海外SIMはプリペイド式が多く、定額であんしんして通信できるうえに、Wi-Fiルーターのような機器を持ち歩かなくても済むよ。
どのような人に向いているかは状況によるから、使い方やメリット・デメリットを正しく知って、より便利な通信手段を選ぼう!
海外SIMは、海外でスマホの通信が使えるSIMカードやeSIMのことです。
「韓国 5日間 10GB」といったイメージで、プリペイド式でSIMを購入することが可能です。手軽に旅行先・出張先での通信手段を確保できることが魅力となっています。
海外への旅行・出張の予定に合わせて現地での通信手段として海外SIMを検討している方もいるのではないでしょうか。
この記事では、海外SIMが購入できる場所や選び方、使い方などを解説します。海外SIMの基本を押さえて、スムーズに購入から現地での利用開始まで進めていきましょう。
海外SIMの説明の前に、SIMとはそもそも何なのか、簡単に見ておきましょう。
SIMとは契約者の情報などが記録されたチップで、携帯電話会社の回線で通信・通話をするために必須となるものです。
SIMには、スマホに挿入して使う「SIMカード」と、スマホに内蔵されたチップに情報を書き込む「eSIM」の大きく2種類があります。
普段スマホで通信・通話を利用するために携帯電話会社と回線契約している方であれば、SIMカードかeSIMのいずれかがスマホにセットされています。
SIMカードとeSIMの特徴やメリット・デメリットについて詳しくは、下記の記事でご確認ください。
「SIMカードとは?基礎知識から選び方・交換方法までわかりやすく解説」
「eSIMとは?メリット・デメリットや活用方法をわかりやすく解説」
海外SIMとは、海外で通信や通話をするために使用するSIMカードやeSIMのことです。物理的なカード(海外SIMカード)とスマホ内蔵型のチップ(海外用のeSIM)を総称して「海外SIM」と呼びます。
一般的には、プリペイド式で一定期間利用できる海外用のSIMカードやeSIMをさすことが多いです。
たとえば、以下のようなプランが販売されています。
これらは旅行や出張の際、現地で快適な通信を利用するために便利な手段として選ばれています。
国内では契約中の携帯電話会社のSIMを利用しますが、海外では以下の方法で対応が可能です。
渡航先の目的や期間に応じて最適な海外SIMを選ぶことで、スムーズに現地での通信手段を確保することが可能です。
海外SIMカード・eSIMでどちらを選ぶべきか迷った際は、「SIMカードとeSIMはどっちがいい?各メリットや迷ったときの選び方を紹介」の記事をご覧ください。
海外SIMは、SIMカード・eSIMともに現地での購入が可能です。また、渡航前に国内で事前に購入して準備しておくこともできます。海外SIMが購入できる主な場所は以下の3つです。
海外SIMを購入できる場所 |
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国内のネットショップで海外SIMの購入が可能です。海外SIMは、以下のようなネットショップから購入できます。
たとえば、ECサイトで「韓国 SIM」と検索すれば、韓国で使える海外SIMが多数見つかります。
ECサイトを利用すれば、自宅から手軽に海外SIMを入手することが可能です。製品ページでの詳細情報、口コミ・レビューなどを比較しながら、商品を選べる点もメリットのひとつです。
以下のような実店舗でも海外SIMを購入できます。
国内の販売店で海外SIMを購入するメリットとしては、スタッフの方に相談や質問ができることが挙げられます。どのSIMを選ぶべきか悩んだり設定に不安があったりする場合でも、対面で相談できます。
ただし、販売店で購入する場合は、ネットショップと比べると選択肢が少ないこともあるので、必要な場合には数店舗を回って最適な海外SIMを見つけることも検討しましょう。
海外SIMは渡航先の販売店でも購入が可能です。具体的には、以下のようなところで海外SIMが購入できます。
出国前にバタバタして余裕がなかったときなどは現地で購入する方法も選択肢です。
ただし、「現地で時間を使いたくない」「英語や現地の言葉での会話に不安がある」という人は、国内で購入を済ませる方が良いかもしれません。
いざ商品を比較するなかで「どの海外SIMを購入すべきか」で迷ったら、以下のポイントをチェックして海外SIMを比較してみましょう。
海外SIMの選び方 |
