デュアルSIMがどんなもので、どういうときに便利なのか解説するよ。
デュアルSIMで自由に回線を組み合わせて、あなたにピッタリなスマホの使い方を叶えよう!
「電話用とデータ通信用で回線を使いわけたいけど、デュアルSIMのスマホじゃないとだめなの?」
「そもそもデュアルSIMってどんなもの?」
そのような疑問をお持ちではありませんか?
簡単にいうと、デュアルSIMとは、1台のスマホで2つのSIMを使える機能のことです。
SIMが2つ使えることで、1台のスマホで2回線使用できるようになるため、用途ごとに回線を使いわけたり、通信障害に備えて予備の回線を持ったりすることが可能です。
とはいえ、これまで「1台のスマホにつき1つの回線(料金プラン)」という状態が普通だったなら、あなたにとって、デュアルSIMは、さほど必要性のあるものではないかもしれませんね。
でも実は、デュアルSIM対応のスマホは増えてきていて、「1台のスマホで2回線を利用する」ことが徐々に増えつつあります。
2つ回線が使えれば、うまく回線を使いわけて月々のスマホ利用料を抑えたり、仕事用とプライベート用で2台持ち歩いていたスマホが1台で済んだりと、柔軟なスマホの使い方が叶うからです。
そのため、デュアルSIMのことを知り、2回線利用という選択肢を持っておいて損はありません。
そこで今回は、デュアルSIMについて以下のとおり詳しく解説します。
この記事でわかること |
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最後まで読めば、あなたに合ったデュアルSIMの活用方法や回線の組み合わせ方がわかり、1台のスマホで2回線を使いこなせるようになるはずです。
早速読み進めてみましょう。
まずは、デュアルSIMとはどういうものか、基本から押さえていきましょう。
ここでは、デュアルSIMの機能によって可能となることや、いくつかあるデュアルSIMの種類についてもあわせてご紹介します。
デュアルSIMとは、デュアル(=二重の)という言葉のとおり、1台のスマホで2つのSIMを使える機能のことです。
かつては、1台のスマホで1つのSIMしか使えませんでしたが、最近では2つのSIMを使える「デュアルSIM対応のスマホ」が主流となっています。
そのようなデュアルSIM対応のスマホでは、SIMカードを挿入するスロットが2つ配置されていたり、SIMカードスロットとeSIMの両方を搭載していることで、2つのSIMが使えるようになっています。
なお、eSIMの設定方法や機種変更方法については、以下の記事でも紹介しています。
「eSIMの設定方法(iPhone/Android)は?利用開始までの流れを解説」
「eSIMの機種変更方法は?申し込みの手順や注意点を解説」
2つのSIMが使えるデュアルSIM機能に対応したスマホなら、1台のスマホで2つの回線を使用できます。
スマホの回線は、1つのSIMにつき1つ割り当て可能なので、デュアルSIM機能を利用すれば2回線を運用することができるのです。
たとえば以下の画像のように、一方のSIMにはA社の回線を割り当て、他方のSIMではB社の回線を割り当てるといったことが可能です。
このように2回線を利用できるデュアルSIM対応のスマホなら、好みの回線を自由に組み合わせて、あなたにピッタリなスマホの使い方が叶えられるはずですよ。
デュアルSIMは、細かい仕様によって以下の4種類に分類されます。
デュアルSIMは、種類によって利便性が異なるため、使いやすいものを選択できるよう各種類の特徴を知っておきましょう。
デュアルSIMの機能の違い
デュアルSIMは、機能の違いによって次の4つがあります。
- DSSS(デュアルSIMシングルスタンバイ)
- DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)
- DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)
- DSDA(デュアルSIMデュアルアクティブ)
おもな違いは次の表のようになります。
