海外SIMはプリペイド式が多く、定額であんしんして通信できるうえに、Wi-Fiルーターのような機器を持ち歩かなくても済むよ。
どのような人に向いているかは状況によるから、使い方やメリット・デメリットを正しく知って、より便利な通信手段を選ぼう!
「海外SIMがあれば海外旅行中にWi-Fiルーターを持ち歩かなくて済むって本当?」
「そもそも海外SIMってどんなもの?」
そのような疑問をお持ちではありませんか?
簡単にいうと、海外SIMとは、「海外のスマホ回線を使うために必要なICチップ」が付いたカード状の部品のことだとイメージしてください。
ネットショップや家電量販店などで購入した海外SIMをスマホに挿入し、設定を行うことで、渡航先の通信事業者が提供する回線を利用できるようになります。
海外SIMはプリペイド式のものが多く、後から高額な利用料を請求される心配はありませんし、Wi-Fiルーターのような機器類を持ち歩く必要もありません。
こうした利便性の高さから、海外滞在中にスマホで通信を行うために、海外SIMを利用する人も多いのです。
そう聞くと、あなたも使ってみたいと思われるかもしれませんね。
ただ、海外SIMを利用するかどうかは、その特性や、ほかの通信手段との違いを把握した上で判断するべきです。
そうでないと、購入した海外SIMのデータ容量を使いきれず代金がムダになってしまったり、適切なものを選べず結局利用できなかったり、というおそれもあるからです。
そこで今回は、あなたにとって海外SIMがベストな選択かどうか判断できるように、海外SIMについて徹底的に解説します。
この記事でわかること |
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あなたに本当に合った海外での通信手段を選ぶために、ぜひ最後まで目を通してみてくださいね。
冒頭でもお伝えしたように、海外SIMとは、「海外のスマホ回線を使うために必要なICチップ」が付いたカード状の部品のことです。
とはいえ、これだけではどんなものかイメージしづらいかと思います。
そこでここでは、「そもそもSIMとはどういうものなのか」というところからお話ししますね。
SIMとは、モバイル回線の利用者識別情報が記録されたICチップ付きカードのことで、スマホ内部に装着して使用します。
スマホでモバイル回線による音声通話やデータ通信を行うためには、このSIMが欠かせません。
利用者を識別するための情報(電話番号など)が記録されているSIMがあることで、そのSIMと紐づく回線をスマホで利用できるようになるのです。
つまり私たちは、国内にいる時も、SIMを使ってモバイル回線による通信を行っているということです。
あなたが今使っているスマホにもSIMが搭載されていて、そのおかげでWi-Fiの使えない場所でも通話や通信が可能となっています。
SIMについて、詳しくは「SIMカードとは?基礎知識から選び方・交換方法までわかりやすく解説」でご確認ください。
SIMには、カード型の「SIMカード」のほか、あらかじめスマホに内蔵された「eSIM」もあります。
SIMカード
抜き差し可能なカード型のタイプ。別の回線を使いたい場合は、SIMカードを差し替える必要があります。
eSIM
スマホ本体に内蔵されたタイプ。抜き差しはできないため、別の回線を使いたい場合は、スマホを操作して情報を書き換える必要があります。
eSIMについて、詳しくは「eSIMとは?メリット・デメリットや活用方法をわかりやすく解説」でご確認ください。
もちろん海外SIMにも、SIMカードとeSIMの両タイプがあります。
海外SIMとは、その名のとおり海外用のSIMのことです。
普段、国内用のSIMによってモバイル回線を利用しているのと同じように、海外SIMを使えば、渡航先で現地のモバイル回線を利用した通話や通信が行えます。
現地のモバイル回線を使えるため、
といったことはなく、電波の届くエリア内なら基本的にいつでもスマホを使用できます。
このように海外でも便利にスマホを使えるため、渡航先で海外SIMを利用する人も多いのです。
海外SIMによって、現地のモバイル回線が利用できるということはおわかりになったかと思います。
ただ、現地のモバイル回線を利用できるという特性上、「海外の通信事業者と直接契約のやり取りをする必要があるのでは?」と心配されているかもしれませんね。
しかし、そのような心配は不要です。海外SIMは次のようなお店で気軽に購入して、利用することができます。
ここでは、各購入先について、もう少し詳しくご紹介します。
海外SIMはネットショップで購入することができます。
ネットショップにもさまざまありますが、例えば以下のようなところで海外SIMが販売されています。
など
