機種変更となると、具体的に何をすれば良いのか、迷ってしまうこともあるかもしれないね。準備やデータ移行の流れを一通り把握しておくと、作業がしやすくなるよ。機種変更の前と後にやることをそれぞれチェックしていこう!
機種変更のときにやることを一通り把握しておくと、新しいスマホへの移行がスムーズに進められます。
機種変更の準備としては、データのバックアップ、電子マネー・アプリの引き継ぎの準備、アカウント・パスワードの確認などが挙げられます。また、機種変更の後は、SIMカードの移し替えやデータ移行などが必要です。
この記事では、スマホの機種変更の前にやること、後にやることをそれぞれ紹介します。
機種変更の前にやることは、以下の3つが挙げられます。
機種変更前にやること |
---|
|
上記は新しいスマホを購入した後でも実施できますが、事前に済ませておくと、いざ新しいスマホが手元に来たときにスムーズに移行が進められます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
データ移行時の万が一のデータ消失に備えて、バックアップを取っておきましょう。iPhone、Androidでは、それぞれ以下の手順でバックアップが実施できます。
iPhoneのバックアップ手順 | |
---|---|
STEP① | 「設定」>「ユーザー名」>「iCloud」を順にタップ |
STEP② | 「iCloudバックアップ」をタップ |
Androidのバックアップ手順 | |
---|---|
STEP① | 「設定」>「Google」>「バックアップ」を順にタップ |
STEP② | 「今すぐバックアップ」をタップ |
電子マネーやアプリのデータは、連絡先や写真などの一括でのデータ移行とは別に、引き継ぎ作業が必要です。
おサイフケータイやGoogle Payの電子マネーは、今まで使っていたスマホでサービス側のサーバーにデータを預け入れて、新しいスマホで受け取る、などの流れで、引き継ぎします。Apple Payも多くの電子マネーで引き継ぎ作業が必要です。
なお、電子マネーは異なるOS間などで引き継ぎができないケースもあり、その場合は残高を使い切るなどの対応が必要です。
また、ゲームアプリなどのデータは、ログインのみで引き継げる場合もありますが、ゲームによってはバックアップなどの引き継ぎ作業が必要です。
アプリのデータ移行方法やポイントについて、詳しくは「アプリのデータ移行方法は?iPhone・Androidの手順をわかりやすく解説」でご確認ください。
新しいスマホの初期設定で、iPhoneであれば「Apple Account(旧名称:Apple ID)」、Androidであれば「Googleアカウント」にログインすることになります。
ログイン時は、メールアドレス(または電話番号)とパスワードが必要になるので、事前に準備しておきましょう。
Apple Accountのメールアドレス・電話番号の確認方法、パスワードを忘れたときの対応方法は次のとおりです。
メールアドレス・電話番号の確認方法 |
方法①:「設定」>「ユーザー名」>「サインインとセキュリティ」からメールアドレス・電話番号を確認する 方法②:Apple からのメールにApple Accountのメールアドレスが記載されていることがあるので確認する |
パスワードを忘れたときの対応方法 | 「設定」>「ユーザー名」>「サインインとセキュリティ」>「パスワードの変更」から変更する |
Googleアカウントのメールアドレス・電話番号の確認方法、パスワードを忘れたときの対応方法は次のとおりです。
メールアドレス・電話番号の確認方法 | 「Google」>「ユーザー名」>「Googleアカウントの管理」>「個人情報」からメールアドレス・電話番号を確認する |
パスワードを忘れたときの対応方法 | 「Google」>「ユーザー名」>「Googleアカウントの管理」>「セキュリティ」>「パスワードの変更」から変更する |
なお、機種変更に伴い携帯電話会社を乗り換えたとしても、別途手続きを行えば、同じキャリアメール(携帯電話会社が提供するメールサービス)のアドレスを使い続けることができます。詳しくは、「キャリアメールとは?メリット・デメリットや持ち運びサービスを解説」をご覧ください。
新しいスマホが手元にきた後にやることは、主に以下の3つが挙げられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
機種変更後にやること |
---|
|
新しいスマホへSIMカードを移し替える必要があります。今まで使っていたスマホからSIMカードを取り出し、新しいスマホへセットしましょう。
今まで使っていたスマホでの手順 | |
---|---|
STEP① | 電源をオフにする |
STEP② | SIMピンを使ってSIMトレイを引き出す |