▼デュアルSIM機能の違い 機能 内容 DSSS 2枚のSIMのうちどちらか1つの有効になっているほうだけで電話や通信が可能。もう1つのSIMを使いたいときは手動で切り替える。同時に2回線は利用できない。2つとも4Gで利用可 DSDS 2枚のSIMの両方で待ち受けが可能。2つを自動で切り替え。ただし、2つ同時に電話や通信はできない。また、2つのSIMで同時に4Gは使えないので、片方は3Gで使用する DSDV 基本機能はDSDSと同じ。違いは、2つのSIMで同時に4Gが使用できる * DSDA 基本機能はDSDVと同じ。違いは、2つのSIMで同時に通信が可能。たとえば電話で話ながら、もう1つのSIMで通信を行える
こうした各仕様を、表にまとめたので見比べてみてください。
2回線の同時 着信待ち受け |
SIMの有効/ 無効切り替え |
使用回線 | 音声通話中のデータ通信 | |
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DSSS | × | 手動 | 4Gで使用 | × |
DSDS | ◯ | 不要 | 一方が4G(5G)なら他方は3Gで使用 | × |
DSDV | ◯ | 不要 | 両方4Gで使用 | × |
DSDA | ◯ | 不要 | 両方4Gで使用 | ◯ |
一覧で比較してみると、DSDAが最も充実した仕様であることがおわかりかと思います。
ただ、2023年6月現在、DSDAタイプのデュアルSIM対応スマホは、国内においてまだまだ普及していないようです。
こうした国内での普及状況や利便性を考えると、現状では「DSDV(デュアルSIM・デュアルVoLTE)」タイプが最良の選択肢といえます。
これからスマホを購入するなら、「◯◯(機種名)デュアルSIM DSDV」などで検索して、デュアルSIMの種類まで確認しておくとよいですよ。
なお、スマホ本体を安く買いたい方は、「スマホ本体を安く買う4つの方法!月々の料金を抑える方法も解説」で紹介する方法を参考にしてみてください。
4Gや5Gについて、詳しくは以下の記事でご確認ください。
「4Gと5Gの違いとは?何が変わるのかわかりやすく解説」
「5Gとは?意味や3つの特徴、実用化でできることをわかりやすく解説」
「ahamoは5Gにいつから対応している?5Gにならない理由と対処法を紹介」
デュアルSIMがどういうものかはおわかりになったかと思いますが、どう便利なのかはイメージしづらいのではないでしょうか。
そこでご紹介すると、デュアルSIMは、主に以下のように活用されています。
デュアルSIMの活用方法 |
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ここでは、こうした活用方法について詳しく見ていきましょう。
デュアルSIMは、音声通話とデータ通信で回線を使いわけるために活用されることが多いです。
音声通話とデータ通信でそれぞれ別の回線を使うことで、自分のスマホの使い方に合わせて細やかに料金プランを選びやすくなるからです。
たとえば、電話をかける機会が多く、データ通信の容量は月ごとに変動する人の場合、通話は定額料金プランが望ましいですが、データ通信は利用量に応じた料金設定の方がうれしいはずですよね。
このようにスマホの使い方は人によって異なるため、1つの回線しか選べないとなると、「自分にピッタリ!」という料金プランを利用できない可能性も出てきます。
一方、デュアルSIMを活用して、音声通話とデータ通信でそれぞれ異なる回線(キャリア)を利用できれば、
「音声通話は国内通話が時間制限なく定額で利用できるA社の◯◯プラン、データ通信は1GBごとに料金が加算されるB社の△△プラン」
という風に、より自分に合った選択をしやすくなるのです。
その結果、月々の支払いにもムダが生じにくくなります。
おすすめの組み合わせはコレ! |
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「音声通話可能でデータ容量が少ない料金プラン」 音声通話が可能な料金プランは、月々のデータ容量が少ないほどリーズナブルな傾向にあります。 また、データ通信専用の格安SIMは、音声通話やSMSは使えませんが、その名のとおり格安で使えるものも多いです。 そのため、音声通話可能でデータ容量の少ない料金プランと、データ通信専用の格安SIMを組み合わせることで、スマホ利用料にムダが発生しづらくなります。 |
