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eSIMは複数台で共有できる?1つの端末で同時利用するデュアルeSIMも紹介

eSIMは複数台で共有できる?1つの端末で同時利用するデュアルeSIMも紹介

「1つのeSIMを複数のスマホで共有して使いたい」「複数のeSIMを1台のスマホで使いたい」と考えている人もいるかもしれないね。eSIMでこうした使い方ができるのか、詳しく見ていこう!

ahamoくん

eSIMは、スマホに内蔵された本体一体型のSIMです。本体にダウンロードして利用できるため、物理的なSIMカードのような差し替え作業が不要で、自宅にいながらオンラインで契約が完結します。

この記事では、eSIMに関する以下の疑問について解説します。

1.1つのeSIMを複数のスマホで共有して使える?

結論、1つのeSIM複数のスマホで共有して同時に使うことはできません。

eSIMは、スマホ本体に内蔵されたチップに加入者情報のデータ(プロファイル)をダウンロードして使用します。1つのeSIMを複製するような使い方はできません。

別のスマホで使いたいときは、eSIMを転送または再発行する必要があります。ただし、転送や再発行をすると、今まで使っていたスマホのeSIMは使えなくなります。

2.eSIMをほかのスマホに移し替える方法

eSIMをほかのスマホに移し替える方法

eSIMをほかのスマホに移し替える方法は、大きく以下の2つです。

eSIMをほかのスマホに移し替える方法
  • eSIMの転送機能を利用する
  • eSIMを再発行する

一部の機種では、eSIMの転送機能を利用してスマホ間で直接eSIMを転送できます。機能を利用できるかどうかは、スマホのOS(iPhoneはiOS、AndroidスマホはAndroid OS)や製品によって異なります。

転送機能を利用できない場合は、eSIMを再発行して移し替えましょう。

eSIMについて、詳しくは下記の記事でご確認ください。

eSIMとは?メリット・デメリットや活用方法をわかりやすく解説
eSIMの機種変更方法は?申し込みの手順や注意点を解説
eSIMの設定方法(iPhone/Android)は?利用開始までの流れを解説

2-1.eSIMの転送機能を利用する

eSIMの転送機能として、iPhoneでは「eSIMクイック転送」、Androidでは「eSIM転送」が利用できます。それぞれの手順を以下で紹介します。

2-1-1.iPhoneのeSIMクイック転送の場合

iPhone同士の場合、携帯電話会社で対応があれば、iOS 16以降・iPhone 11以降で「eSIMクイック転送」が利用できます

eSIMクイック転送の手順は次のとおりです。新しいiPhoneと今まで使っていたiPhone、それぞれで操作を進めましょう。

iPhoneのeSIMクイック転送の手順
STEP① 新しいiPhoneで「設定」>「モバイル通信」>「モバイル通信プランを追加」を選択
STEP② 転送するモバイル通信プランを選択
STEP③ 今まで使っていたiPhoneの画面に表示される指示内容を確認し、転送処理を確定
STEP④ 新しいiPhoneに表示される「モバイル通信プランの設定を完了する」バナーをタップ
STEP⑤ 通信事業者のWebページに自動転送されるので、eSIMの転送手続きを進める
  • ドコモSIMカードのご利用を希望される場合は、初期設定(クイックスタート)時に「モバイル通信の設定」を利用しないようお願いいたします。ドコモSIMカードのご利用をご希望のお客さまで、初期設定時に誤ってeSIMクイック転送をしてしまった場合は、ドコモSIMカードが無効となり、通信がeSIMに切り替わります。ドコモSIMカードのままご利用をされたい場合は、お手数をおかけしますがドコモオンラインショップセンター(0120-131-067)へご契約者ご本人さまよりお電話をお願いいたします。

2-1-2.AndroidのeSIM転送の場合

Android同士の場合は、携帯電話会社で対応があれば、Google Pixelなどの一部機種で「eSIM転送」が利用できます。

新旧のスマホを近づけて、以下の手順で操作します。

AndroidのeSIM転送の手順
STEP① 「設定」>「ネットワークとインターネット」>「SIM」を選択
STEP② 「他のデバイスからSIMを移行する」をタップ
STEP③ 画面の案内に沿って転送処理を完了させる

