乗り換え後の回線で同じ電話番号を使い続ける場合は、MNPで手続きをするよ。このとき、事前の解約手続きが不要なのか気になる人は多いかもしれないね。MNPの手続きについて理解して、スムーズに乗り換えを進めよう。
MNP(Mobile Number Portability)は、電話番号を引き継いでスマホの回線を他社に乗り換えられる制度です。
携帯電話会社の乗り換えを考えていて、「事前に今の契約を解約しなければならないのか?」という疑問をお持ちの方もいるかもしれません。
この記事では、MNPについて解約手続きの有無や乗り換え手順、費用などを紹介します。
結論、MNPでは乗り換え元での解約手続きは不要です。
MNPで乗り換えるときは、乗り換え先への申込み完了後、利用開始のために開通手続きを行います。開通手続きとは、今まで使っていた回線から新たに契約した回線に切り替えるための手続きです。
開通手続きで新しい回線が開通した時点で、今まで使っていた回線は自動的に解約されます。そのため、利用者自身で解約手続きをする必要はありません。
利用者自身で事前に解約してしまうと、その時点で今まで使っていた電話番号が無効となり、引き継げなくなるため注意してください。
あらためて携帯電話会社と契約をしても、MNPではない新規契約として新しい電話番号を取得するしかなくなってしまいます。
MNPについて、詳しくは「MNPとは?乗り換え手順や10の注意点をわかりやすく解説!」でご確認ください。
MNPでの乗り換えは、以下の2種類の方法があります。
MNPでの乗り換え方法 |
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それぞれの手続き方法を詳しく見ていきましょう。
MNPワンストップ(ワンストップ方式)は、MNP予約番号取得の手続きなしで、携帯電話会社を乗り換えられる仕組みです。対象事業者間で利用でき、乗り換え先の事業者の公式サイトに直接申込みをして乗り換えを行います。
MNPワンストップの乗り換え手順は次のとおりです。
MNPワンストップの乗り換え手順 | |
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STEP① | 乗り換え先のWebサイトから申込む |
STEP② | 申込み完了後、SIMカードなどが自宅に届く |
STEP③ | 開通手続きを行う(乗り換え元の回線は自動的に解約される) |
STEP④ | 初期設定を完了させて利用を開始する |
乗り換え先のWebサイトでの申込み手続きの途中で、乗り換え元のWebサイトへ自動的に遷移し、解約にあたっての重要事項説明が表示されます。
確認後は再び乗り換え先のWebサイトへ自動的に遷移するので、引き続き入力などを進めて、申込みを完了させましょう。
申込みが完了し、後日SIMカードが自宅に届いたら、開通手続きや初期設定(SIMカードの取り付け、APN設定など)を実施して、利用を開始する流れです。
なお、郵送不要の「eSIM」を利用する場合は、申込み完了後にそのまま開通手続きを進められます。
MNPワンストップについて、詳しくは「MNPワンストップとは?従来との違いをわかりやすく解説」でご確認ください。
SIMカードやeSIMについて、詳しくは下記の記事で紹介しています。
「SIMカードとは?基礎知識から選び方・交換方法までわかりやすく解説」
「SIMカードの入れ替えは自分でできる?方法や注意点を解説」
「SIMロック解除とは?確認方法や申し込み方法をわかりやすく解説」
「eSIMとは?メリット・デメリットや活用方法をわかりやすく解説」
ツーストップ方式は、乗り換え元の事業者でMNP予約番号を発行する方法です。MNPワンストップが利用できない以下のようなケースでは、MNP予約番号による手続きが必要です。
MNP予約番号による手続きが必要なケース |
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MNP予約番号による乗り換えの手順は、次のとおりです。
MNP予約番号による乗り換えの手順 |
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MNP予約番号は、Webページ、電話窓口、店頭などから事前に乗り換え元の携帯電話会社で取得します。
MNP予約番号の取得方法について、詳しくは「MNP予約番号とは?WEB・電話での取得方法や注意点を詳しく解説」でご確認ください。
番号取得後は、乗り換え先のWebサイトなどから申込みを行います。手続きのなかでMNP予約番号の申請が必要になるので、確認できるように準備しておきましょう。
申込みが完了し、後日SIMカードが自宅に届いたら、公式サイトなどをもとに開通手続きや初期設定(SIMカードの取り付け、APN設定など)を実施して利用を開始する流れです。
なお、MNPワンストップと同様、郵送不要の「eSIM」を利用する場合は、申込み完了後にそのまま開通手続きを進められます。
MNPの手続きについてよくある疑問をまとめました。疑問を解消して、スムーズに乗り換えを進めましょう。
MNPで乗り換える際に発生する可能性のある費用として、解約にともなう契約解除料(解約金)や事務手数料などが挙げられます。
解約金は廃止されている携帯電話会社が多いですが、携帯電話会社によっては条件次第で解約金が発生する可能性があります。