仕事用とプライベート用で、別の回線を使うためにデュアルSIMを活用するというケースもあります。
デュアルSIMを活用すれば、1台のスマホで仕事とプライベートのデータ通信をきっちりわけたり、それぞれで別の電話番号を使うことができるからです。
以前は、仕事とプライベートで回線をわけるためには、スマホを2台持つしかありませんでしたが、デュアルSIMのおかげでその必要がなくなりつつあるのです。
おすすめの組み合わせはコレ! |
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「大手キャリア」 仕事に使う回線は、いざという時に対面サポートを受けられる方が安心なため、大手キャリアの回線(料金プラン)を選ぶのがおすすめです。 一方、プライベート用の回線では、電話番号がないと不便ですが、コストは抑えたいところですよね。そこで便利なのが、音声通話可能な格安SIMです。 このように大手キャリアと音声通話可能な格安SIMの回線を組み合わせれば、安心感の高い仕事用回線と利用料を抑えたプライベート用回線の両方を、1台のスマホで使うことができますよ。 |
出張や旅行で海外へ渡航した際に、国内の回線を保持しながら現地回線を使うという活用方法もあります。
海外でスマホを使うための手段の一つに、渡航先で使えるSIMを購入・契約するという方法があるのですが、この時、国内用の回線も活かしておくためにはデュアルSIMが便利です。
渡航先でも、普段国内で使っている電話番号を一応使える状態にしておきたいという場合は、デュアルSIMを活用することで、国内回線のSIMを挿入したまま現地回線用のSIMも追加することができるのです。
これにより、普段使っている電話番号への緊急連絡にも気づくことができます。
おすすめの組み合わせはコレ! |
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「現地用プリペイドSIM」 渡航先では、十分なデータ容量を備えた現地用のプリペイドSIMを使って通信を行うことで、後から高額な利用料を支払う事態を避けられます。 また、現地で保持する国内用回線としては、現地用SIMの容量が足りなくなった時や、不具合が発生した時に海外(国際)ローミングを利用しやすい、海外ローミング用のプランを提供する大手キャリアの回線がおすすめです。 なお、海外SIMやWi-Fi、海外でスマホを使う方法・設定について、詳しくは以下の記事でも紹介しているため、あわせてご覧ください。 「海外SIMとは?利便性・コスト面のメリットから渡航時の使い方まで」 |
デュアルSIMは、普段使っている回線がつながらない場合に備えて、予備の回線を持っておくためにも活用されています。
スマホ回線は、トラブルや災害によってつながらなくなることがゼロではありません。
そんな時、私たちはスマホ回線を使ったデータ通信や音声通話、決済アプリ、マップなどが使えなくなってしまいます。
そのような不便で不安な事態を避けるために、デュアルSIMを活用して、普段使っている主回線とは別に、予備の副回線を持つケースが考えられます。
おすすめの組み合わせはコレ! |
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「大手キャリア」 「普段使う回線は1つでもOKだけど、もしもに備えて予備の回線は持ちたい」という場合、主回線には大手キャリアの回線、予備(副)回線にはその大手キャリアで提供する「副回線サービス」を利用するのがおすすめです。 副回線サービスは、主回線が不通になった時に備えて、他社キャリアの回線が利用できるというもの。申込み先は、主回線の大手キャリアであるため、1社との契約で2回線持つことができます。 副回線サービスについて、詳しくは「副回線サービスとは?通信障害時にも安心のメリットや利用手順を紹介」でご確認ください。 |
ここまでで、デュアルSIMの活用方法や便利さがおわかりになったかと思います。