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海外SIMは、韓国、台湾、中国、アメリカなど国・地域ごとの商品が販売されています。まずは、渡航先に対応する海外SIMをチェックするところから絞り込んでいきましょう。
なお、海外SIMは複数カ国で使えるものもあり、アジア周遊(中国、香港、マカオ、台湾、韓国に対応など)、ヨーロッパ周遊(40カ国に対応など)など広い地域に対応するものもあります。
複数カ国に渡航する予定がある場合は、国別に海外SIMを購入する方法とあわせて、複数カ国に対応する海外SIMにも注目してみましょう。
データ容量・利用期間は、「韓国5日間 データ容量10GB」といったイメージで、海外SIMごとに決められた範囲内で利用が可能です。旅行期間中に十分な通信が利用できるデータ容量・利用期間の海外SIMを選びましょう。
期間中はデータ通信が無制限で使える海外SIMもあるので、大量のデータ通信を利用する場合などは候補のひとつに検討してみるのがおすすめです。
なお、通信については4Gのほかに、5Gにも対応した海外SIMがあります。通信速度にこだわりたい場合は5Gへの対応がある海外SIMに注目してみましょう。
データ通信専用の海外SIMのほかに、現地で使える電話番号が付与され、通話・SMSが使える海外SIMもあります。電話やSMSを利用する予定のある方は、通話・SMS機能があるSIMなのかは確認しておきましょう。
また、通話が利用できる時間については、「○○分まで」など上限があるものや「通話し放題」のものなどがあるので、こちらもぜひ忘れずに確認してみてください。
SIMカード/eSIMのどちらの商品なのかもチェックしておきましょう。
SIMカードは、端末に挿し込むことでSIMをセットするため、スマホ上の操作でセッティングするeSIMと比べると直感的にわかりやすい作業でセッティングが可能です。
一方、eSIMはスマホ上の操作でSIMカードの取り扱いが不要な点がメリットです。また、多くの機種ではSIMカードをセットできる枚数は1枚のため、現在SIMカードを使用中でそのまま取り外さずに海外SIMを追加したい場合は、eSIMが選択肢になります。
eSIMの場合は対応機種であることが必須のため、手持ちのスマホがeSIMに対応しているかは事前に確認しておきましょう。
海外旅行でeSIMを使う方法について、詳しくは「海外旅行にはeSIMがおすすめ!メリット・デメリットや利用手順を解説」でご確認ください。
また、SIMをスマホに2枚セットする方法(デュアルSIMで利用する方法)について、詳しくは「デュアルSIMとは?活用方法とメリット・注意点を紹介」でご確認ください。
トラブルや困りごとがあったときに、カスタマーサポートでの対応が受けられる海外SIMもあります。
はじめての海外SIMで設定や使用方法が不安な場合などは、サポートの手厚い海外SIMを選ぶのがおすすめです。
ここからは、海外SIMの大まかな利用手順を紹介します。基本的に以下の4ステップで利用が可能です。
【海外SIMを利用するための4ステップ】 | |
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STEP① | SIMロックを解除する |
STEP② | 海外SIMを購入する |
STEP③ | SIMをセットする |
STEP④ | 説明書にしたがって初期設定を行う |
「SIMロック」とは、キャリアが自社回線でのみ利用できるように、スマホにロックをかけるものです。SIMロックがかかっている場合、海外SIMを利用する際には、SIMロック解除の手続きが必要です。
2021年10月以降に発売されたスマホでは、SIMロックは原則かかっていませんが、それよりも発売の古い機種の場合は確認が必要です。
SIMロック解除の方法について、詳しくは「SIMロック解除とは?確認方法や申し込み方法をわかりやすく解説」をご確認ください。
海外SIMは、ネットショップや国内・海外の販売店などで購入が可能です。
国・地域、データ容量・利用期間、通話機能、SIMの種類などを確認しながら、海外SIMを選んで購入まで進めていきましょう。
現地に着いたらSIMを端末にセットします。
SIMカードの場合は、スマホ本体のSIMカードをセットする箇所(SIMカードトレイ)を引き出してSIMカードを取り付けます。手順は次のとおりです。
SIMカードをセットする手順 | |
