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海外でテザリングできる?eSIM・データローミングの利用方法や注意点を解説

海外でテザリングできる?eSIM・データローミングの利用方法や注意点を解説

海外SIMやデータローミングを渡航先で使うときも、テザリングが利用できるよ!テザリングを現地で利用するまでの流れをチェックしておこう。

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海外でパソコンやタブレットを使うために、テザリングの利用を考えている方もいるかもしれません。海外でも、サービスで対応があればテザリングを利用できます。

テザリングなら、荷物を増やすことなく、スマホひとつでパソコンなどの通信手段を確保することが可能です。

スマホ自体の通信手段としては、「海外eSIM・海外SIMカード」や「データローミング」などが挙げられます。

この記事では、海外でテザリングを利用する方法、通信手段にテザリングを選ぶメリット、利用するときの注意点などを紹介します。

1.海外でもテザリングで通信をシェアできる

海外では、海外eSIM・海外SIMカードやデータローミングを利用することで、渡航先の携帯電話回線を利用してスマホで通信が可能です。

さらに、テザリングを利用すると、スマホからほかの機器へ通信をシェアできます

テザリングは、スマホなどの携帯電話回線の通信を、パソコンやタブレットなどほかの機器にシェアできる機能です。

テザリングを活用すれば、スマホをモバイルルーターのように利用して、パソコンやタブレットなどをインターネットに接続できます。

テザリングについて、詳しくは「テザリングとは?iPhone・Androidのやり方やメリットをわかりやすく紹介」でご確認ください。

テザリング以外の海外での通信手段は、下記の記事で紹介しています。
海外でスマホを使う方法4つ|状況に応じて賢く選べば現地でも快適!
「海外用Wi-Fiレンタル」はおすすめ?メリット・デメリットや他の通信手段も紹介

2.海外でのテザリングのために通信手段を確保する方法

海外でのテザリングのために通信手段を確保する方法

海外でのテザリングのために通信手段を確保する方法は、主に以下の2つです。

海外でのテザリングの通信手段を確保する方法
  • 海外SIM(海外eSIM・海外SIMカード)
  • データローミング

海外SIMやデータローミングによるテザリングへの対応状況はサービスごとに異なるので、事前に確認しておきましょう。以下でそれぞれの特徴を紹介します。

2-1.海外SIM(海外eSIM・海外SIMカード)

海外SIMは、海外で通信/通話が利用できるプリペイド式のSIMのことです。

たとえば、国内で携帯電話会社のSIMカードを利用している人は、海外SIMカードを購入して旅行期間中に入れ替えることで、現地で通信/通話が利用できます。

また、最近ではeSIMで海外SIMが提供されることも増えています。eSIMはSIMカードの入れ替え不要で、スマホ内蔵のチップに書き込みをして利用できるSIMのことです。

海外SIMの購入からテザリングを利用するまでの流れは、以下のとおりです。

海外SIMの購入からテザリングを利用するまでの流れ
STEP① 海外SIMを購入する(国内の通販、現地の空港・携帯ショップなど)
STEP② 手持ちのスマホで初期設定をする(SIMの設定、通信の設定など)
STEP③ テザリングの設定をする

海外SIMは、国内の通販や家電量販店で事前に購入するほか、現地の空港、携帯ショップ、ショッピングモールなどでも購入が可能です。対応エリア、データ容量、利用できる期間などを確認して、旅行予定に合った海外eSIM・海外SIMカードを選択しましょう。

購入後は、ガイドなどに沿って初期設定をすれば通信が利用できるようになります。さらにテザリングの設定をすれば、手持ちのパソコンやタブレットにも通信をシェアできます。

SIMカードやeSIM、海外SIMについて、詳しくは下記の記事でご確認ください。
SIMカードとは?初心者向けに役割や選び方、交換方法をわかりやすく解説
eSIMとは?メリット・デメリットや活用方法をわかりやすく解説
海外SIMとは?購入方法や選び方・使い方をわかりやすく紹介
海外SIMに入れ替えるタイミングはいつ?SIMカードの設定手順も紹介
海外旅行では何ギガ必要?1日・1週間の目安や消費ギガの節約方法も紹介

2-2.データローミング

データローミング

データローミングは、日本で契約中のキャリアを介して渡航先の回線が利用できるサービスのことです。

国内で契約中の料金プランがデータローミングに対応していれば、今のスマホを海外でもそのまま使用できます。

SIMカードの入れ替え不要で利用できるのは、海外SIMカードと比較したときのメリットです。新たにSIMを購入する必要もなく、契約中の携帯電話会社での手続きで完結できます。