ここではさらに、ご紹介したようなデュアルSIMの活用方法を実践することで得られるメリットについてお話しします。
デュアルSIM活用のメリット |
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1つずつ見ていきましょう。
1つ目のメリットは、回線の組み合わせによって月々の支払いにムダを減らせることです。
デュアルSIMを活用し、音声通話とデータ通信別に料金プランを選ぶことで、不要なサービスやデータ容量に料金を支払わずに済むからです。
たとえば、「音声通話はほとんど利用しないけど、データ通信は10GBくらい使う」人にとっては、「音声通話は◯秒ごとに◯円、データ通信は10GBまで定額」というプランがムダのない料金プランといえますよね。
また、「音声通話をよく使うけど、データ通信は3〜5GB程度」という人には、「国内通話かけ放題、データ通信は1GBごとに◯◯円」といったプランが適しているでしょう。
しかし、スマホの使い方は人それぞれですから、そのようにピッタリな回線やプランが見つかるとは限りません。
1回線しか使えない(選べない)状況では、不要なサービスやデータ容量が組み込まれている料金プランで妥協せざるを得ない場合もあるはずです。
一方で、2回線を自由に組み合わせられるなら、回線・料金プランの選択の幅がグッと広がり、あなたのスマホの使い方にマッチしたムダのない選択をしやすくなります。
このことで、1回線しか利用しない場合より、月々の利用料を抑えられるケースもあるのです。
2つ目のメリットは、スマホを2台持ちする必要がなくなることです。
デュアルSIMを活用すれば、1台のスマホで2つの回線を使いわけられるため、端末はわける必要がないのです。
たとえば、仕事とプライベートで別の電話番号を使いたいという人は少なくありません。中には、データ通信に使う回線もわけたいという場合もあるはずです。
1台のスマホにつき1回線が当たり前だった時代には、そのように回線を使いわけるためにはスマホを2台持たなければなりませんでした。
しかし、デュアルSIMを活用すれば、1台のスマホで仕事用の回線もプライベート用の回線も利用できます。
このため、わざわざ2台のスマホを持ち歩かずに済むのです。
3つ目のメリットは、海外で国内用のSIMを取り外さなくて済むことです。
デュアルSIM対応のスマホなら、国内用のSIMカードを取り付けたままで渡航先用のSIMを使えるため、空港や飛行機の中でSIMの入れ替えを行う必要はないのです。
また、国内用のSIMを取り外さなくてよいことで、いざという時にはスムーズに国内回線を使った音声通話やデータ通信が行えます。
このことで、海外の見知らぬ土地で、現地用のSIMが不通になるようなことがあったとしても、全くスマホが使えなくて途方に暮れるという事態は免れるはずです。
4つ目のメリットは、スマホがつながらないことへの不安が解消される点です。
デュアルSIMを活用すれば、普段使う主回線のほかに予備の副回線も持てるため、スマホがつながらない事態への不安を感じずに済むのです。
さまざまな事情で停電や断水が起こるように、決して頻繁ではありませんが、スマホの回線が不通になってしまうことはあります。
連絡手段のほか、決済や地図、路線図といったさまざまなツールとしてスマホを使う私たちにとって、そのような状況は、非常に不便で不安なことですよね。
しかし、予備の回線があれば、主回線がつながらなくなっても、生活に欠かせない機能を使うことができるため安心です。
お伝えしたように、デュアルSIMを活用することにはさまざまなメリットがあります。
その一方で、利用する際には以下のことに注意する必要があります。
デュアルSIMの注意点 |
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こうした注意点があるため、快適にデュアルSIMを利用するには、機種の仕様確認などが必要です。
そのような事前に行うべき確認や対応についても説明しているので、しっかり目を通すようにしてくださいね。
デュアルSIMはすべてのスマホで使える機能ではありません。