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STEP① | 台紙からSIMカードを取り外す |
STEP② | スマホのSIMカードトレイを引き出す |
STEP③ | SIMカードを入れ替える(または新たに追加する) |
STEP④ | SIMカードトレイを奥に挿し込んで戻す |
eSIMの場合は、eSIMプロファイルと呼ばれるデータをダウンロードしてセッティングします。eSIMプロファイルのダウンロードの方法は、説明書などで確認できます。
SIMカードの入れ替え方法について、詳しくは「SIMカードの入れ替えは自分でできる?方法や注意点を解説」でご確認ください。
最後にAPN設定と呼ばれる初期設定を行います。
スマホ本体にSIMをセットするとAPNが自動認識される場合もありますが、認識されない場合は設定が必要です。
iPhoneでは構成プロファイルのダウンロード、AndroidではAPN情報を入力・保存して選択することで設定が可能です。APN設定の詳細は付属の説明書などで確認できます。
渡航先でスマホを使うためには、海外SIMを利用するほかにも次のような手段があります。
スマホで利用できるそのほかの通信手段 |
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海外SIMと比較しながら、それぞれの通信手段の特徴を見ていきましょう。
なお、海外でスマホを使う方法や設定について、詳しくは下記の記事でも紹介しているため、あわせてご覧ください。
「海外でスマホを使う方法4つ|状況に応じて賢く選べば現地でも快適!」
「海外でスマホを使うときの設定方法は?高額請求を避けるために必要なことを解説」
海外SIM | Wi-Fiルーター レンタル |
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利便性 | ○ | △ |
設定 | やや難しい | 簡単 |
推奨滞在期間 | 長期滞在推奨 | 短期滞在推奨 |
海外での通信手段としては、海外で使えるWi-Fiルーターをレンタルする方法もあります。Web上などから申込みができ、機器の受け取り・返却は、空港カウンターや郵送などから可能です。
Wi-Fiルーターのレンタルは、パソコンやタブレットなどスマホ以外の機器にも通信をシェアしやすいことがメリットです。
また、ルーターをオンにしてWi-Fiの接続設定をするだけで使用できるため、海外SIMと比べると設定が簡単な点も魅力となります。
ただし、充電器なども含めた機器一式の持ち歩きが必要な点は、海外SIMと比較するとデメリットです。海外SIMの場合は、SIMをセットすれば荷物が増えることはありません。
海外用のWi-Fiについて、詳しくは「「海外用Wi-Fiレンタル」はおすすめ?メリット・デメリットや他の通信手段も紹介」でご確認ください。
海外SIM | 海外ローミング | |
---|---|---|
利便性 | ○ | ◎ |
設定 | やや難しい | 簡単 |
推奨滞在期間 | 長期滞在推奨 | 短期滞在推奨 |
契約中の携帯電話会社によっては、「海外ローミング」が利用可能です。海外ローミングは、日本で契約しているキャリアを介して渡航先の携帯電話回線が使えるサービスです。
海外ローミングなら、契約中のSIMをそのまま使用して海外でもいつものスマホを使うことが可能です。海外SIMより、さらに手軽に利用できることも多いです。
ただし、特に海外ローミングが有料のところでは、長期滞在などで費用がそれなりの金額になることもあり、海外SIMの方が費用面で有利になることもあります。
海外ローミングの料金は、別途有料のところや、契約中の料金プランの月額料金に含まれていて追加料金なしで利用できるところなど、さまざまです。
海外ローミングについて、詳しくは「データローミング(海外ローミング)とは?オンオフの設定方法や利用時の注意点を解説」でご確認ください。
海外SIM | フリーWi-Fi利用 | |
---|---|---|
利便性 | ○ | △ |
設定 | やや難しい | 簡単 |
推奨滞在期間 | 長期滞在推奨 | - (滞在期間にかかわらず費用は無料) |
渡航先のフリーWi-Fiを利用することでも、現地での通信が可能です。
フリーWi-Fiは、現地の空港、ホテル、カフェや飲食店、公共施設や交通機関などで提供されている場合があります。費用や手間をかけずに、すぐに通信が使えることがメリットとなります。