2-2.eSIMを再発行する

eSIMの転送機能が利用できない場合は、新しい端末でeSIMを再発行します。

たとえば、ahamoでは、以下の手順でeSIMの再発行を申請できます。

eSIMの再発行の手順
STEP① 手続きサイトまたはアプリを開き、ahamoにログイン
STEP② メニューから「その他の手続き」>「手続きへ」を選択
STEP③ 「新しい機種(持ち込み)でeSIM発行」を選択
STEP④ eSIM情報(32桁のEID)を入力
STEP⑤ 入力内容を確認し、注文を完了させる

契約中の携帯電話会社の公式サイトなどを確認し、正しい手順で手続きを進めましょう。

なお、EIDとは、eSIM利用時に必要となる32桁の識別番号のことで、以下の手順で確認できます。

  • iPhone:「設定」>「一般」>「情報」から確認
  • Android:「設定」>「デバイス情報」から確認

3.複数のeSIMを1台のスマホで使える?デュアルeSIMとは?

複数のeSIMを1台のスマホで使える?デュアルeSIMとは?

多くの機種では、複数eSIMを1台のスマホに登録できます。

また、最新の機種では、2つのeSIMを1台のスマホで同時に有効化できるものもあり、これらは「デュアルeSIM」などと呼ばれます。

2つのeSIMを同時に有効化することで、メッセージの送受信や通話など、それぞれの操作にどちらのeSIM(回線)を使うかを選択できます。ただし、多くの機種では、片方の回線で通話している間はもう一方の回線が不通になり、同時には出られません。

3-1.デュアルeSIM(複数のeSIM)対応機種

デュアルeSIMは、eSIM対応機種のうち、さらに限られた一部の機種で利用可能です。

たとえば、iPhone、Google Pixel、Samsung Galaxyの場合、2025年9月時点では以下の機種がデュアルeSIMに対応しています。

ブランド 対応機種
iPhone iPhone 13以降
Google Pixel Google Pixel 7シリーズ以降
Samsung Galaxy Galaxy S24シリーズ以降
Galaxy Z Flip6以降
Galaxy Z Fold6以降

3-2.デュアルeSIM(複数のeSIM)はどんなときに便利?

「電話番号が2つ欲しい」「予備の回線が欲しい」といった場面では、通常のデュアルSIM(SIMカード+eSIMなど)と同様に、デュアルeSIMが役立ちます。

そのほかデュアルeSIMは、特に以下のような場面で便利に活用できます。

デュアルeSIMが特に便利な場面
  • 2回線目もeSIMで開通したいとき
  • 海外で使うSIMもeSIMで追加したいとき
  • SIMカードスロットを空けておきたいとき

2回線目でもSIMの入れ替えが不要なeSIMで開通まで済ませたい場合は、デュアルeSIMが便利です。

また、海外旅行のときに現地で使えるSIMを入れ替え不要のeSIMで追加したいときも、デュアルeSIMが活用できます。

そのほか、「デュアルSIMで使いたいけど、SIMカードスロットはいつでも使えるように空けておきたい」と考えているなら、普段使う2つの回線をeSIMで開通しておくのも便利な使い方です。

デュアルSIMについて、詳しくは下記の記事でご確認ください。

デュアルSIMとは?活用方法とメリット・注意点を紹介
デュアルSIMにするとバッテリー消費は激しくなる?電池持ちを改善できる対策も紹介

3-3.デュアルeSIM(複数のeSIM)の利用手順

デュアルeSIMで利用するための手順は、たとえば次のとおりです。

デュアルeSIMで利用するための手順
STEP① 「eSIM」を選んで携帯電話会社に「新規契約」や「他社からの乗り換え」で申込み
STEP② 申込み完了後にeSIMプロファイルをダウンロード
STEP③ 開通手続きなどを実施して1回線目を利用開始
STEP④ 2回線目も同様の手順で、同じまたは別の携帯電話会社と契約して利用を開始する