デュアルSIM対応かどうかは、機種によって異なるためです。
このため、2つ目の回線を申込んだり、デュアルSIMを使うためのスマホを新たに購入する前に、「デュアルSIM対応かどうか」は一応確認しておいてください。
その際、「◯◯(機種名) デュアルSIM」などで検索すると、スムーズに確認しやすいですよ。
比較的新しい機種なら対応している可能性が高いので、必要以上に心配する必要はありませんが、もし中古でスマホを購入する予定なら、慎重にチェックするようにしましょう。
デュアルSIM対応のスマホだからといって、すべての回線が必ず使えるというわけではありません。
スマホの機種ごとに対応している周波数帯が異なり、非対応の周波数帯で提供される回線は使用できない可能性があるのです。
そのため、キャリアのWebサイトなどで「対応機種」を事前に確認するようにしましょう。
「◯◯(申込み予定のキャリア名/ブランド名) 対応機種」と検索すれば、該当ページにスムーズにアクセスできます。
2回線目を申し込んだ後になって、「持っているスマホではその回線が使えなかった」ということのないように、必ず事前に対応機種を確認してくださいね。
なお、ahamoはオンライン受付の料金プランで、自分で機種変更が行えます。詳しくは「ahamo(アハモ)は自分で機種変更できる!手続き方法や注意点を解説」でご確認ください。
AndroidのスマホでデュアルSIMを活用する場合、機種によってはmicroSDカードが使えなくなることもあります。
というのも、2枚のSIMカードでデュアルSIMを利用する機種の場合、SIMカード用のスロットの1つがmicroSDカードと共用になっていることもあるからです。
このタイプの機種でデュアルSIMを使用するなら、microSDカードは取り外さなければなりません。
そのため、以下のいずれかの対応が必要となることを覚えておきましょう。
新たにスマホを購入する場合は、デュアルSIMの種類を確認し、DSDVに対応している機種を選ぶのがおすすめです。
すでにお伝えしましたが、デュアルSIMは仕様によって以下のとおり4種類にわけられます。
2回線の同時 着信待ち受け |
SIMの有効/ 無効切り替え |
使用回線 | 音声通話中のデータ通信 | |
---|---|---|---|---|
DSSS | × | 手動 | 4Gで使用 | × |
DSDS | ◯ | 不要 | 一方が4G(5G)なら他方は3Gで使用 | × |
DSDV | ◯ | 不要 | 両方4Gで使用 | × |
DSDA | ◯ | 不要 | 両方4Gで使用 | ◯ |
こちらの表からわかるように、DSSSでは、せっかくデュアルSIMにしても、一方の回線でしか着信ができないため利便性に欠けます。
またDSDSだと、一方のSIMでは3G回線しか使えませんが、3G回線は今後提供を終了するキャリアが出てくることが見込まれるため、将来的に使用が困難になるリスクがあります。
こういったことから、これからデュアルSIM対応のスマホを購入するのであれば、利便性が高く、今後も安定して使えるDSDVを選ぶのがおすすめです。
また、国内でDSDAが普及してくれば、その時はDSDAも選択肢に入れるとよいですよ。
ここまでで、デュアルSIMについて概要やメリット、注意点などを把握したかと思いますが、活用するかどうか決めかねている方もいらっしゃるかもしれませんね。
ただ、デュアルSIMは、ほぼすべてのスマホユーザーに活用がおすすめできます。
というのも、すでにご覧になったとおり、デュアルSIMは以下のようなさまざまなシーンで役立つからです。
中でも、「普段使っている回線がつながらない場合に備えて予備の回線を持つ」という活用方法は、多くの方にとって有用なはずです。
キャリア側の設備故障や災害、そのほかのトラブルによって、普段使っている回線が突然つながらなくなる可能性はゼロではないからです。
私たちの生活は、その大部分を(通信できる)スマホによって支えられています。あなたも、連絡手段としてはもちろん、コンビニでは決済アプリを、はじめての場所に行く時にはマップや乗り換え案内アプリを使っているのではありませんか?