データローミングでテザリングを利用するまでの流れは、以下のとおりです。

データローミングでテザリングを利用するまでの流れ
STEP① データローミングに事前に申込みをする
STEP② 現地でスマホ本体の「データローミング」をオンにする
STEP③ テザリングの設定をする

データローミングは、事前に申込みが必要になる場合もあります。携帯電話会社の公式サイトを確認して、必要な場合は手続きを済ませておきましょう。携帯電話会社や料金プランによっては、事前の申込み不要でデータローミングが利用できる場合もあります。

現地では、スマホ本体の「データローミング」をオンにすることで通信を開始でき、テザリングの設定をすることで手持ちの機器に通信をシェアできます。

データローミングについて、詳しくは「データローミング(海外ローミング)とは?オンオフの設定方法や利用時の注意点を解説」でご確認ください。

3.海外でテザリングを利用する方法

渡航先での通信を開始した後に、テザリングで通信をシェアする際の設定方法を見ていきましょう。

テザリングには、Wi-Fi、Bluetooth、USBの3種類の接続方法がありますが、以下ではWi-Fiテザリングについて、iPhone、Androidの設定方法を紹介します。

そのほかのテザリングの設定方法などについて、詳しくは「テザリングとは?iPhone・Androidのやり方やメリットをわかりやすく紹介」をご確認ください。

3-1.iPhoneでのテザリングの設定方法

iPhoneのテザリング(Wi-Fiテザリング)は、以下の手順で設定できます。

Wi-Fiテザリングの手順(iPhone側での操作)
  1. 「設定」>「インターネット共有」をタップ(または「設定」>「インターネット共有」/「モバイルデータ通信」>「インターネット共有」をタップ)
  2. 「ほかの人の接続を許可」のスイッチをタップしてオンに切り替える
iPhoneでのテザリングの設定方法

「ほかの人の接続を許可」をオンにした後は、子機でWi-Fi接続設定を開き、該当するネットワーク(SSID)を選択した後にパスワードを入力して接続します。

パスワードは、iPhoneの「”Wi-Fi”のパスワード」の項目から確認が可能です。

また、パスワードは「”Wi-Fi”のパスワード」をタップした先の画面で変更も可能です。新たなパスワードを入力して、右上のチェックマークをタップします。

iPhoneでのテザリングの設定方法1

なお、Wi-Fi接続設定に表示されるネットワーク名はiPhoneの名前が表示されます。iPhoneの名前は、「設定」>「一般」>「情報」>「名前」から変更も可能です。

3-2.Androidでのテザリングの設定方法

Androidのテザリング(Wi-Fiテザリング)は、以下の手順で設定できます。Androidは機種によって操作方法や項目名が異なりますが、ここではGoogle Pixel 8の場合を例に紹介します。

Wi-Fiテザリングの手順(Android側での操作)
  1. 「設定」>「ネットワークとインターネット」をタップ
  2. 「アクセスポイントとテザリング」をタップ
  3. 「Wi-Fiアクセスポイント」のスイッチをタップしてオンに切り替える
Androidでのテザリングの設定方法

「Wi-Fiアクセスポイント」をオンにした後は、子機でWi-Fi接続設定を開いて該当するネットワーク(SSID)を選択し、パスワードを入力して接続します。

接続時のパスワードは「Wi-Fiアクセスポイント」をタップした先の画面で「アクセスポイントのパスワード」をタップすると確認でき、同じ画面から変更も可能です。

Androidでのテザリングの設定方法2

「アクセスポイント名」をタップすれば、ネットワーク名(SSID)も変更できます。

海外でのスマホの設定方法や海外でのeSIMの利用については、下記の記事でご確認ください。
海外でスマホを使うときの設定方法は?高額請求を避けるために必要なことを解説
海外旅行にはeSIMがおすすめ!メリット・デメリットや利用手順を解説

各旅行先での通信手段やスマホの設定については、下記の記事で紹介しています。
韓国旅行でスマホを使う方法は?通信手段や設定を解説
台湾旅行でスマホを使う方法は?通信手段や設定を解説
アメリカ旅行でスマホを使う方法は?通信手段や設定を解説
ハワイ旅行でスマホを使う方法は?通信手段や設定を解説

4.海外でテザリングを利用するメリット

海外でテザリングを利用するメリット

海外でパソコンやタブレットをインターネットに接続するための通信手段として、テザリングを選ぶメリットは、主に以下が挙げられます。

海外でテザリングを利用するメリット
  • 荷物が増えない
  • 手間が少ない
  • 料金が抑えられることがある

4-1.荷物が増えない

海外での通信手段は、海外用のWi-Fiルーターをレンタルする方法もあります。

ただし、Wi-Fiルーターをレンタルすると、機器一式を渡航の際に持ち運ぶ必要があります。また、現地を出歩く際もルーター本体の持ち歩きが必要です。

荷物が増えない

一方、テザリングなら、常に携帯するスマホから通信をシェアできるので、新たに荷物が増えることはありません。スマホひとつで、パソコンやタブレットの通信手段を確保できます。