こうしたネットショップや、検索エンジンで検索をかければ、さまざまな海外SIMが見つかるはずです。
例えば、韓国で使える海外SIMが必要なら、「韓国 SIM」で検索するとよいですよ。
ネットショップで購入する利点は、お店に足を運ぶ必要がなく、出発までスケジュールが詰まっている場合でも手間をかけずに入手できる点です。
その反面、どのSIMを購入すべきか自分で選ばなければならず、慎重な判断が必要となります。
ネットショップで購入する場合は、「7. 海外SIMを選ぶ時にチェックすべきポイント5つ」を参考に、しっかりと自分に合った海外SIMを選ぶようにしましょう。
日本国内の販売店でも海外SIMを購入できます。
国内では、以下のようなところで海外SIMが販売されています。
など
こうした国内の販売店で海外SIMを購入する利点は、スタッフの方に相談や質問ができることです。どのSIMを選ぶべきか悩んだり、設定に不安があっても、対面で相談できるのであんしんです。
一方で、ネットショップに比べると選択肢が少ない可能性もあります。
そのため、あなたの渡航スケジュールやスマホの使い方に合った海外SIMを入手するためには、何店舗か回るつもりでいた方がよいでしょう。
基本的に、海外SIMは出国前に購入しておくことが望ましいですが、渡航先の販売店で購入することも可能です。
例えば、渡航先の以下のような場所で海外SIMは販売されています。
など
このように空港でも街中でも購入できるので、出国前にバタバタして余裕がなかった場合でも海外SIMを入手することができます。
ただ、渡航先のお店である以上、英語や現地の言葉による対応が必要となり、細かな要望が伝わらない可能性もあります。
そのため、渡航先の言葉での会話に自信がないのであれば、できるだけ日本で購入しておきましょう。
渡航先でスマホを使うためには、海外SIMを利用するほかにも、次のような手段があります。
ほかの手段と海外SIMがどう違うかを把握するため、各手段の特徴を海外SIMと比較しながら見ていきましょう。
なお、海外でスマホを使う方法や設定について、詳しくは下記の記事でも紹介しているため、あわせてご覧ください。
「海外でスマホを使う方法4つ|状況に応じて賢く選べば現地でも快適!」
「海外でスマホを使うときの設定方法は?使えないときの対処法も紹介」
海外SIM | Wi-Fiルーター レンタル |
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利便性 | ○ | △ |
設定 | やや難しい | 簡単 |
推奨滞在期間 | 長期滞在推奨 | 短期滞在推奨 |
海外でスマホを使うための手段の一つに、渡航先で使えるWi-Fiルーターをレンタルするという方法があります。
この方法と海外SIMを比較すると、海外SIMのほうが利便性は高いです。
Wi-Fiルーターをレンタルする場合、ルーターの受け取り・返却が必要だからです。また海外滞在中は、ルーターを常に持ち歩かなければなりません。
ただ設定については、Wi-Fiに接続するだけで済むWi-Fiルーターを使う場合よりも、海外SIMの方がやや難しいといえます。
また、海外SIMは、数千円で2週間〜1ヶ月間利用できるタイプも多く、長期滞在する場合はコストパフォーマンスが高くなりやすいです。
一方、Wi-Fiルーターのレンタル料は日額制である場合が多いため、短期滞在なら料金が高額になりづらいです。
こういったことから、海外SIMは、長期滞在時に余計な荷物を増やさずスマホを利用できる手段であることがわかりますね。
海外用のWi-Fiについて、詳しくは「「海外用Wi-Fiレンタル」はおすすめ?メリット・デメリットや他の通信手段も紹介」でご確認ください。
海外SIM | 海外ローミング | |
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利便性 | ○ | ◎ |
設定 | やや難しい | 簡単 |
推奨滞在期間 | 長期滞在推奨 | 短期滞在推奨 |
海外でスマホを使うための手段には、海外ローミングを使うという方法もあります。
海外ローミングとは、日本で契約しているキャリアを介して渡航先のモバイル回線を使い、通信を行うことです。
海外ローミングを使うことによる高額請求を心配される方も多いですが、ローミング用のプランを申し込んでおけば定額料金が適用されるのであんしんして使うことができます。
海外ローミングについて、詳しくは「海外ローミングとは?高額請求の避け方やメリット・注意点を解説」でご確認ください。
海外SIMの利便性は、海外ローミングにはやや劣ります。
海外ローミングは、SIMを購入したり入れ替えたりする必要もなく、スマホさえあれば利用できるからです。
設定についても、「データローミング」をONにするだけの海外ローミングに比べて、海外SIMの方が手順は複雑です。