STEP③ | SIMトレイからSIMカードを取り出す |
STEP④ | SIMトレイを閉じる |
新しいスマホでの手順 | |
---|---|
STEP① | 電源をオフにする |
STEP② | SIMピンを使ってSIMトレイを引き出す |
STEP③ | SIMトレイからSIMカードをセットする |
STEP④ | SIMトレイを閉じる |
SIMカードの基本やSIMカードの入れ替え・移し替えについて、詳しくは下記の記事でご確認ください。
「SIMカードとは?基礎知識から選び方・交換方法までわかりやすく解説」
「SIMカードの入れ替えは自分でできる?方法や注意点を解説」
機種変更をした際は、スマホ本体の初期設定としてAPN設定が必要になる場合があります。APN設定は、契約した携帯電話会社の回線で通信するための端末側の設定です。
機種と携帯電話会社の組み合わせによってはAPNが自動で設定されることがありますが、利用者自身で設定が必要な場合もあります。
AndroidのAPN設定は、以下の手順で行います。
AndroidのAPN設定方法 | |
---|---|
STEP① | 「設定」>「ネットワークとインターネット」>「SIM」をタップ |
STEP② | 設定するSIMを選択 |
STEP③ | 「アクセスポイント名」>「+」をタップ |
STEP④ | APN情報を入力して「保存」をタップ |
STEP⑤ | 保存したAPNを選択する |
iPhoneの場合は、APNプロファイルというものを契約先の携帯電話会社のWebサイトなどからダウンロードして設定します。
Androidで入力するAPN情報やAPNプロファイルのダウンロード方法などは、各携帯電話会社のWebサイトなどで確認できます。
データ移行は、スマホの初期設定のなかでAppleやGoogleの公式機能によって実施できます。データ移行の方法を簡単にまとめると次のとおりです。
データ移行のパターン | データ移行の方法 |
---|---|
iPhone同士 | Apple公式の「クイックスタート」でデータ移行 |
Android⇒iPhone | Apple公式の「iOSに移行」アプリでデータ移行 |
Android同士 | Androidの機能でデータ移行(ケーブル/ワイヤレス) |
iPhone⇒Android | Androidの機能でデータ移行(ケーブル/ワイヤレス) |
Androidのデータ移行方法について、詳しくは「Androidスマホのデータ移行方法は?機種変更時の注意点も解説」でご確認ください。
古いスマホを売却する場合には、データ移行などを済ませた後に、いくつか実施しておくべきことがあります。iPhone、Androidのそれぞれについて、売却時に実施すべき基本的な項目を見ていきましょう。
iPhoneを売却する場合は、以下を実施しておきましょう。
売る前の準備 | 手順など |
---|---|
iCloudからのログアウト | 「設定」>「ユーザー名」>「サインアウト」から実行 |
iPhone本体の初期化 | 「設定」>「一般」>「転送またはiPhoneをリセット」>「すべてのコンテンツと設定を消去」から実行 |
アクセサリーやSIMカードを取り外す | 保護フィルム、スマホケースなどを取り外す。SIMカードが残っている場合は抜く |
SIMロックを解除する | 各携帯電話会社の会員ページから解除を実施 |
SIMロック解除について、詳しくは「SIMロック解除とは?確認方法や申し込み方法をわかりやすく解説」でご確認ください。
Androidを売却する場合は、以下を実施しておきましょう。
売る前の準備 | 手順など |
---|---|
Googleアカウントからログアウト | 「設定」>「パスワード、パスキー、アカウント」>Googleアカウントを選択して「アカウントを削除」をタップ |
Android本体の初期化 | 「設定」>「システム設定」>「リセットオプション」>「すべてのデータを消去(初期設定にリセット)」から実行 |
アクセサリーやSIMカードを取り外す | 保護フィルム、スマホケースなどを取り外す。SIMカードが残っている場合は抜く |
SIMロックを解除する | 各携帯電話会社の会員ページから手続き |
おサイフケータイを削除 | 各電子マネーのデータを削除 |
おサイフケータイのデータは本体の初期化を実行しただけでは消去されず、FeliCaチップにデータが残るため、各電子マネーのデータを削除する必要があります。
各電子マネーのWebサイトで方法が確認できる場合があるので、まずは確認してみましょう。
スマホの買い替えを検討しているなら、携帯電話会社の乗り換えとあわせて検討するのがおすすめです。乗り換え先によっては、キャンペーンを適用して機種変更ができます。