たとえば、ドコモでは、2025年の3月1日以降に新規契約した回線で一定の条件を満たした場合(利用実態がない場合など)に解約金が発生します。詳しくはこちらをご確認ください。
また、MNP転出手数料については、現在多くの携帯電話会社で廃止されています。
一方で、乗り換え先の契約時には、契約事務手数料(3,000~4,000円程度)の支払いが必要になることが多く、そのほか初期費用がかかることもあります。
費用が気になる方は、乗り換え元と乗り換え先の条件などを事前に確認しておきましょう。
MNP予約番号の取得は、Webページ、電話窓口、店頭などから可能です。
Web上から取得する場合は、携帯電話会社の会員ページなどから手続きを行います。
また、携帯電話会社によっては電話窓口からの取得も可能です。各携帯電話会社の公式サイト内で、番号発行に対応している窓口の電話番号や受付時間を確認できます。
そのほか、店舗がある携帯電話会社では、店舗での番号取得を受け付けている場合があります。来店予約が可能な場合は、事前に予約を済ませておくとスムーズに手続きが可能です。
MNP予約番号の取得方法について、詳しくは「MNP予約番号とは?WEB・電話での取得方法や注意点を詳しく解説」でご確認ください。
なお、MNP予約番号には、取得日を含めて15日間の有効期限があります。番号取得後は早めに乗り換えを進めましょう。携帯電話会社によっては、「10日以上の有効期限が必要」などと定めている場合もあるため、詳しくは各社の公式サイトなどを確認しておきましょう。
MNP予約番号の有効期限について、詳しくは「MNP予約番号の有効期限はどれくらい?期限が過ぎたらどうなるかも解説」で紹介しています。
MNPを利用する場合、そもそも自分で解約手続きを行う必要はありません。
前述のとおり、開通手続きで新しい回線が開通した時点で、今まで使っていた回線は自動的に解約されます。利用者自身で事前に解約すると、電話番号が引き継げなくなるので注意してください。
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ahamoでテザリングを活用する方法や110GBでできることについては、下記の記事をご確認ください。
「100GB以上あればどのくらい使える?用途別の目安やデータ利用量の確認方法を紹介」
「ahamo(アハモ)はWi-Fiの代わりになる?テザリングの活用法も紹介」
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「データローミング(海外ローミング)とは?オンオフの設定方法や利用時の注意点を解説」
「海外でスマホを使う方法4つ|状況に応じて賢く選べば現地でも快適!」
「海外でスマホを使うときの設定方法は?使えないときの対処法も紹介」
ahamoのメリットや注意点、乗り換えのタイミングについて、詳しくは下記の記事でご確認ください。
「ahamo(アハモ)のメリットと気になる点を比較!プラン・サービスの特徴を徹底解説」
「ahamo(アハモ)の評判は?口コミからわかるメリットや注意点も紹介」
「ahamo(アハモ)に乗り換えるタイミングはいつが良い?料金や手順も解説」
「ahamo(アハモ)の注意点は?乗り換える前に知っておくべきポイントを紹介」
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なお、ahamoへ申込む際に店頭サポートをご希望される場合は、別途有料のサポートをお申込みいただく必要があります※8。
MNPでは解約手続きについておわかりになったでしょうか?
最後に今回の内容をまとめておきます。
MNPでは解約手続きは不要で、開通手続きで新しい回線が開通した時点で今まで使っていた回線は自動的に解約されます。利用者自身で事前に解約すると、電話番号が引き継げなくなるので注意してください。
MNPでの乗り換え方法は、MNPワンストップ、MNP予約番号による乗り換えの2種類があります。乗り換え手順はそれぞれ次のとおりです。
MNPワンストップの乗り換え手順 | |
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STEP① | 乗り換え先のWebサイトから申込む |
STEP② | 申込み完了後、SIMカードなどが自宅に届く |
STEP③ | 開通手続きを行う(乗り換え元の回線は自動的に解約される) |
STEP④ | 初期設定を完了させて利用を開始する |
MNP予約番号による乗り換えの手順 |
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ぜひMNPの乗り換えの流れを把握して、スムーズに手続きを進めていきましょう。
■監修者情報
大岩 俊之(おおいわ としゆき)
家電製品総合アドバイザー。スマートマスター。理系出身の元営業マン。電子部品メーカー・半導体商社・パソコンメーカーなどで、自動車部品メーカーや家電メーカー向けの法人営業を経験。その後、セミナー講師として活動する傍ら、家電製品の裏事情を知る家電コンサルタントとして活動開始。TBSラヴィット!や東海地区のテレビ番組に「家電の達人」として出演した経験を持つ。現在は、家電製品アドバイザー資格試験のeラーニング講師も務める。