そのようなスマホが突然使えなくなることは、できれば避けたいですよね。
デュアルSIMによって、2つ回線を持つということは、そのような事態を格段に回避しやすくなるということ。
そのため、デュアルSIMの仕組みは一般的に多くの人にとって便利であり、特に「スマホの回線がつながらなくなったら困る人」には、ぜひデュアルSIMを活用していただきたいです。
ここまで読まれているあなたは、デュアルSIMを活用したいとお考えなのではありませんか?
そこでここでは、デュアルSIMの利用を開始するまでの大まかな流れをご紹介します。
デュアルSIMの利用開始までの流れ |
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STEP① | 使用中のスマホが新たに契約したいキャリアで使えるか確認する |
STEP② | 2回線目の契約手続きを行う |
STEP③ | 回線を開通させる |
STEP④ | 優先させたい回線を設定する |
各ステップで行うことを、もう少し詳しく見ていきましょう。
スマホの乗り換えや替え時について、詳しくは下記の記事で紹介しているため、ぜひあわせてご確認ください。
「スマホ乗り換え手順をあなたの状況に応じて解説!費用と注意点も紹介」
「スマホの替え時はいつ?買い替えのサインや機種の選び方を解説」
まずは、今お使いのスマホが、2回線目として新たに契約したいキャリアでも問題なく使用できるかどうかを確認しておきます。
すでにお伝えしたように、スマホは機種ごとに対応している周波数帯が異なり、非対応の周波数帯で提供される回線は使用できない可能性があります。
また、最近のスマホではあまりないことですが、SIMロックがかかっていると、現在利用している回線以外は使えません。
このため、必ず最初に以下の2点を確認しておいてください。
「◯◯(転入先キャリア名/ブランド名) 対応機種」などで検索すると、各キャリアの対応機種一覧ページを見つけやすいです。
SIMロック状態を確認する方法や、解除方法について、詳しくは「SIMロック解除とは?解除が必要なケース・手順・注意点を徹底解説」をご確認ください。
続いて、2回線目のキャリアと契約手続きを行います。
基本的に契約手続きは、店頭かWebサイト(各キャリアのオンラインショップ)のいずれかで行うことができます。
オンラインでの契約手続きに不安をお持ちなら、店頭で契約手続きを行いましょう。
店頭で手続きを行う際には、事前に来店予約をした上で、以下をご用意ください。
来店後、担当スタッフに、
を伝えて、契約手続きと回線の開通を行ってもらってください。
転入先キャリアのWebサイトやオンラインショップで契約手続きを行う場合は、以下を用意した上で契約申込みページにアクセスしましょう。
アクセス後、各サイトの案内に従って手続きを進めてください。
この時、「新規契約」「新しい電話番号で契約」などを選択するようにします。
▼参考画像
MNPがどのようなものか、詳しくは「MNPとは?予約番号取得・契約の手順と事前に知るべき10の注意点」でご確認いただけます。
オンラインで手続きを行った場合は、回線の開通作業も続けて行います。
利用するSIMが、SIMカードかeSIMかによって、ここで必要な作業は異なります。
SIMカードを利用する場合は、ひとまず契約したキャリアからSIMカードが届くのを待ちます。
SIMカードが手元に届いたら、以下の手順で回線の開通作業を進めてください。
SIMカードに同梱されたマニュアルに従って、開通手続き
↓
スマホの電源を切り、届いたSIMカードを挿入する(その後電源を入れる)
↓
アクセスポイント(APN)設定
細かいところは、SIMカードに同梱されたマニュアルを参考にしてみてください。
無事開通できれば、元々利用していた回線に加えて、2回線目も利用できるようになります。
eSIMを利用する場合は、契約手続き完了後、開通の受付時間内なら即日2回線の利用を開始できます。
その細かい手順はキャリアによって異なりますが、たとえばahamoの新規契約でeSIMを利用するための主な流れは以下のとおりです。
(契約完了後)eSIM利用開始手続きの案内メールの確認
↓
メールの案内に沿って、開通手続き
↓
プロファイル(契約者情報データ)のダウンロード
↓
スマホの再起動
