、MNPは急速に、より手軽で簡単に使えるようになっています。
その具体的な手順は、続けて詳しくご紹介しますね。
MNPの概要はおわかりになったかと思いますので、続けてMNPを使った乗り換えの手順を説明します。
乗り換え手順には以下の2パターンがあります。
転出元(乗り換え元)・転入先(乗り換え先)の両方がMNPワンストップ対応済みのキャリアである場合は、より簡単なワンストップ方式の手順を参考にしてみてください。
転出元と転入先のどちらか一方でもMNPワンストップに対応していない場合は、ツーストップ方式の手順を参考に手続きを進めましょう。
転出元・転入先のキャリアが、MNPのワンストップ化に対応している場合、乗り換え手順は以下の2ステップです。
MNP(ワンストップ)の手順 | |
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STEP① 転入先で契約手続き |
をご用意の上、転入先キャリアのWebサイトで乗り換え契約手続きを行います。
乗り換え先がahamoの場合は、以下からお手続きが可能です。
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STEP② 転入先回線の開通 |
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STEP②まで完了し、新しい回線の利用が開始されると、転出元の旧回線は自動的に解約となります。
転出元・転入先のキャリアが、MNPのワンストップ化に対応していない場合、乗り換え手順は以下の3ステップです。
MNP(ツーストップ)の手順 | |
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STEP① 転出元でMNP予約番号を取得 |
転出元(乗り換え前)のキャリアでMNP予約番号を取得します。 予約番号は、各キャリアのWebサイト、電話、店頭で取得が可能です。
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STEP② 転入先で契約手続き |
をご用意の上、乗り換え契約手続きを行います。(店頭またはオンライン)
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STEP③ 転入先回線の開通 |
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STEP③まで完了し、新しい回線の利用が開始されると、転出元の旧回線は自動的に解約となります。
MNP予約番号には15日間の有効期限があります。
オンラインで手続きを行う場合は、その実質的な有効期限がさらに短縮されてしまいます。
そのためSTEP①からSTEP③まで、できるだけ期間をあけずに進めるようにしましょう。
ここまでで、MNPを利用した乗り換え手続きの手順がおわかりになったかと思います。
ただなかには、
「あまり電話を使わないし、無理にMNPを使う必要もないかな?」
とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実はMNPには以下のようにさまざまなメリットがあり、電話を使わない方にとっても便利な制度といえます。
MNPのメリット |
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一つずつ詳しく見ていきましょう。
1つ目のメリットは、電話番号の変更に伴う手間を省けることです。
MNPは、電話番号を持ち越すための制度なので、キャリアの乗り換え後も以前と同じ電話番号を使うことができます。
それによって、次のような手間を省くことができるのです。
電話番号は単なる連絡先というだけでなく、会社に在籍する際や、サービスを利用する際の本人確認情報でもあります。
同じ電話番号を使えるということは、そういった登録情報をいちいち変更しなくても済むという意味でも大きなメリットです。しかも、ワンストップ方式なら転入先の手続きで完結できるので、さらに手間を省くことができます。
2つ目のメリットは、特典を受けられる場合が多いことです。
多くのキャリアでは、MNPを使って転入してくれるユーザーに対して特典を用意しています。
キャリアや時期により異なりますが、MNPで乗り換えると、たとえば以下のような特典を受けられる可能性が高いです。
など
こうした特典を受けながら乗り換えられるのは、うれしいポイントですよね。
3つ目のメリットは、ワンストップ方式なら転入先での手続きのみで完結することです。
以前はMNPを使って乗り換えを行うために、以下のとおり、転出元と転入先双方での手続きが必須でした。
しかし、2023年5月より、大手キャリア(サブブランドやオンライン専用プラン含む)や一部の格安SIMでは、転出元でMNP予約番号取得をしなくても契約手続きができるようになっています。
転出元キャリアと転入先キャリアの両方がこうしたワンストップ方式に対応済みなら、手続きが1か所(転入先)のみで完結するため、さらに手軽にMNPを利用できるのです。