1回線目をまだ契約していない場合は、申込みから初期設定まで進めて利用を開始します。さらに2回線目も同様に手続きすれば、デュアルeSIMとしての利用を開始できます。

利用開始後は、2つの電話番号で同時待ち受けができ、SIMを切り替えて通信を利用することも可能です。

携帯電話会社の乗り換え手順について、詳しくは下記の記事でご確認ください。

eSIMで他社に乗り換える方法は?メリット・注意点や切り替え方法も解説
スマホの乗り換え手順を3ステップで解説!申し込みの準備や費用・注意点も紹介
MNPとは?携帯電話会社の乗り換え手順やメリット・注意点をわかりやすく解説
MNPワンストップとは?従来との違いをわかりやすく解説
MNP予約番号とは?WEB・電話での取得方法や注意点を詳しく解説

3-4.eSIMは1台のスマホに何個まで登録できる?

一部のスマホでは、3つ以上のeSIMをダウンロードして保持しておくことができます。

ただし、その場合も、デュアルeSIM非対応であれば、一度に有効化できるeSIMは1つまでです。また、デュアルeSIM対応でも、一度に有効化できるのは基本的に2回線までとなります。

たとえば、iPhoneのeSIM対応機種(XS/XR以降)は、8つ以上のeSIMを登録して管理することが可能です。

ただし、一度に有効化できるのは、デュアルeSIM非対応のiPhone 12以前では1つまで、デュアルeSIM対応のiPhone 13以降は2つまでとなります。

4.eSIMを新たに契約するならahamo(アハモ)がおすすめ!

eSIMを新たに契約するならahamo(アハモ)がおすすめ!

eSIMを新たに契約するなら、ドコモのモバイルサービス「ahamo」がおすすめです。

ahamoは月額2,970円(税込)※1で30GBが使えるシンプルワンプランなので、プラン選びで迷わずにスマホを利用できます。ahamoの主なメリットは、次のとおりです。

  • 月額2,970円(税込)※1でたっぷり30GB利用できる
  • 「大盛りオプション」なら毎月合計110GBも使える※2
  • テザリングが無料
  • 5分以内の国内通話なら何度でも無料※3
  • 今のスマホをそのまま海外でも使える※4※5※6
  1. ※1料金には別途機種代金が必要となります。
  2. ※230GB(税込2,970円/月)に80GB(税込1,980円/月)を追加した場合。
  3. ※3海外での発着信、「WORLD CALL」、「SMS」、(0570)(0180)などの他社接続サービス、(188)特番、(104)の番号案内料、衛星電話/衛星船舶電話、当社が指定する電話番号(機械的な発信などにより、長時間または多数の通信を一定期間継続して接続する電話番号)などへの発信は定額の対象外となり、別途料金がかかります。
    1回あたり5分以内の通話が、回数無制限で定額対象となります。ただし、1回あたりの通話時間が5分を超過した場合、超過分について30秒ごとに22円(税込)の通話料がかかります。
  4. ※4大盛りオプションをご契約の場合でも、海外でのテザリングを含めた月額利用可能データ量は30GBまでとなります。
  5. ※5SMS、他社接続サービスなどへの発信は、別途料金がかかります。
  6. ※615日を超えて海外で利用される場合は速度制限がかかります。国内利用と合わせての容量上限です。

