おしえて!ahamoくん

MNPとは?乗り換え手順や10の注意点をわかりやすく解説!

MNPとは?
  • 電話番号を変えずにキャリアを乗り換えたいなら「MNP」を利用しよう!

    スムーズに乗り換えられるように、事前に準備することやメリット、注意点などを詳しく紹介していくよ。

    ahamoくん

「スマホのキャリアを乗り換える時のMNPってどういうもの?」
「MNPを使って乗り換えたいけど、手順は?」
など、MNPのことがよくわからずお悩みではありませんか?

先にお伝えすると、MNPとはMobile Number Portabilityの略で、電話番号を変えずにスマホのキャリアを他社に乗り換えられる制度のことです。

MNP(Mobile Number Portability) 電話番号を変えずにスマホのキャリアを他社に乗り換えられる制度

かつてはスマホのキャリアを乗り換えるのに、電話番号を変えなければなりませんでしたが、MNPのおかげで電話番号を持ち越せるようになりました。

MNPは、複雑な手続きも必要なく、誰でも簡単に利用することのできる便利な制度です。

しかし、本当に何の問題もなくMNPを使って乗り換えができるか心配な方は多いでしょう。

この記事では、MNPを利用して、トラブルや余計な手間なくラクラク乗り換えを進められるように、以下の内容をご紹介します。

この記事でわかること
  • MNPとはどういうものか
  • MNPを利用する際の乗り換え手順
  • MNPのメリット
  • MNPを利用する際の注意点
  • MNPの手続きをはじめる前にやるべき準備(チェックリスト)

1.MNPとは電話番号を変えずに他社キャリアに乗り換えられる制度

MNPとは電話番号を変えずに他社キャリアに乗り換えられる制度

冒頭でもお伝えしたとおり、MNPとは、電話番号を変えずにスマホのキャリアを他社に乗り換えられる制度のことです。

MNPという名称は、Mobile Number Portabilityという言葉に由来しており、「携帯電話番号ポータビリティ」「番号持ち運び制度」と呼ばれることもあります。

MNPを利用せずに現在のキャリアを解約し、他社キャリアと契約すると、今お使いの電話番号は使えなくなってしまいます。

MNP1

「キャリアは乗り換えたいけど、電話番号は変えたくない…」
MNPは、そのような希望を叶えて、気軽に乗り換えを行いやすくしてくれる制度なのです。

かつては、MNP転出には手数料が必要でしたが、現在では無料で転出手続きを行えるようになりました。

【Check!】MNP転入・転出とは?
  • MNPを使って、乗り換え先の回線と契約を結ぶことを「MNP転入」
  • MNPを使って、それまで利用していた回線を解約することを「MNP転出」
といいます。

1-1.MNP予約番号とは?

MNP予約番号とは?

2023年5月までは、MNPを使うために、転出元の携帯電話会社から10桁の番号を発行してもらった上で、転入先の携帯電話会社と契約手続きを進めることが必須でした。この番号を「MNP予約番号」といいます。

転出元・転入先の携帯電話会社によっては、2023年5月以降はMNP予約番号が不要となっています。

MNP予約番号について、詳しくは「MNP予約番号とは?取得方法や注意点をわかりやすく解説」でご確認ください。

1-2.MNPワンストップとは?

2023年5月から、対応の携帯電話会社間での乗り換えで、MNP予約番号を発行しなくてもMNPによる乗り換えができるようになりました。

この場合、転入先の携帯電話会社での申し込みから手続きを開始できます。こうした仕組みを「MNPワンストップ」「(MNPの)ワンストップ方式」などといいます。

MNPワンストップについて、詳しくは「MNPワンストップとは?従来との違いをわかりやすく解説」でご確認ください。

2.MNPを利用する乗り換え手順

MNPを利用する乗り換え手順

MNPの概要はおわかりになったかと思いますので、続けてMNPを使った乗り換えの手順を説明します。

乗り換え手順には以下の2パターンがあります。

ワンストップ方式の手順
…2023年5月より開始された方式。転出元キャリアでのMNP予約番号の発行が不要で、転入先のキャリアで乗り換え手続きが完結する。
利用するためには、転出元・転入先の両方がMNPワンストップに対応している必要がある。
ツーストップ(従来の)方式の手順
…従来の方式。転出元キャリアでMNP予約番号を発行してもらった上で、転入先キャリアで契約手続きを行うため、2か所で手続きが必要。
乗り換え手順