ただ、先ほどお伝えしたように、長期滞在の場合、海外SIMのコストパフォーマンスは高くなりやすいです。
一方で、海外ローミングは日額制である場合が多く、短期滞在なら利用料が高額になりづらいです。
こういったことから、長期滞在の場合、海外SIMはおすすめできますが、短期滞在の予定なら利便性が高く設定も簡単な海外ローミングの利用がおすすめです。
海外SIM | フリーWi-Fi利用 | |
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利便性 | ○ | △ |
設定 | やや難しい | 簡単 |
推奨滞在期間 | 長期滞在推奨 | - (滞在期間にかかわらず費用は無料) |
海外でスマホを使うための手段として、渡航先のフリーWi-Fiを利用するという方法もあります。
この方法と海外SIMを比べると、利便性は海外SIMの方が高いです。
フリーWi-Fiを利用する場合、Wi-Fiを提供している場所でしかスマホを使えませんが、海外SIMならいつでもスマホを利用できるからです。
とはいえ、海外SIMとは違い、Wi-Fiに接続するだけで簡単に利用できますし、代金もかかりません。
そのため、Wi-Fiスポットを熟知しているほど見知った土地に、手間も費用もかけずに滞在したい場合は、フリーWi-Fiを利用してスマホを使うのも一つの手です。
海外SIM以外にも、海外でスマホを利用するための手段をご紹介しましたが、それぞれに異なるよさや欠点があることがおわかりになったかと思います。
そこでここでは、改めて海外SIMを利用することのメリットを把握しておきましょう。
主なメリットとして、以下の4つが挙げられます。
海外SIMのメリット |
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一つずつ詳しく説明しますね。
海外SIMの1つ目のメリットは、長期滞在時のコストパフォーマンスがよい点です。
海外SIMは、30日間以上利用できるものも販売されています。
そのような長期間利用できるタイプは、もちろん数日用のSIMに比べれば高額にはなりますが、料金の上がり方は緩やかであるため、コストパフォーマンスがよい傾向にあります。
例えば、ある韓国用の海外SIMは、5日間利用できるものが24,700ウォン(税込・約2,720円)であるのに対して、30日間利用できるものは64,300ウォン(税込・約7,090円)です。※
このように、海外SIMは長期間使えるものほど、1日分で換算した代金はリーズナブルになることが多いです。
そのため、長期滞在時には、海外SIMを使ってスマホを利用するのがおすすめですよ。
海外SIMの2つ目のメリットは、Wi-Fiルーターを持ち歩かなくてよい点です。
海外SIMはスマホの中で作動するため、実質持ち歩くのはスマホのみです。
ルーターのように余計な機器類を持ち歩く必要はありませんし、バッテリーを心配する必要もありません。
もしWi-Fiルーターをレンタルしたら、渡航先では常にWi-Fiルーターを持ち歩かなければいけませんよね。
また、ルーターのバッテリーが切れないように充電も欠かせませんし、必要な時以外は電源をOFFにしておくなどの配慮も必要です。
元々荷物も多くバタバタしがちな海外で、このような余計な荷物や手間を増やさなくてよい点はうれしいポイントですよね。
海外SIMの3つ目のメリットは、Wi-Fiスポットではなくてもスマホが使えることです。
海外でも、街中やホテルではWi-Fiが利用できることが多いので、何の用意がなくても多少はスマホを使うことができます。
でも、そのようなフリーWi-Fiを利用する場合、スマホを使いたい時にはWi-Fiスポットに居なくてはなりません。
その点、海外SIMなら現地のモバイル回線を利用できるため、電波が届く限り、いつでも・どこでもスマホを使うことができます。
普段国内に居る時でも、Wi-Fiしか使えない状況は非常に不便です。それが慣れない海外でのことなら、いっそう不便さは増すはずです。
海外SIMを利用していれば、海外でそのような不便さを感じることはありません。
海外SIMの4つ目のメリットは、さまざまなタイプから自分に合ったものを選べる点です。
海外SIMの特性はそれぞれで異なるため、スマホの使い方や滞在期間に応じて、より自分に合ったものを選びやすいのです。
例えば、普段1ヶ月で10GB使う人が10日間でヨーロッパを周遊するなら、「10日間ヨーロッパの各国で使えて、データ容量が4〜5GB」といった海外SIMを選びたいところです。
また、1ヶ月で20GB使う人が30日間フィリピンに滞在するなら、「30日間フィリピンで使えて、データ容量無制限」などの海外SIMが望ましいですよね。