4つ目のメリットは、事務手数料が無料なことです。
最近では以下のような料金の撤廃が進んでいます。
このように、事務手数料やMNP利用に伴う解約金が廃止されており、ハードルなく自由に乗り換えが行いやすくなってきているのです。
MNPにかかる料金が心配だった方も、あんしんしてMNPを使ってくださいね。
手順がわかり、早速MNPで乗り換える手続きを開始したいところかもしれませんね。
しかし、スムーズな乗り換えのためには、以下の注意点についても把握しておくことが大切です。
MNPを利用する際の注意点 |
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こうした注意点を解消するための準備をしておくことで、よりスムーズにMNPを利用できるようになります。
準備の内容は「5.ここをチェック!MNPの手続きをはじめる前にやるべき準備」にてチェックリスト形式でご紹介しますので、「たくさんあって何をすればよいかわからない」という方はぜひご活用くださいね。
まずは注意点について詳しく解説していきます。
従来の(ツーストップ)方式でMNPの手続きを行う場合、転出元のキャリアでMNP予約番号を取得する必要があります。
実は、このMNP予約番号には15日間という有効期限があり、期限内に乗り換え手続きを完了させないと予約番号が無効となってしまうのです。
有効期限に間に合わなくても、予約番号が使えなくなるだけで、料金を課されたりする心配はありません。
ただ、再度予約番号を取得しなければならず、二度手間になってしまいます。
余計な手間を増やさないために、MNP予約番号の有効期限を把握し、期限内に転入先回線の開通まで完了させるようにしましょう。
MNP予約番号の有効期限 | |
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転入先の契約手続きを 店頭で行う場合 |
15日間 |
転入先の契約手続きを オンラインで行う場合 |
各キャリアにより異なるが、多くの場合15日間より短くなる。
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オンラインで転入先の回線契約手続きを行う場合は、実質的な有効期限が15日間より短くなることがほとんどなので、必ず期限を確認した上でMNPの手続きに取りかかりましょう。
MNPは基本的に、転出元の回線を解約した後に利用することはできません。
MNPは「今使っている電話番号を持ち越す制度」なので、解約を先にしてしまうと持ち越すべき電話番号がなくなってしまうのです。
「解約しないまま乗り換え先の回線を契約しても大丈夫なの?」
と思われるかもしれませんが、大丈夫です。MNPを使って転入先の回線を開通させると、その時点で転出元の回線は自動的に解約となります。
こういったことから、MNPを利用する前に転出元の契約をご自身で解約することは絶対に避けるようにしましょう。
MNP予約番号の取得や転入先回線の開通は、各キャリアが設定している受付時間内に行う必要があります。
特にオンラインで手続きをされる方は注意が必要で、オンラインでも開通手続きに関しては受付時間が設定されていることがほとんどです。
たとえばahamoの場合、開通の手続きが可能なのは、午前9時〜午後9時となっています。
また、MNP予約番号の取得についても、オンラインで申請する時間帯によっては、番号が発行されるのが翌日になる場合があります。
余計な時間ロスを発生させないためには、転出元・転入先の手続き受付時間を事前に確認し、受付時間に応じた手続きのスケジュールを立てておくとスムーズです。
MNPを利用すると、電話番号は引継げますが、キャリアメールまでは引継ぐことができません。
メールアドレスを変更せず、キャリアメールを引継ぐためには、別途サービスの申込みが必要となります。
たとえばドコモの場合、「〜@docomo.ne.jp」のメールアドレスを、他社キャリアやahamoでも利用するためには、「ドコモメール持ち運びサービス」をドコモ回線の解約から31日以内に契約する必要があります。
基本的には、こうしたサービスを別途契約しなければ、転出元のキャリアメールは使えなくなってしまいます。
キャリアメールの利用を継続したい場合は、事前にキャリアメール持ち運びサービスの利用方法を確認し、忘れずに契約をしてください。
転入先の回線で、お手持ちのスマホが使えるとは限りません。
これは、「現在使用中のスマホを転入先の回線でも引続き使いたい」という場合の注意点です。
スマホは、機種によって対応している周波数帯が異なります。もし転入先回線の周波数帯に、使用しているスマホが対応していない場合、そのスマホは転入先では利用できません。
また、SIMロックがかかった状態のスマホも、他社キャリアの回線を利用することができません。
このため、事前に以下の準備が必要となるのです。
MNPを利用する場合、転出元キャリアと転入先キャリアで、契約者名義が同じでなくてはなりません。