ただし、「現地で常に利用できる通信手段を確保しておきたい」「現地でフリーWi-Fiを探し回ることは避けたい」といった場合には、メインの通信手段を確保しておいて、フリーWi-Fiはあくまでサブとして利用するのがおすすめです。
海外でスマホを使うなら、海外SIMのほかに、携帯電話会社の海外ローミングを利用する方法もあります。海外ローミングが快適に使える乗り換え先を選ぶなら、ドコモのモバイルサービス「ahamo」がおすすめです。
ahamoでは月額2,970円(税込)の料金内で追加料金なしで海外ローミングを利用でき※1、毎月30GBのデータ容量を利用して、海外でもいつものスマホを使えます※2※3※4。
ahamoの海外ローミングは海外91の国・地域で利用でき、日本人の渡航先約98%※5をカバーしています。
ahamoのプランの基本情報は以下のとおりです。
データ容量 | 30GB |
基本料金 | 2,970円(税込) |
通話(日本国内の通話) | 5分以内なら無料 ※超過後 22円/30秒(税込) |
海外ローミング | 30GBまで無料 |
テザリング | 無料 |
シンプルワンプランで、迷わずプランが選べるのは大きな魅力です。
日本国内での通話は5分以内なら何度でも無料で利用でき※6、家族や友人とも5分以内の短い通話であれば、無料通話でカバーできます。
また、テザリングも無料で利用できるため、スマホやパソコンへ通信のシェアも可能です。
そのほか、ahamoのメリットや乗り換えにおすすめのタイミングなどは下記の記事で紹介しています。
「ahamo(アハモ)のメリットと気になる点を比較!プラン・サービスの特徴を徹底解説」
「ahamo(アハモ)に乗り換えるタイミングはいつが良い?料金や手順も解説」
「ahamo(アハモ)の注意点は?乗り換える前に知っておくべきポイントを紹介」
「ahamo(アハモ)は自分で機種変更できる!手続き方法や注意点を解説」
ahamoに関する評判が気になる方は下記の記事もあわせてご覧ください。
「ahamo(アハモ)は「めんどくさい/やめとけ」って本当?おすすめできるメリットとは」
「ahamo(アハモ)の評判は?口コミからわかるメリットや注意点も紹介」
海外SIMがどのようなものか、おわかりになったでしょうか?
最後に今回の内容をまとめておきます。
海外SIMとは、海外で通信や通話をするために使用するSIMカード/eSIMのことです。
SIMが購入できる場所としては、主に以下が挙げられます。
海外SIMを購入できる場所 |
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海外SIMを選ぶ際のチェックポイントは、以下の5つです。
海外SIMの選び方 |
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海外SIMを利用するまでの手順は、以下の4ステップです。
【海外SIMを利用するための4ステップ】 | |
---|---|
STEP① | SIMロックを解除する |
STEP② | 海外SIMを購入する |
STEP③ | SIMをセットする |
STEP④ | 説明書にしたがって初期設定を行う |
海外SIM以外の通信手段としては、以下が挙げられます。
スマホで利用できるそのほかの通信手段 |
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ほかの通信機器にシェアを考えるなら「Wi-Fiルーターのレンタル」、国内でのSIMをそのまま使ってもっと手軽に利用するなら「海外ローミング」などもおすすめです。
ぜひ海外での通信手段を確保して、旅行先・出張先でも快適にスマホを利用していきましょう。
なお、海外旅行時の持ち物については「海外旅行の持ち物チェックリスト!忘れ物が心配な方向けに一覧で紹介」で紹介しているため、ぜひあわせてご覧ください。
■監修者情報
大岩 俊之(おおいわ としゆき)
家電製品総合アドバイザー。スマートマスター。理系出身の元営業マン。電子部品メーカー・半導体商社・パソコンメーカーなどで、自動車部品メーカーや家電メーカー向けの法人営業を経験。その後、セミナー講師として活動する傍ら、家電製品の裏事情を知る家電コンサルタントとして活動開始。TBSラヴィット!や東海地区のテレビ番組に「家電の達人」として出演した経験を持つ。現在は、家電製品アドバイザー資格試験のeラーニング講師も務める。