「大盛りオプション」に加入すれば毎月合計110GBの利用も可能です。ギガを気にせず気兼ねなく使いたい人も、たっぷり動画やSNSが楽しめます。

パソコンやタブレットなどに通信をシェアできる「テザリング」も無料で利用でき、外出先でのWi-Fiとしての利用はもちろん、自宅のWi-Fi代わりとしても活用が可能です。

ahamoでテザリングを活用する方法や110GBでできることについては、下記の記事をご確認ください。

100GB以上あればどのくらい使える?用途別の目安やデータ利用量の確認方法を紹介
ahamo(アハモ)はWi-Fiの代わりになる?テザリングの活用法も紹介

また、ahamoでは5分以内の国内通話は何度でも無料※3です。家族や友人とのちょっとした連絡は無料通話でカバーできます。

そのほかahamoでは、海外ローミングも無料※4※5※6で利用可能です。海外91の国・地域で海外ローミングが利用でき、日本人の渡航先約98%※7のエリアをカバーしています。海外ローミングをオンにするだけで、今のスマホを海外でもそのまま使用することが可能です。

海外ローミングや海外でスマホを使う方法は、下記の記事で詳しく紹介しています。

データローミング(海外ローミング)とは?オンオフの設定方法や利用時の注意点を解説
海外でスマホを使う方法4つ|状況に応じて賢く選べば現地でも快適!
海外でスマホを使うときの設定方法は?高額請求を避けるために必要なことを解説

ahamoのメリットや注意点、乗り換えのタイミングについて、詳しくは下記の記事でご確認ください。

ahamo(アハモ)のメリットと気になる点を比較!プラン・サービスの特徴を徹底解説
ahamo(アハモ)の評判は?口コミからわかるメリットや注意点も紹介
ahamo(アハモ)に乗り換えるタイミングはいつが良い?料金や手順も解説
ahamo(アハモ)の注意点は?乗り換える前に知っておくべきポイントを紹介
ahamo(アハモ)は「めんどくさい/やめとけ」って本当?おすすめできるメリットとは

なお、ahamoへ申込む際に店頭サポートを希望される場合は、別途有料のサポートをお申込みいただく必要があります※8

  1. ※7当社の海外データ利用者の2019年度実績より算出
  2. ※8ahamoはお申込みからサポートまで、オンラインにて受付するプランです。ドコモショップなどでのサポートをご希望の場合は、「ahamoWebお申込みサポート」※9(税込3,300円)、「ahamoWebお手続きサポート」※10(税込3,300円)をご利用ください。なお、お申込み時の端末操作はお客さまご自身で実施頂きます。また、端末初期設定およびデータ移行などは本サポートの範囲外となります。端末初期設定およびデータ移行の補助をご希望のお客さまは「初期設定サポート(有料)」を別途お申込みください。
  3. ※9お客さまのご要望に基づき、ahamo専用サイトからのお申込みの補助を行うものです。
  4. ※10お客さまのご要望に基づき、ahamoアプリおよび専用サイトからのお手続き補助を行うものです。

5.まとめ

eSIMの複数台での利用やデュアルeSIMについておわかりになったでしょうか?

最後に今回の内容をまとめておきます。

  • 「1つのeSIMを複数のスマホで共有して使えるのか?」
    →eSIMを複数のスマホで共有して同時に使うことはできません。
  • 「複数のeSIMを1台のスマホで使えるのか?」
    →多くの機種では、複数のeSIMを1台のスマホにセットして使えます。
    →最新の機種では、2つのeSIMを1台のスマホで同時に有効化できるものもあります(デュアルeSIM)。

1つのeSIMを複数のスマホで共有することはできず、別のスマホで利用する場合は、eSIMの転送や再発行が必要となります。

一方で、デュアルeSIM対応機種であれば、複数のeSIMを1台のスマホで同時に有効化できます。

eSIMの使い方を知り、ご自身の希望する利用方法に役立てていきましょう。

■監修者情報

監修者情報

大岩 俊之(おおいわ としゆき)

家電製品総合アドバイザー。スマートマスター。理系出身の元営業マン。電子部品メーカー・半導体商社・パソコンメーカーなどで、自動車部品メーカーや家電メーカー向けの法人営業を経験。その後、セミナー講師として活動する傍ら、家電製品の裏事情を知る家電コンサルタントとして活動開始。TBSラヴィット!や東海地区のテレビ番組に「家電の達人」として出演した経験を持つ。現在は、家電製品アドバイザー資格試験のeラーニング講師も務める。