4-2.手間が少ない

データローミング対応の料金プランで事前申込み不要の場合、渡航先でデータローミングをオンにするだけで通信を開始できます。

一方、モバイルルーターの場合、契約申込みのほか、空港などで本体を受け取ったり、帰国後に返却したりする手間があります。

テザリングなら、スマホの通信手段によっては、少ない手間でパソコンやタブレットの通信手段を確保できます。

4-3.料金が抑えられることがある

携帯電話会社によっては、無料でデータローミングが利用できる場合もあります。国内で契約中の料金プランから追加料金不要で、海外で一定のデータ容量が利用可能です。

契約中の携帯電話会社で対応がある場合、新たに海外での通信手段を契約する場合と比べると費用が抑えられます。

5.海外でテザリングを利用するときの注意点

海外でテザリングを利用するときの注意点も確認しておきましょう。特に注意したい点は、以下の3点です。

海外でテザリングを利用するときの注意点
  • データ通信量が増える
  • 高額請求になる可能性がある
  • バッテリー消費が多くなる

5-1.データ通信量が増える

テザリングでパソコンやタブレットなどをインターネットに接続すると、それにかかる通信量もスマホのデータ通信量としてカウントされます。

海外SIM(海外eSIM・海外SIMカード)やデータローミングで利用できるデータ通信量に上限がある場合は、テザリングを使いすぎないように注意しましょう。データ通信量が契約プランの上限に達すると、通信速度が著しく低下するなどの制限がかかることがあります。

5-2.高額請求になる可能性がある

データローミングを定額で利用するには、事前の申込みが必要な場合があります。

必要な申込みを行わずに従量課金となった場合、高額請求につながるリスクがあるため、事前に申込みの要否を確認して対応しましょう。

5-3.バッテリー消費が多くなる

テザリングを利用すると、通常利用よりもバッテリー消費は激しくなります。

テザリングを長時間利用する場合は、モバイルバッテリーを持ち歩くことも検討しましょう。

また、Wi-Fiテザリングの代わりに、バッテリー消費の少ないBluetoothテザリングや、スマホに給電しながら使えるUSBテザリングを利用するのも方法のひとつです。

6.海外でテザリングを利用するならahamo(アハモ)がおすすめ

海外でテザリングを利用するならahamo(アハモ)がおすすめ

海外でテザリングを利用するなら、ドコモのモバイルサービス「ahamo」がおすすめです。

ahamoでは、海外ローミングが無料※1※2※3で利用可能です。海外91の国・地域で海外ローミングが利用でき、日本人の渡航先約98%※4のエリアをカバーしています。海外ローミングをオンにするだけで、今のスマホを海外でもそのまま使用することが可能です。

また、ahamoではテザリングが無料で利用できます。国内はもちろん、海外でも追加料金なしでテザリングが可能です。

ahamoはeSIMにも対応しているので、自宅でオンライン申込みをして、郵送不要で契約することもできます。

  1. ※1大盛りオプションをご契約の場合でも、海外でのテザリングを含めた月額利用可能データ量は30GBまでとなります。
  2. ※2SMS、他社接続サービスなどへの発信は、別途料金がかかります。
  3. ※315日を超えて海外で利用される場合は速度制限がかかります。国内利用と合わせての容量上限です。
  4. ※4当社の海外データ利用者の2019年度実績より算出

そのほかのahamoの主なメリットは、次のとおりです。

  • 月額2,970円(税込)※5でたっぷり30GB利用できる
  • 「大盛りオプション」なら毎月合計110GBも使える※6
  • 5分以内の国内通話なら何度でも無料※7
  1. ※5料金には別途機種代金が必要となります。
  2. ※630GB(税込2,970円/月)に80GB(税込1,980円/月)を追加した場合。
  3. ※7海外での発着信、「WORLD CALL」、「SMS」、(0570)(0180)などの他社接続サービス、(188)特番、(104)の番号案内料、衛星電話/衛星船舶電話、当社が指定する電話番号(機械的な発信などにより、長時間または多数の通信を一定期間継続して接続する電話番号)などへの発信は定額の対象外となり、別途料金がかかります。
    1回あたり5分以内の通話が、回数無制限で定額対象となります。ただし、1回あたりの通話時間が5分を超過した場合、超過分について30秒ごとに22円(税込)の通話料がかかります。