転出元(乗り換え元)・転入先(乗り換え先)の両方がMNPワンストップ対応済みのキャリアである場合は、より簡単なワンストップ方式の手順を参考にしてみてください。

転出元と転入先のどちらか一方でもMNPワンストップに対応していない場合は、ツーストップ方式の手順を参考に手続きを進めましょう。

なお、乗り換えや機種変更に際して気になることは、それぞれ下記の記事で紹介しています。こちらもぜひあわせてご覧ください。

スマホ本体を安く買う4つの方法!月々の料金を抑える方法も解説
スマホの替え時はいつ?買い替えのサインや機種の選び方を解説
スマホ乗り換え手順をあなたの状況に応じて解説!費用と注意点も紹介
SIMカードを入れ替えたらどうなる?方法や注意点を解説

2-1.ワンストップ方式の手順|MNP予約番号は不要

転出元・転入先のキャリアが、MNPのワンストップ化に対応している場合、乗り換え手順は以下の2ステップです。ワンストップ方式は、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルといった4つのキャリアと一部のMVNOが対応しています。

MNP(ワンストップ)の手順
STEP①
転入先で契約手続き
  • 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
  • 支払いに使うクレジットカード/銀行口座がわかるキャッシュカードや通帳

をご用意の上、転入先キャリアのWebサイトで乗り換え契約手続きを行います。

  • MNPのワンストップ方式はオンラインのみ対応となります。

乗り換え先がahamoの場合は、以下からお手続きが可能です。

契約形態の選択

  • 「他社から乗り換え(MNP)」「同じ電話番号を利用する」などを必ず選択してください。
▼参考画像
契約方法の選択
STEP②
転入先回線の開通
  • 利用するSIMがSIMカードの場合

転入先キャリアからSIMカードが届いた後、SIMカードを入れ替えて回線の開通作業を行います。

作業完了後、発信テスト用番号(111/通話料無料)へ電話をかけ、正常に利用できることを確認してください。

  • 開通作業の詳しいやり方は、SIMカードに同梱のマニュアルや各キャリアのWebサイトに掲載されている開通手順を確認してください。
  • 利用するSIMがeSIMの場合

回線開通の受付時間内なら即日回線を切り替えることができます。
転入先キャリアの案内にしたがって、eSIM開通作業を行います。

作業完了後、発信テスト用番号(111/通話料無料)へ電話をかけ、正常に利用できることを確認してください。

  • eSIMの開通作業は、各キャリアへの契約申し込み時の案内にしたがって行ってください。

ahamoに乗り換える場合のeSIM開通手順について、詳しくは「eSIM開通の手順」でご確認ください。

STEP②まで完了し、新しい回線の利用が開始されると、転出元の旧回線は自動的に解約となります。

SIMカードやeSIMについて、詳しくは下記の記事でそれぞれ紹介しているため、ぜひあわせてご覧ください。

SIMカードとは?基礎知識から選び方・交換方法までわかりやすく解説
eSIMとは?活用方法とメリット・デメリットをわかりやすく解説
eSIMの設定方法(iPhone/Android)は?利用開始までの流れを解説
eSIMの機種変更方法は?申し込みの手順や注意点を解説

2-2.ツーストップ方式の手順|MNP予約番号を発行する

転出元・転入先のキャリアが、MNPのワンストップ化に対応していない場合、乗り換え手順は以下の3ステップです。

MNP(ツーストップ)の手順
STEP①
転出元でMNP予約番号を取得

転出元(乗り換え前)のキャリアでMNP予約番号を取得します。

予約番号は、各キャリアのWebサイト、電話、店頭で取得が可能です。

  • 「◯◯(キャリア名称) MNP予約番号」で検索すると、予約番号を取得できるWebページや電話番号が見つかります。
  • キャリアによっては、Webサイトでの予約番号取得でも受付時間が設けられている場合があります。
STEP②
転入先で契約手続き
  • 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
  • 支払いに使うクレジットカード/銀行口座がわかるキャッシュカードや通帳
  • MNP予約番号