契約者の名義が異なると、基本的に転入先の回線を契約することができないためです。
たとえば、「父親名義で契約していたA社の回線から、MNPを使ってB社に乗り換え、B社は息子名義で契約する」ということはできないのです。
このため、転出元キャリアの契約者とは別の名義で転入先キャリアを契約したいのであれば、乗り換え手続きをはじめる前に、転出元で名義変更を行う必要があります。
これはMNPの利用に限ったことではありませんが、キャリアを乗り換えると、乗り換え前の回線と紐づくキャリアポイントが消滅する場合もあります。
たとえば、ドコモの提供するポイントサービス「dポイント」は、dアカウントを持っていない場合、解約と同時に失効してしまいます。
各キャリアの提供するポイントは、さまざまなお店やサービスの支払いに使えることが多く、その価値はお金と同じといえます。
そのような大切なポイントを無闇に消滅させることのないよう、事前に転出元のキャリアポイントの引継ぎ方法を確認し、対応しておきましょう。
また、ポイントの引継ぎができない、あるいはあえてしない場合は、乗り換え前にポイントを使い切っておくとよいですよ。
これもMNPに限ったことではありませんが、回線を乗り換えると、転出元で受けていた割引が適用されなくなってしまいます。
「解約するのだから、割引が適用されなくても問題ないのでは?」
と思われるかもしれませんが、以下のような割引を受けている場合、割引が適用されなくなることで、乗り換え後にあなたや家族に影響が出てきます。
こうした割引がなくなることで受ける影響を最小限にとどめるために、機種代金の残債や、セットで契約しているサービスの料金の支払いが乗り換え後どう変わるかを確認しておくことが重要なのです。
また、家族の利用料が変動する場合は、事前に家族に乗り換えの了承を得ることも大切です。
SIMカードにはサイズの異なる3つの種類(+eSIM)があり、使用中のスマホが対応していないサイズのSIMは利用できません。
たとえば、nanoSIM対応のスマホではmicroSIMも標準SIMも使えないのです。
そのため、現在使っているスマホを転入先キャリアでも引続き使う場合は、スマホが対応しているサイズのSIMカードを転入先から提供してもらう必要があります。
適切なサイズのSIMカードを提供してもらうため、事前にあなたのスマホが対応しているSIMカードのサイズを確認することは欠かせません。
MNPに限ったことではありませんが、キャリアを乗り換えると、転出元のキャリア決済を使用できなくなります。
このため、以下に思い当たる場合は、注意が必要です。
支払いのトラブルや、予期せぬサービス停止といった事態を避けるために、こうしたネットショップやサービスの支払い方法は事前に変更しておきましょう。
先ほどご紹介した注意点を解消するためには、事前の準備が肝心です。
そこでここでは、MNPを使った乗り換え手続きをはじめる前に、やっておくべきことや確認しておくべきことをチェックリスト形式でまとめてご紹介します。
MNPの手続きをはじめる前にやるべき準備チェックリスト |
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これらを事前に行っておけば、MNPによる乗り換え手続き開始後に
「手続きをやり直さなければならなくなった…」
「乗り換えでポイントや料金を損してしまった…」
といった状況に陥ることを回避できます。
面倒に感じるかもしれませんが、この準備さえできていれば、実際の手続きは簡単に進められるので、少しだけ頑張ってみてくださいね。
MNPを使って乗り換えるならahamoがおすすめ! |
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![]() 「MNPを使ってリーズナブルに利用できる回線に乗り換えたい!」 という場合は、ドコモの料金プラン「ahamo」がおすすめです。 ahamoなら、ドコモ回線でたっぷり20GBを使えて、月額料金は2,970円(税込)。
プランはシンプルワンプランですが、「大盛りオプション」なら、+1,980円(税込)でさらに80GBを追加することもできます。
MNPを使って、あなたに合った回線に乗り換えたいとお考えなら、このようなうれしいポイントがそろったahamoにしてみませんか?
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MNPがどういうものか、おわかりになったでしょうか?
最後に今回の内容をまとめておきます。
MNPを利用した乗り換え手順は、以下のとおりです。
MNPには以下のようなメリットがあります。
MNPのメリット |
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一方で、利用する際には以下のことに注意が必要です。
MNPを利用する際の注意点 |
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今回の記事を参考にトラブルなくMNPを使った乗り換えを行いましょう。