どの海外SIMを選ぶかによって、以下の項目が異なるので、よりニーズにマッチしたものを選ぶことができるはずです。
こうした項目ごとに海外SIMの特性を確認して、自分に合ったものを購入すれば、海外でムダなく快適に通信が行えるはずですよ。
「7. 海外SIMを選ぶ時にチェックすべきポイント5つ」では、自分にピッタリの海外SIMを選ぶために確認すべきポイントについて解説しているので、そちらも参考にしてみてくださいね。
海外SIMにはご紹介したようなメリットがある一方で、以下のようなデメリットも存在します。
海外SIMのデメリット |
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こうしたデメリットについても、事前に把握しておきましょう。
海外SIMの1つ目のデメリットは、SIMカードを入れ替える必要がある点です。
eSIMタイプの海外SIMを利用する場合、この作業は不要ですが、SIMカードタイプを利用するなら、普段使っている国内用のSIMカードと海外SIMは入れ替えなければなりません。
SIMカードは、小指の先ほどしかないサイズのものが多く、入れ替えは繊細な作業となります。
とはいえ、国内では国内用のSIMカードを使って通信を行うので、自宅で落ち着いて差し替えることは難しいです。
出発までは国内の回線を使い、現地到着後すぐにその国の回線を使うためには、現地の空港でSIMの入れ替えを行う必要があるのです。
なかなか落ち着かない環境での作業ですから、SIMカードを破損したり、紛失するリスクがないとは言い切れません。
こうしたリスクを伴うSIMカードの入れ替え作業が必要な点は、デメリットとして留意しておいてください。
破損・紛失を防ぐため、SIMカードの入れ替えはテーブルやカウンターが使える場所で慎重に行いましょう。
また、海外旅行時にはeSIMもおすすめです。メリットなどは「海外旅行にはeSIMがおすすめ!メリット・デメリットや利用手順を解説」でご確認いただけます。
海外SIMの2つ目のデメリットは、初期設定を自分で行う必要がある点です。
海外SIMを利用するための初期設定は、付属のマニュアルに従えば無理なく行えますが、Wi-Fiに接続したり、海外ローミング機能をONにする場合と比べれば手順はやや複雑です。
マニュアルを読みながらの作業となるので、多少時間がかかる場合もあります。
そのような、若干複雑な設定を自分自身で行う必要がある点はデメリットといわざるを得ません。
初期設定がちゃんとできるか不安な場合は、以下のような対策を行いましょう。
海外SIMの3つ目のデメリットは、残りのデータ容量に注意が必要な場合もあることです。
すでにお伝えしたように、海外SIMにはさまざまなタイプがあり、使えるデータ容量も選ぶ海外SIMによって異なります。
中には「3日間で1GB」という風に、利用期間内に使えるデータ容量が定められている海外SIMも多いです。
こうした海外SIMを選んだ場合は、滞在期間中にスマホが使えなくなることを避けるために、「あとどれくらいデータ通信を使えるか」を気にかけておく必要があります。
残りのデータ容量を気にしながらスマホを使うのがわずらわしいなら、
のいずれかを選ぶとよいですよ。
これまでの内容を踏まえると、長期滞在の予定なら、海外SIMの利用がおすすめです。
お伝えしているとおり、海外SIMを利用すれば、いつでも・どこでもスマホを使えますし、長期間利用できるものなら高いコストパフォーマンスも期待できます。
そのため、以下のような場合は、スマホを利用する手段としてぜひ海外SIMを使ってみてください。
そうすれば、Wi-Fiルーターを持ち歩くストレスや、後から高額な利用料を請求される心配もなく、現地で快適にスマホを使えるはずですよ。
短期滞在の場合は海外ローミングがおすすめ |
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以下のような短期滞在を予定しているなら、電波が届く限り「いつでも・どこでも」スマホを利用できる海外ローミングがおすすめです。
このような短期滞在の場合は、海外ローミングを使っても高額請求を回避しやすいです。 ご利用中のキャリアでローミング用の定額プランを申し込むだけで、海外でもスマホが使えるので、海外SIMよりも簡単・お手軽です。 もしあなたが、短期で海外へ渡航する予定なら、「海外ローミングとは?高額請求の避け方やメリット・注意点を解説」も参考に、海外ローミングの利用を検討してみてくださいね。 |
ここまでお読みになっている方は、海外SIMを利用したいとお考えなのではないでしょうか。
そんなあなたのために、ここでは海外SIMを選ぶ時にチェックすべきポイントを5つご紹介します。
海外SIMを選ぶ時にチェックすべきポイント |