をご用意の上、乗り換え契約手続きを行います。(店頭またはオンライン)

  • 店頭で手続きを行う場合、担当スタッフにSTEP③まで行ってもらえます。
  • オンラインで手続きを行う場合、「他社から乗り換え(MNP)」「同じ電話番号を利用する」などを必ず選択してください。
▼参考画像
契約方法の選択
STEP③
転入先回線の開通
  • 利用するSIMがSIMカードの場合

転入先キャリアからSIMカードが届いた後、SIMカードを入れ替えて回線の開通作業を行います。

作業完了後、発信テスト用番号(111/通話料無料)へ電話をかけ、正常に利用できることを確認してください。

  • 開通作業の詳しいやり方は、SIMカードに同梱のマニュアルや各キャリアのWebサイトに掲載されている開通手順を確認してください。
  • 利用するSIMがeSIMの場合

回線開通の受付時間内なら即日回線を切り替えることができます。
転入先キャリアの案内にしたがって、eSIM開通作業を行います。

作業完了後、発信テスト用番号(111/通話料無料)へ電話をかけ、正常に利用できることを確認してください。

  • eSIMの開通作業は、各キャリアへの契約申し込み時の案内にしたがって行ってください。

ahamoに乗り換える場合のeSIM開通手順について、詳しくは「eSIM開通の手順」でご確認ください。

STEP③まで完了し、新しい回線の利用が開始されると、転出元の旧回線は自動的に解約となります。

なお、ahamoはオンライン受付のモバイルサービスで、自分で機種変更が行えます。詳しくは「ahamo(アハモ)は自分で機種変更できる!手続き方法や注意点を解説」でご確認ください。

【補足】MNP予約番号には有効期限がある

MNP予約番号には15日間の有効期限があります。

オンラインで手続きを行う場合は、その実質的な有効期限がさらに短縮されてしまいます。
そのためSTEP①からSTEP③まで、できるだけ期間をあけずに進めるようにしましょう。

  1. ※1ahamoはお申し込みからサポートまで、オンラインにて受付するプランです。ドコモショップなどでのサポートをご希望の場合は、「ahamoWebお申込みサポート」※2(税込3,300円)、「ahamoWebお手続きサポート」※3(税込3,300円)をご利用ください。なお、お申し込み時の端末操作はお客さまご自身で実施ください。また、端末初期設定およびデータ移行などは本サポートの範囲外となります。端末初期設定およびデータ移行の補助をご希望のお客さまは「初期設定サポート(有料)」を別途お申し込みください。
  2. ※2お客さまのご要望に基づき、ahamo専用サイトからのお申し込みの補助を行うものです。
  3. ※3お客さまのご要望に基づき、ahamoアプリおよび専用サイトからのお手続き補助を行うものです。

3.MNPのメリット4つ

MNPのメリット4つ

ここまでで、MNPを利用した乗り換え手続きの手順がおわかりになったかと思います。

しかし、なかには、
「あまり電話を使わないし、無理にMNPを使う必要もないかな?」
とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。

実はMNPには以下のようにさまざまなメリットがあり、電話を使わない方にとっても便利な制度といえます。

MNPのメリット
  • 電話番号の変更に伴う手間を省ける
  • 特典を受けられる場合が多い
  • ワンストップ方式なら転入先での手続きのみで完結する
  • 事務手数料が無料

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

3-1.電話番号の変更に伴う手間を省ける

1つ目のメリットは、電話番号の変更に伴う手間を省けることです。

MNPは、電話番号を持ち越すための制度なので、キャリアの乗り換え後も以前と同じ電話番号を使えます。それによって、次のような手間を省くことが可能です。

  • 家族や友人に新しい電話番号を連絡する
  • 会社に新しい電話番号を申請する
  • 電話番号を登録しているサービスやクレジットカードなどの登録情報を変更する