ドコモのモバイルサービス「ahamo」では、「5G WELCOME割」などのキャンペーンもあり、対象のスマホを購入する際に割引が適用できます。キャンペーン情報は、こちらをあわせてご覧ください。
また、機種購入の際には、いつでもカエドキプログラムのご利用がおトクです。お客さまに合ったタイミングでいつでもおトクに機種の購入を検討できるプログラムです。
ご利用方法は簡単2ステップです。
いつでもカエドキプログラムのご利用方法 | |
---|---|
STEP① | dポイントクラブに加入していて対象機種を残価設定型24回払い※1でご購入いただくとともにプログラムにご加入※2 |
STEP② | dポイントクラブ会員を継続し、ご利用の対象機種をご返却※3※4 |
たとえば23回目にプログラムを利用し対象機種を返却すると、24回目(残価)の分割支払金が不要になります。詳しくはこちらをご確認ください。
なお、スマホ本体の買い替えや携帯電話会社の乗り換えについては下記の記事でも詳しく紹介しているため、ぜひあわせてご覧ください。
「スマホ本体を安く買う4つの方法!月々の料金を抑える方法も解説」
「携帯電話会社を乗り換えるタイミング・手順は?費用や選び方・注意点も解説」
ahamo に乗り換えれば、月額2,970円(税込)※1で30GBが使えるシンプルワンプランで迷わずスマホが利用できます。ahamoの主なメリットは、次のとおりです。
ahamoは月額2,970円(税込)※1で30GBが使えるシンプルワンプランです。各種サービスが盛り込まれた料金プランなので、プラン選びで迷わずにスマホが使えます。
「大盛りオプション」に加入すれば毎月合計110GBの利用も可能です。ギガを気にせず気兼ねなく使いたい人も、たっぷり動画やSNSが楽しめます。
パソコンやタブレットなどに通信をシェアできる「テザリング」も無料で利用できます。外出先でのWi-Fiとしての利用はもちろん、自宅のWi-Fi代わりとしても活用が可能です。
ahamoでテザリングを活用する方法や110GBでできることについては、下記の記事をご確認ください。
「100GB以上あればどのくらい使える?用途別の目安やデータ利用量の確認方法を紹介」
「ahamo(アハモ)はWi-Fiの代わりになる?テザリングの活用法も紹介」
また、ahamo では5分以内の国内通話は何度でも無料※3です。家族や友人とのちょっとした連絡は無料通話でカバーできます。
そのほかahamoでは、海外ローミングも無料※4※5※6で利用可能です。海外91の国・地域で
海外ローミングが利用でき、日本人の渡航先約98%※7のエリアをカバーしています。海外ローミングをオンにするだけで、今のスマホを海外でもそのまま使用することが可能です。
海外ローミングや海外でスマホを使う方法は、下記の記事で詳しく紹介しています。
「海外ローミングとは?高額請求の避け方やメリット・注意点を解説」
「海外でスマホを使う方法4つ|状況に応じて賢く選べば現地でも快適!」
「海外でスマホを使うときの設定方法は?高額請求を避けるために必要なことを解説」
ahamoのメリットや注意点、乗り換えのタイミングについて、詳しくは下記の記事でご確認ください。
「ahamo(アハモ)のメリットと気になる点を比較!プラン・サービスの特徴を徹底解説」
「ahamo(アハモ)の評判は?口コミからわかるメリットや注意点も紹介」
「ahamo(アハモ)に乗り換えるタイミングはいつが良い?料金や手順も解説」
「ahamo(アハモ)は解約金・2年縛りなし!乗り換えの疑問や手順をわかりやすく解説」
「ahamo(アハモ)の注意点は?乗り換える前に知っておくべきポイントを紹介」
「ahamo(アハモ)は「めんどくさい/やめとけ」って本当?おすすめできるメリットとは」
スマホの機種変更の前後にやることは、おわかりになったでしょうか?
最後に今回の内容をまとめておきます。
スマホの機種変更の前にやること、後にやることは以下が挙げられます。
機種変更前にやること |
---|
|
機種変更後にやること |
---|
|
スマホを売却するときは、iCloud/Googleアカウントからのログアウト、スマホ本体の初期化、アクセサリーの除去、SIMロック解除などが必要です。Androidでおサイフケータイを利用していた場合は、電子マネーの削除も忘れずに実施してください。
ぜひ機種変更でやることを押さえて、新しいスマホの利用をはじめていきましょう。
■監修者情報
大岩 俊之(おおいわ としゆき)
家電製品総合アドバイザー。理系出身の元営業マン。電子部品メーカー・半導体商社・パソコンメーカーなどで、自動車部品メーカーや家電メーカー向けの法人営業を経験。その後、セミナー講師として活動する傍ら、家電製品の裏事情を知る家電コンサルタントとして活動開始。TBSラヴィット!や東海地区のテレビ番組に「家電の達人」として出演した経験を持つ。現在は、家電製品アドバイザー資格試験のeラーニング講師も務める。