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海外SIMで、ムダな代金を支払うことなく快適にスマホを利用するためには、これらのポイントをチェックしておく必要があります。
各ポイントについて順番に説明しますので、実際に海外SIMを購入する前にしっかり目を通しておきましょう。
海外SIMを選ぶ際には、まずSIMカードのサイズを確認してください。
SIMカードのサイズには以下の3種類があり、使用中のスマホが対応していないサイズの海外SIM(カード)は利用できません。
最近のスマホは、ほとんどがnanoSIM対応ですが、古い機種だとmicroSIMや標準SIM対応の場合もあります。
そのため、まずは「◯◯(スマホの機種名) SIMカード サイズ」などで検索してあなたのスマホが対応するSIMカードのサイズを確認し、それに応じたサイズの海外SIMを選ぶようにしてください。
海外SIMが備えている機能についてもチェックしてください。
海外SIMは、機能により主に以下の2タイプにわけられます。
データ通信のみ可能なタイプを選ぶと、音声通話は使えません。
しかし長期滞在の場合は、レストランを予約したり、現地のツアー会社と連絡を取ったりと、電話を利用する機会も出てくるはずです。
警察や救急、現地の日本大使館などに連絡が必要な事態もないとは限りません。
そのため、海外SIMを選ぶ際は、音声通話機能の有無を確認し、できるだけ音声通話ができるタイプを選ぶようにしましょう。
海外SIMを選ぶ際は、そのSIMの対応機種を確認してください。
海外SIMは、どのスマホでも利用できるわけではありません。それぞれの海外SIMで対応機種は決まっており、その機種でしか使えないのです。
各海外SIMの案内や注意事項には、対応機種も記載されているはずなので、購入する前に自分のスマホが対応しているかどうかを必ずチェックしておきましょう。
海外SIMを選ぶ際は、データ容量と利用期間もしっかり確認しましょう。
海外SIMの利用形態には、主に以下のようなパターンがあります。
こうした利用期間ごとのデータ容量は、あなたのスマホの使い方に応じて適切なものを選ばないと、不便になってしまうこともあります。
例えば、30日間で8GB利用できる海外SIMを選んだものの、前半でデータ通信量を消費しすぎてしまい、最後の3日間はデータ通信ができない状態に陥ってしまうということもあり得ます。
また、実際にはそんなにたくさんのデータ通信量を必要としないのに、通信量無制限の海外SIMを選んで代金がムダに高くなってしまうという場合もあります。
そのようなことを避けるため、普段どれくらいのデータ通信量を使用しているかも考慮しつつ、適切なデータ容量と利用期間の海外SIMを選びましょう。
海外SIMを選ぶ際、対象エリアも必ずチェックするようにしてください。
海外SIMが使える対象エリアには、主に以下の2パターンがあります。
特定の国のみで利用できるタイプ
パッケージや製品説明に「韓国SIM」「アメリカ本土+ハワイ」などと記載があります。
複数の国で利用できる周遊タイプ
パッケージや製品説明に「アジア15か国利用可能」「ヨーロッパSIM」などと記載があります。
もしあなたが1つの国にしか滞在しないのであれば、特定の国のみで利用できるタイプを選ぶことで、ムダに高い海外SIMを買わずに済みますし、逆にいろいろな国を周るのであれば、周遊タイプを選ぶことで国ごとにSIMを変える手間を省けます。
そのように、渡航スケジュールに合わせて、適切な対象エリアを設定してある海外SIMを選ぶようにしましょう。
海外SIMをどのように選べばよいかがわかったところで、次に気になるのは利用手順ですよね。
お伝えしているとおり、海外SIMはご自身で初期設定などを行う必要があるため、ちゃんと使えるかどうか心配されているかもしれません。
そこでここでは、海外SIMの大まかな利用手順をご紹介します。
STEP① | SIMロックを解除する |
STEP② | 海外SIMを購入する |
STEP③ | SIMを入れ替える(SIMカードタイプの場合) |
STEP④ | マニュアルに沿って初期設定を行う |
各ステップで行うことを、もう少し詳しくお話ししますね。
海外SIMを利用するためには、スマホのSIMロックが解除されている必要があります。
SIMロックがかかっていると、今国内で利用しているキャリア以外のSIMカード(回線)を利用することができないからです。
2021年の10月以降に発売されたスマホでは、基本的にSIMロックはかかっていませんが、念の為にあなたのスマホのSIMロックの状態を確認しておきましょう。
SIMロックのかかっていないSIMフリーやSIMフロースマホについて、詳しくは下記の記事で紹介しています。