電話番号は単なる連絡先というだけでなく、会社に在籍する際や、サービスを利用する際の本人確認情報でもあります。

同じ電話番号を使えるということは、そういった登録情報をいちいち変更しなくても済むという意味でも大きなメリットです。

しかも、ワンストップ方式なら転入先の手続きで完結できるので、さらに手間を省くことができます。

3-2.特典を受けられる場合が多い

2つ目のメリットは、特典を受けられる場合が多いことです。

多くのキャリアでは、MNPを使って転入してくれるユーザーに対して特典を用意しています。

キャリアや時期により異なりますが、MNPで乗り換えると、たとえば以下のような特典を受けられる可能性が高いです。

  • 機種代金の値引き(乗り換えのタイミングで転入先キャリアのスマホを購入する場合)
  • ポイント付与
  • 電子マネーでの還元

など

こうした特典を受けながら乗り換えられるのは、うれしいポイントです。

たとえば、ahamoの場合には、対象の契約で、以下のページで紹介しているキャンペーンが適用できます。

ahamoのキャンペーン一覧

3-3.ワンストップ方式なら転入先での手続きのみで完結する

3つ目のメリットは、ワンストップ方式なら転入先での手続きのみで完結することです。

以前はMNPを使って乗り換えを行うために、以下のとおり、転出元と転入先双方での手続きが必須でした。

転出元:MNP予約番号取得
転入先:契約手続きと回線開通

しかし、2023年5月より、キャリア(サブブランドやオンライン専用プラン含む)や一部の格安SIMでは、転出元でMNP予約番号取得をしなくても契約手続きができるようになっています。

転出元キャリアと転入先キャリアの両方がこうしたワンストップ方式に対応済みなら、手続きが1か所(転入先)のみで完結するため、さらに手軽にMNPを利用できます。

3-4.事務手数料が無料

4つ目のメリットは、事務手数料が無料なことです。

最近では以下のような料金の撤廃が進んでいます。

  • MNP転出手数料
  • オンライン手続きの場合の事務(契約)手数料
  • 解約金
  • 転入(乗り換え先回線の契約)手続きを店頭で行う場合は、基本的に事務手数料がかかります。

このように、事務手数料やMNP利用に伴う解約金が廃止されており、ハードルなく自由に乗り換えしやすくなってきています。

MNPにかかる料金が心配だった方も、安心してMNPを利用しましょう。

4.MNPを利用した乗り換え前に知っておきたい10の注意点

MNPを利用した乗り換え前に知っておきたい10の注意点

手順がわかり、早速MNPで乗り換える手続きを開始したいところかもしれません。

しかし、スムーズな乗り換えのためには、以下の注意点についても把握しておくことが大切です。

MNPを利用する際の注意点
  • MNP予約番号には有効期限がある
  • 解約後にMNPを利用することはできない
  • 受付時間内に手続きを行う必要がある
  • キャリアメールは基本的には引継がれない
  • 使用しているスマホが転入先の回線で使えるとは限らない
  • 転出元と転入先で契約の名義が同じでないとならない
  • 転出元のキャリアポイントが消滅する場合もある
  • 転出元で受けていた割引が適用されなくなる
  • スマホが対応していないサイズのSIMは利用できない
  • 転出元のキャリア決済が使えなくなる
  • キャリアメールを転入先でも利用したい場合は、転入元がキャリアメールの持ち運びサービス(有料)を提供しているかを確認してみましょう

こうした注意点を解消するための準備をしておくことで、よりスムーズにMNPを利用できるようになります。

準備の内容は「5.MNPの手続き前チェックリスト!」にてチェックリスト形式でご紹介しますので、「たくさんあって何をすれば良いかわからない」という方はぜひご活用ください。