ahamoは月額2,970円(税込)※5で30GBが使えるシンプルワンプランなので、プラン選びで迷わずにスマホを利用できます。

さらに、「大盛りオプション」に加入すれば毎月合計110GBの利用も可能です。ギガを気にせず気兼ねなく使いたい人も、たっぷり動画やSNSが楽しめます。

ahamoでテザリングを活用する方法や110GBでできることについては、下記の記事をご確認ください。

100GB以上あればどのくらい使える?用途別の目安やデータ利用量の確認方法を紹介
ahamo(アハモ)はWi-Fiの代わりになる?テザリングの活用法も紹介

また、ahamoでは5分以内の国内通話は何度でも無料※7です。家族や友人とのちょっとした連絡は無料通話でカバーできます。

ahamoのメリットや注意点、乗り換えのタイミングについて、詳しくは下記の記事でご確認ください。

ahamo(アハモ)のメリットと気になる点を比較!プラン・サービスの特徴を徹底解説
ahamo(アハモ)の評判は?口コミからわかるメリットや注意点も紹介
ahamo(アハモ)に乗り換えるタイミングはいつが良い?料金や手順も解説
ahamo(アハモ)の注意点は?乗り換える前に知っておくべきポイントを紹介
ahamo(アハモ)は「めんどくさい/やめとけ」って本当?おすすめできるメリットとは

なお、ahamoへ申込む際に店頭サポートを希望される場合は、別途有料のサポートをお申込みいただく必要があります※8

  1. ※8ahamoはお申込みからサポートまで、オンラインにて受付するプランです。ドコモショップなどでのサポートをご希望の場合は、「ahamoWebお申込みサポート」※9(税込3,300円)、「ahamoWebお手続きサポート」※10(税込3,300円)をご利用ください。なお、お申込み時の端末操作はお客さまご自身で実施頂きます。また、端末初期設定およびデータ移行などは本サポートの範囲外となります。端末初期設定およびデータ移行の補助をご希望のお客さまは「初期設定サポート(有料)」を別途お申込みください。
  2. ※9お客さまのご要望に基づき、ahamo専用サイトからのお申込みの補助を行うものです。
  3. ※10お客さまのご要望に基づき、ahamoアプリおよび専用サイトからのお手続き補助を行うものです。

7.まとめ

海外でのテザリングの利用方法はおわかりになったでしょうか?

最後に今回の内容をまとめておきます。

海外でテザリングを使うための通信手段は、海外SIMやデータローミングが挙げられます。テザリングを利用するまでの流れは、それぞれ次のとおりです。

海外SIMの購入からテザリングを利用するまでの流れ
STEP① 海外SIMを購入する(国内の通販、現地の空港・携帯ショップなど)
STEP② 手持ちのスマホで初期設定をする(SIMの設定、通信の設定など)
STEP③ テザリングの設定をする
データローミングでテザリングを利用するまでの流れ
STEP① データローミングに事前に申込みをする
STEP② 現地でスマホ本体の「データローミング」をオンにする
STEP③ テザリングの設定をする

渡航先で通信開始後にテザリングを利用するためには、以下の手順で親機の共有をオンにした後に、子機のパソコンやタブレットなどでWi-Fiへの接続を行います。

Wi-Fiテザリングの手順(iPhone側での操作)
  1. 「設定」>「インターネット共有」をタップ(または「設定」>「インターネット共有」/「モバイルデータ通信」>「インターネット共有」をタップ)
  2. 「ほかの人の接続を許可」のスイッチをタップしてオンに切り替える
Wi-Fiテザリングの手順(Android側での操作)
  1. 「設定」>「ネットワークとインターネット」をタップ
  2. 「アクセスポイントとテザリング」をタップ
  3. 「Wi-Fiアクセスポイント」のスイッチをタップしてオンに切り替える

海外でテザリングを利用するメリット・注意点は、以下のとおりです。

海外でテザリングを利用するメリット
  • 荷物が増えない
  • 手間が少ない
  • 料金が抑えられることがある
海外でテザリングを利用するときの注意点
  • データ通信量が増える
  • 高額請求になる可能性がある
  • バッテリー消費が多くなる

海外でのテザリングの利用方法を知って、パソコンやタブレットなどでの通信手段として活用していきましょう。

■監修者情報

監修者情報

大岩 俊之(おおいわ としゆき)

家電製品総合アドバイザー。スマートマスター。理系出身の元営業マン。電子部品メーカー・半導体商社・パソコンメーカーなどで、自動車部品メーカーや家電メーカー向けの法人営業を経験。その後、セミナー講師として活動する傍ら、家電製品の裏事情を知る家電コンサルタントとして活動開始。TBSラヴィット!や東海地区のテレビ番組に「家電の達人」として出演した経験を持つ。現在は、家電製品アドバイザー資格試験のeラーニング講師も務める。