「SIMフリーとは?メリット・デメリットをわかりやすく紹介」
「SIMフリースマホとは?メリット・注意点や入手方法を解説」
もしロックがかかっている状態であれば、キャリアショップやキャリアのWebサイトでロックを解除することも忘れないでください。
SIMロックの状態を確認する方法や、ロックの解除方法について、詳しくは「SIMロック解除とは?確認方法や申し込み方法をわかりやすく解説」をご確認ください。
スマホのSIMロックが解除されていることを確認できたら、海外SIMを購入しましょう。
購入は、国内で済ませておくのがおすすめです。
購入する海外SIMを選ぶ際には、「7. 海外SIMを選ぶ時にチェックすべきポイント5つ」で紹介したポイントに気をつけて、あなたにピッタリなものを選ぶようにしてください。
また、SIMカードタイプの海外SIMを選ぶ場合は、次のステップでSIMピンが必要となります。
本来スマホを購入した際に付属しているはずですが、もし手元にない場合は、このタイミングでSIMピンも購入しておきましょう。
現地に到着したら、早速SIMカードを入れ替えましょう。
まずは電源を切ってから、スマホ側面(背面の場合もあり)のSIMカードスロットを開け、元々入っている国内用のSIMカードと購入した海外SIMを入れ替えます。
SIMカードスロットを開ける際にはSIMピンを使います。(画像参照)
▼入れ替えイメージ
元々入っているSIMカードは、国内で利用しているキャリアの回線を使うために必要なものです。
帰国時には再度入れ替えるので、大切に保管しておいてください。
SIMカードを入れ替えるとどうなるか、詳しくは「SIMカードを入れ替えたらどうなる?方法や注意点を解説」をご確認ください。
最後にAPN設定と呼ばれる初期設定を行います。
iPhoneの場合は、Safariなどのブラウザで海外SIM用のプロファイル(設定に使用するファイル)をダウンロード・インストールすることで設定が可能となります。
一方、Androidをお使いなら、APN設定は設定アプリから行うことができます。
iPhoneでもAndroidでも、詳細な手順は購入した海外SIMに付属している(もしくは購入元Webサイトに用意されている)マニュアルに記載してあるので、そちらをよく読んで進めていきましょう。
海外で快適にスマホを使いたいならahamoがおすすめ! |
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「海外でも快適に、スムーズにスマホを使いたい!」 という場合は、ドコモの料金プラン「ahamo」がおすすめです。 ahamoをご契約されている場合、申込みや追加料金不要で、海外91の国・地域でのパケット通信も30GBまでのデータ通信が可能です。 現地に到着後、「データローミング」をONにするだけで、スマホをそのままお使いになれます。 国内での利用についても、ドコモ回線でたっぷり30GBを使えて、月額料金は2,970円(税込)※1※2。 プランはシンプルワンプランですが、「大盛りオプション」なら+1,980円(税込)でさらに80GBを追加することもできます。
海外でも日本にいる時と変わらずスマホを使いたいなら、うれしいポイントがそろったahamoにしてみませんか? その他、ahamoのメリットや乗り換えにおすすめのタイミングなどは下記の記事で紹介しています。 「ahamo(アハモ)のメリットと気になる点を比較!プラン・サービスの特徴を徹底解説」 ahamoに関する評判が気になる方は下記の記事もあわせてご覧ください。 「ahamo(アハモ)は「めんどくさい/やめとけ」って本当?おすすめできるメリットとは」 |
海外SIMがどのようなものか、おわかりになったでしょうか?
最後に今回の内容をまとめておきます。
海外SIMは、次のような場所で購入して利用することができます。
海外SIMのメリット・デメリットは、それぞれ以下のとおりです。
海外SIMのメリット |
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海外SIMのデメリット |
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海外SIMを利用する際には、以下の手順で準備や設定を進めます。
STEP① | SIMロックを解除する |
STEP② | 海外SIMを購入する |
STEP③ | SIMを入れ替える(SIMカードタイプの場合) |
STEP④ | マニュアルに沿って初期設定を行う |
海外SIMの利用は、長期間海外に滞在する場合にコストパフォーマンスよくスマホを使える手段です。
留学や出張などで長期にわたって海外に滞在する予定があるのなら、今回の内容を参考に、ぜひ海外SIMを利用してみてくださいね。