まずは注意点について詳しく解説していきます。

4-1.MNP予約番号には有効期限がある

従来の(ツーストップ)方式でMNPの手続きを行う場合、転出元のキャリアでMNP予約番号を取得する必要があります。

このMNP予約番号には15日間という有効期限があり、期限内に乗り換え手続きを完了させないと予約番号が無効となってしまうのです。

有効期限に間に合わなくても、予約番号が使えなくなるだけで、料金を課されたりする心配はありません。

ただ、再度予約番号を取得しなければならず、二度手間になってしまいます。

余計な手間を増やさないために、MNP予約番号の有効期限を把握し、期限内に転入先回線の開通まで完了させるようにしましょう。

なお、乗り換え先の携帯電話会社によっては、有効期限の残り日数に条件を設定している場合があり、さらに早く申し込みが必要になる場合もあります。番号を取得しだい、すみやかに申し込みを進めるようにしましょう。

MNP予約番号の有効期限
転入先の契約手続きを
店頭で行う場合
15日間
転入先の契約手続きを
オンラインで行う場合
各キャリアにより異なるが、多くの場合15日間より短くなる。
  • ahamoの場合は、有効期限が10日以上残っている必要がある。

オンラインで転入先の回線契約手続きを行う場合は、実質的な有効期限が15日間より短くなることがほとんどなので、必ず期限を確認した上でMNPの手続きに取りかかりましょう。

4-2.転入先での開通手続き後は自動で解約される

転入先での開通手続き後は、転入元の回線は自動的に解約されます。MNPで乗り換えをする場合、転入元での解約手続きは必要がありません。

利用者自身で解約すると、MNPができなくなるので注意しましょう。MNPで電話番号を引き継いで乗り換えを考えている方は、解約手続きは行わないようにしてください。

4-3.受付時間内に手続きを行う必要がある

MNP予約番号の取得や転入先回線の開通は、各キャリアが設定している受付時間内に行う必要があります。

特にオンラインで手続きをされる方は注意が必要で、オンラインでも開通手続きに関しては受付時間が設定されていることがほとんどです。

たとえばahamoの場合、開通の手続きが可能なのは、午前9時〜午後9時です。

  • 注契約のお申し込みは24時間受付けておりますが、サイトメンテナンス中など、受付できない場合がございます。

また、MNP予約番号の取得についても、オンラインで申請する時間帯によっては、番号が発行されるのが翌日になる場合があります。

余計な時間ロスを発生させないためには、転出元・転入先の手続き受付時間を事前に確認し、受付時間に応じた手続きのスケジュールを立てておくとスムーズです。

4-4.MNPで乗り換えてもキャリアメールは引き継がれない

MNPを利用すると、電話番号は引継げますが、キャリアメールまでは引継ぐことができません。

メールアドレスを変更せず、キャリアメールを引継ぐためには、別途サービスの申し込みが必要です。

たとえばドコモの場合、「〜@docomo.ne.jp」のメールアドレスを、他社キャリアやahamoでも利用するためには、「ドコモメール持ち運びサービス」をドコモ回線の解約から31日以内に契約する必要があります。

基本的には、こうしたサービスを別途契約しなければ、転出元のキャリアメールは使えなくなってしまいます。

キャリアメールの利用を継続したい場合は、事前にキャリアメール持ち運びサービスの利用方法を確認し、忘れずに契約をしてください。

4-5.使用中のスマホが転入先の回線で使えるとは限らない

転入先の回線で、お手持ちのスマホが使えるとは限りません。

これは、「現在使用中のスマホを転入先の回線でも引続き使いたい」という場合の注意点です。

スマホは、機種によって対応している周波数帯が異なります。もし転入先回線の周波数帯に、使用しているスマホが対応していない場合、そのスマホは転入先では利用できません。

また、SIMロックがかかった状態のスマホも、他社キャリアの回線を利用することができません。

そのため、事前に以下の準備が必要です。

・転入先回線の対応機種の確認
「◯◯(転入先キャリア名/ブランド名) 対応機種」などで検索すると、各キャリアの対応機種一覧ページを見つけやすいです。
  • ahamoの対応機種について、詳しくは「対応端末一覧」でご確認ください。
・SIMロックの解除(SIMロックがかかっている場合)
SIMロックの概要や解除方法について、詳しくは「SIMロック解除とは?確認方法や申し込み方法をわかりやすく解説」でご確認ください。