各キャリアの案内に従って、こういった手順を進めてください。
無事開通できれば、元々利用していた回線に加えて、2回線目も利用できるようになります。
2回線目の開通作業が終わったら、「どの場合にどの回線を優先するか」を設定しておきます。
AndroidとiPhoneでそれぞれ設定手順を説明しますね。
お使いのスマホがAndroidの場合は、以下の手順を参考に設定を進めてください。
設定アプリを開き「ネットワークとインターネット」▶「SIMカード」の順に押す
↓
「優先するSIM」の欄から「音声通話」「SMSメッセージ」「モバイルデータ通信」で優先したい回線を選択する
↓
発信テスト用番号(111/通話料無料)へ電話をかけたり、データ通信を行って、2つの回線が正常に利用できることを確認
これで設定は完了です。
お使いのスマホがiPhoneの場合は、以下の手順を参考に設定を進めてください。
設定アプリを開き「モバイル通信」を押す
↓
「モバイルデータ通信」「デフォルトの音声回線」で優先したい回線を選択する
↓
発信テスト用番号(111/通話料無料)へ電話をかけたり、データ通信を行って、2つの回線が正常に利用できることを確認
これで設定は完了です。
デュアルSIMについて、大体のところはおわかりになったかと思います。
ただ、「これってどうなの?」と、新たな疑問が出てきているかもしれませんね。
そこでここでは、デュアルSIMについて、よくある質問をQ&A方式でご紹介します。疑問を解消した上でデュアルSIMを使いこなしましょう。
電話番号は、回線ごとに割り当てられるため、2つの回線で同じ電話番号を使うことはできません。
このため、音声通話が使用できる回線を2つ利用する場合、あなたは2つの電話番号を持つことになります。
DSDS・DSDV・DSDAのいずれかの仕様でデュアルSIMを活用すれば、2つ持っているうちのどちらの電話番号に着信があっても、受けることができます。
一方、DSSSの場合は、有効にしている回線宛の着信しか受けることができません。
デュアルSIMを利用するならahamoがおすすめ! |
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「デュアルSIMで新たに回線を追加したい!」 「2回線持つにあたって、今の回線も見直したい!」 という場合は、ドコモの料金プラン「ahamo」がおすすめです。 ahamoなら、ドコモ回線でたっぷり20GBを使えて、月額料金は2,970円(税込)。5分以内の国内通話何回でも無料! プランはシンプルワンプランですが、「大盛りオプション」なら、+1,980円(税込)でさらに80GBを追加することもできます。
さらに「副回線サービス」に申込めば、他社キャリアの予備回線を持つことも可能です。 これからデュアルSIMを活用されるなら、このようなうれしいポイントがそろったahamoを利用してみませんか? その他、ahamoのメリットや乗り換えにおすすめのタイミングなどは下記の記事で紹介しています。 「ahamo(アハモ)のメリットと気になる点を比較!プラン・サービスの特徴を徹底解説」 ahamoに関する評判が気になる方は下記の記事もあわせてご覧ください。 「ahamo(アハモ)は「めんどくさい/やめとけ」って本当?おすすめできるメリットとは」 |
デュアルSIMがどのようなものか、おわかりいただけたでしょうか?
最後に今回の内容をまとめておきます。
1台のスマホで2つのSIMを使える機能のこと
デュアルSIMは、主に以下のように活用されています。
デュアルSIMの活用方法 |
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デュアルSIMを使うことには、次のようなメリットがあります。
デュアルSIM活用のメリット |
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ただ、利用に際して、以下のことに注意が必要です。
デュアルSIMの注意点 |
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このようなデュアルSIMは、徐々に利用が一般的になってきています。
あなたもぜひデュアルSIMを活用して、さらに便利にスマホを使いこなしましょう。