4-6.転出元と転入先で契約の名義が同じでないとならない

MNPを利用する場合、転出元キャリアと転入先キャリアで、契約者名義が同じでなくてはなりません。契約者の名義が異なると、基本的に転入先の回線を契約することができないためです。

たとえば、「父親名義で契約していたA社の回線から、MNPを使ってB社に乗り換え、B社は息子名義で契約する」ということはできません。

別の名義

そのため、転出元キャリアの契約者とは別の名義で転入先キャリアを契約したいのであれば、乗り換え手続きをはじめる前に、転出元で名義変更を行う必要があります。

4-7.転出元のキャリアポイントが消滅する場合もある

これはMNPの利用に限ったことではありませんが、キャリアを乗り換えると、乗り換え前の回線と紐づくキャリアポイントが消滅する可能性があります。

たとえば、ドコモの提供するポイントサービス「dポイント」は、dアカウントを持っていない場合、解約と同時に失効してしまいます。

  • dアカウントを発行すれば、解約後もdポイントは引継がれ、継続して利用可能です。

各キャリアの提供するポイントは、さまざまなお店やサービスの支払いに使えることが多く、その価値はお金と同じといえます。

大切なポイントを無闇に消滅させることのないよう、事前に転出元のキャリアポイントの引継ぎ方法を確認し、対応しておきましょう。

また、ポイントの引継ぎができない、あるいはあえてしない場合は、乗り換え前にポイントを使い切っておきましょう。

4-8.転出元で受けていた割引が適用されなくなる

これもMNPに限ったことではありませんが、回線を乗り換えると、転出元で受けていた割引が適用されなくなってしまいます。

「解約するのだから、割引が適用されなくても問題ないのでは?」
と思われるかもしれませんが、以下のような割引を受けている場合、割引が適用されなくなることで、乗り換え後に自分自身や家族に影響が出てきます。

  • 利用料の家族割
  • 割引価格の機種代金の分割払い
  • 自宅用のネット回線のセット割
  • 電気のセット割

こうした割引がなくなることで受ける影響を最小限にとどめるために、機種代金の残債や、セットで契約しているサービスの料金の支払いが乗り換え後どう変わるかを確認しておくことが重要です。

また、家族の利用料が変動する場合は、事前に家族に乗り換えの了承を得ることも大切です。

4-9.スマホが対応していないサイズのSIMは利用できない

SIMカードにはサイズの異なる3つの種類(+eSIM)があり、使用中のスマホが対応していないサイズのSIMは利用できません。

SIMカードの種類

たとえば、nanoSIM対応のスマホではmicroSIMも標準SIMも使えません。

そのため、現在使っているスマホを転入先キャリアでも引続き使う場合は、スマホが対応しているサイズのSIMカードを転入先から提供してもらう必要があります。

適切なサイズのSIMカードを提供してもらうため、事前に今のスマホが対応しているSIMカードのサイズを確認しておきましょう。

  • スマホがeSIM対応で、eSIMを利用して転入先の回線を開通させる場合は、SIMカードのサイズ確認は不要です。

4-10.転出元のキャリア決済が使えなくなる

MNPに限ったことではありませんが、キャリアを乗り換えると、転出元のキャリア決済を使用できなくなります。

【Check!】キャリア決済とは?
商品の代金やサービス利用料を、月々のスマホ利用料と合算で支払える決済サービスのこと。

そのため、以下に思い当たる場合は、注意が必要です。

  • ネットショッピングの支払い方法にキャリア決済を登録している
  • 利用料の支払い方法にキャリア決済を指定しているサービスがある(各種サブスクリプションなど)

支払いのトラブルや、予期せぬサービス停止といった事態を避けるために、ネットショップやサービスの支払い方法は事前に変更しておきましょう。

5.MNPの手続き前チェックリスト!

MNPの手続き前チェックリスト!

先ほどご紹介した注意点を解消するためには、事前の準備が肝心です。

ここでは、MNPを使った乗り換え手続きをはじめる前に、やっておくべきことや確認しておくべきことをチェックリスト形式でまとめてご紹介します。

  • リスト内では、MNP転出元を旧キャリア、転入先を新キャリアと表記しています。
MNPの手続きをはじめる前にやるべき準備チェックリスト
  • 新キャリアのWebサイトで、「MNP予約番号取得後、何日以内に契約手続きが必要か」確認
  • 旧キャリアで解約の手続きはしない
  • 旧キャリアのMNP転出受付時間を確認
  • 新キャリアの契約/開通受付時間を確認
  • キャリアメールの引継ぎ方法を旧キャリアのWebサイトで確認
    (キャリアメールを引続き使いたい場合)
  • 使用しているスマホが新キャリアの対応機種かWebサイトで確認
    (スマホを買い替えない場合)
  • 使用しているスマホのSIMロックが解除されているか確認
    (スマホを買い替えない場合)
  • 旧キャリアで契約者の名義変更を済ませておく
    (旧キャリアと新キャリアで契約者の名義が変わる場合)
  • 旧キャリアのポイントの引き継ぎ方法を確認
    • dポイント(ドコモのポイント)の引継ぎ方法について、詳しくは「dポイントについて」でご確認ください。
  • 家族に乗り換えの了承を得る
    (家族割を適用している場合)
  • 旧キャリアで購入したスマホの残債をどのように支払えば良いか確認
    (機種代の支払いが完了していない場合)
  • 旧キャリアとセットで契約しているサービス(自宅のネット回線や電気など)の支払いがどうなるか確認
    (セットで契約したサービスがある場合)
  • 使用しているスマホが対応するSIMのサイズを確認する
    (スマホを買い替えない場合))
    • 「◯◯(機種名やメーカー名) SIMカード サイズ」などで検索してみてください。
  • 支払い方法に旧キャリアのキャリア決済を登録しているネットショップ・サービスの支払い方法を変更する

これらを事前に行っておけば、MNPによる乗り換え手続き開始後に
「手続きをやり直さなければならなくなった…」
「乗り換えでポイントや料金を損してしまった…」
といった状況に陥ることを回避できます。

面倒に感じるかもしれませんが、この準備さえできていれば、実際の手続きは簡単に進められます。

6.MNPを使って乗り換えるならahamo(アハモ)がおすすめ!

MNPを使って乗り換えるならahamo(アハモ)がおすすめ!

MNPによる乗り換えでスマホ料金を見直すなら、ドコモのモバイルサービス「ahamo」がおすすめです。

ahamo では20GBが利用できるシンプルワンプランで、迷わずプランが契約できます。ahamoの主なメリットは、次のとおりです。

  • 月額2,970円(税込)※1でたっぷり20GB利用できる
  • 「大盛りオプション」なら100GBも使える※2
  • テザリングが無料
  • 5分以内の国内通話なら何度でも無料※3
  • 今のスマホをそのまま海外でも使える※4※5※6
  1. ※1料金には別途機種代金が必要となります
  2. ※220GB(税込2,970円/月)に80GB(税込1,980円/月)を追加した場合

ahamoでは、月額1,980円(税込)の「大盛りオプション」を追加すれば、プラス80GBで合計毎月100GB利用することも可能です。ほかの機器へ通信をシェアできる「テザリング」も無料で利用できるため、Wi-Fi代わりに使用することも選択肢になるかもしれません。

気になる方は「ahamo(アハモ)はWi-Fiの代わりになる?テザリングの活用法も紹介」をあわせてご覧ください。

また、ahamo では5分以内の国内通話は何度でも無料※3です。家族や友人とのちょっとした連絡は無料通話でカバーできます。

さらに、海外ローミングも無料※4※5※6で利用可能です。海外ローミングは海外91の国・地域で利用でき、日本人の渡航先約98%※7のエリアをカバーしています。海外ローミングをオンにするだけで、今のスマホをそのまま海外でも使用できるのは便利でしょう。

なお、ahamoの契約とあわせてスマホの購入が可能で、対象の機種なら「5G WELCOME割」などのキャンペーン適用でおトクに購入できます。

ahamoのキャンペーン情報については、こちらをご覧ください。

ahamoのメリット・デメリット、注意点、評判などについて、詳しくは下記の記事で紹介しています。

ahamo(アハモ)のメリットと気になる点を比較!プラン・サービスの特徴を徹底解説
ahamo(アハモ)の注意点は?乗り換える前に知っておくべきポイントを紹介
ahamo(アハモ)に乗り換えるタイミングはいつが良い?料金や手順も解説
ahamo(アハモ)は「めんどくさい/やめとけ」って本当?おすすめできるメリットとは
ahamo(アハモ)の評判は?口コミからわかるメリットや注意点も紹介
ahamo(アハモ)は自分で機種変更できる!手続き方法や注意点を解説
ahamo(アハモ)は解約金・2年縛りなし!乗り換えの疑問や手順をわかりやすく解説

海外ローミングについて、詳しくは「海外ローミングとは?高額請求の避け方とメリット・デメリットを解説」でご確認ください。

  1. ※3海外での発着信、「WORLD CALL」、「SMS」、(0570)(0180)などの他社接続サービス、(188)特番、(104)の番号案内料、衛星電話/衛星船舶電話、当社が指定する電話番号(機械的な発信などにより、長時間または多数の通信を一定期間継続して接続する電話番号)などへの発信は定額の対象外となり、別途料金がかかります。
    1回あたり5分以内の通話が、回数無制限で定額対象となります。ただし、1回あたりの通話時間が5分を超過した場合、超過分について30秒ごとに22円(税込)の通話料がかかります。
  2. ※4大盛りオプションをご契約の場合でも、海外でのテザリングは20GBまでとなります。
  3. ※5SMS、他社接続サービスなどへの発信は、別途料金がかかります。
  4. ※615日を超えて海外で利用される場合は速度制限がかかります。国内利用と合わせての容量上限です。
  5. ※7当社の海外データ利用者の2019年度実績より算出

7.まとめ

MNPがどういうものか、おわかりになったでしょうか?
最後に今回の内容をまとめておきます。

MNPとは
電話番号を変えずにスマホのキャリアを他社に乗り換えられる制度のこと

MNPを利用した乗り換え手順は、以下のとおりです。

ワンストップ方式の場合
  1. STEP①転入先での契約手続き
  2. STEP②転入先回線の開通
ツーストップ(従来の)方式の場合
  1. STEP①転出元でMNP予約番号を取得
  2. STEP②転入先で契約手続き
  3. STEP③転入先回線の開通

MNPには以下のようなメリットがあります。

MNPのメリット
  • 電話番号の変更に伴う手間を省ける
  • 特典を受けられる場合が多い
  • ワンストップ方式なら転入先での手続きのみで完結する
  • MNPを利用するための料金は不要

一方で、利用する際には以下のことに注意が必要です。

MNPを利用する際の注意点
  • MNP予約番号には有効期限がある
  • 転入先での開通手続き後は自動で解約される
  • 受付時間内に手続きを行う必要がある
  • MNPで乗り換えてもキャリアメールは引き継がれない使用中のスマホが転入先の回線で使えるとは限らない転出元と転入先で契約の名義が同じでないとならない
  • 転出元のキャリアポイントが消滅する場合もある
  • 転出元で受けていた割引が適用されなくなる
  • スマホが対応していないサイズのSIMは利用できない
  • 転出元のキャリア決済が使えなくなる
  • キャリアメールを転入先でも利用したい場合は、転入元がキャリアメールの持ち運びサービス(有料)を提供しているかを確認してみましょう。

今回の記事を参考にトラブルなくMNPを使った乗り換えを行いましょう。

■監修者情報

監修者情報

大岩 俊之(おおいわ としゆき)

理系出身の元営業マン。電子部品メーカー・半導体商社・パソコンメーカーなどで、自動車部品メーカーや家電メーカー向けの法人営業を経験。その後、セミナー講師として活動する傍ら、家電製品の裏事情を知る家電コンサルタントとして活動開始。TBSラヴィット!や東海地区のテレビ番組に「家電の達人」として出演した経験を持つ。現在は、家電製品アドバイザー資格試験のeラーニング講師も務める。