海外でも日本にいるときと同じようにWi-Fiを利用するなら、やっぱりWi-Fiルーターをレンタルするのが良いの?
「海外用のWi-Fiルーター」をレンタルすれば、フリーWi-Fiのない場所でも自由にデータ通信できるよ!
この通信手段がおすすめな人には特徴があるから、メリット・デメリット、どんな人に向いているのか詳しく解説するね。
海外旅行や海外出張に行くなら、事前にスマホやパソコンの通信手段を準備しておきたいところです。通信手段のひとつとして、海外で使えるWi-Fiルーターのレンタルがあります。
空港などで海外用のWi-Fiルーターを受け取って現地で電源をオンにすれば、Wi-Fiが使えるため、現地ですぐに観光地や地図を検索して行動をはじめられます。
この記事では、海外用Wi-Fiレンタルのメリット・デメリット、海外用Wi-Fiがおすすめな人などを解説します。
「海外用Wi-Fi(ルーター)レンタル」は、海外旅行や海外出張などの際に、現地で使えるモバイルルーターのレンタルが受けられるサービスです。
レンタル会社のWebサイトなどから申し込みして、空港カウンターや自宅への配送などでルーターを受け取ります。現地に到着後は、ルーターの電源をオンにして、スマホなどでWi-Fiの接続設定をすれば、すぐにインターネットが使えます。
Wi-Fiスポットを探し回る手間なく、すぐに通信が使えるのが便利なポイントです。
海外用Wi-Fiのレンタルを利用するメリットとしては、次の3つが挙げられます。
海外用Wi-Fiレンタルを利用するメリット |
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それぞれ詳しく見ていきましょう。
海外用Wi-Fiレンタルなら、現地ですぐに通信が使えます。旅行先に到着したら、すぐにスマホを使って調べ物をしたり、地図アプリを使ったりすることが可能です。
フリーWi-Fiを探し回ったり、海外SIMを現地で購入してその場で設定をしたりする手間がかかりません。
海外用Wi-Fiレンタルがあれば、スマホ以外にパソコンやタブレットでもWi-Fiが使えます。旅行先でタブレットも併用して、大画面でブラウザや地図アプリを使いたいときも、レンタルしたルーターが活躍してくれるはずです。
また、仕事での海外渡航なら、出先でパソコンを使って作業をする、タブレットで自社サイトを見せながら商談をするなどのシーンが想定されるときに、海外用Wi-Fiレンタルが候補になります。
海外用Wi-Fiレンタルのサービスで許可されている場合には、家族や友人とWi-Fiをシェアして使うこともできます※。
この場合、家族や友人とのグループで誰か1人が海外用Wi-Fiのルーターを持っていれば、グループみんなで通信を利用することが可能です。各々で通信手段を準備するよりも、手間も費用も省きやすくなります。
海外用Wi-Fiレンタルには、ここまで紹介したメリットがある一方で、次のようなデメリットもあります。
海外用Wi-Fiレンタルを利用するデメリット |
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海外用Wi-Fiレンタルでは、通信を使うためにルーターを持ち歩く必要があります。
また、ルーターは充電式なので、充電用のケーブルやアダプタがレンタルセットのなかに含まれます。レンタル会社やオプションによっては、モバイルバッテリーや電圧の変換プラグがセットになっていることもあります。
海外渡航時はただでさえ荷物が多いのに、こうした機器類も追加で持って行かなければならないことは、少なからずネックとなるでしょう。また、帰国時にはレンタル品一式がきちんと揃っているかどうか、注意も払わなくてはなりません。
ルーターをレンタルする場合、受取・返却・持ち歩き・充電などの手間がかかります。
難しい設定や作業は必要ありませんが、こうした細々とした手間がかかるため、面倒に感じる場合もあるでしょう。
なお、海外旅行へ行く際は、連絡手段以外にも様々なものを準備する必要があります。海外旅行の持ち物については「海外旅行の持ち物チェックリスト!忘れ物が心配な方向けに一覧で紹介」で詳しく紹介しているため、ぜひご覧ください。
海外用Wi-Fiは、1日ごとに料金がかかる仕組みが多く、日数が長くなるほど支払うレンタル料は高くなります。
たとえば、レンタル料が1日あたり1,000円なら、2泊3日の旅行ならレンタル料は3,000円で済みますが、20日間の長めの旅行となるとレンタル料は20,000円となります。
長期滞在の場合は、ある程度の出費は必要経費と割り切ってしまうのも方法のひとつですが、費用が高いと感じる場合には安く使える海外SIMや海外ローミングを探す方法なども選択肢になります。
海外でのスマホの通信手段は、海外用Wi-Fiレンタルのほかに以下が挙げられます。
ここからは、海外用Wi-Fiレンタルとそのほかの通信手段を比較します。ほかの通信手段とも迷っている方は、ぜひチェックしてみてください。
海外用Wi-Fiレンタル | 海外SIM購入 | |
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利便性 | ルーターを常に持ち歩く 必要がある |
(海外SIMを挿入した)スマホのみで利用できる |
設定 | 簡単 | やや難しい |
推奨滞在 期間 |
短期滞在向き | 長期滞在向き |
海外で通信する手段のひとつに、現地で使えるプリペイド式のSIMカード(海外SIM)を購入する方法があります。
海外SIMは、現地の空港や通信会社ショップでの購入や、日本国内でのECサイトでの事前購入で入手が可能です。海外SIMは、SIMカードをセットすればスマホひとつで済み、荷物が増えないことがメリットです。
一方、ルーターはパソコンやタブレットなど、ほかの端末に通信をシェアしやすいことがメリットとなります。スマホのテザリング機能でWi-Fiを飛ばす方法もありますが、スマホのバッテリー消費を考えると専用で使えるルーターの方が便利な面があります。
海外SIM、SIMカードについて、詳しくは下記の記事でご確認ください。
「海外SIMとは?利便性・コスト面のメリットから渡航時の使い方まで」
「SIMカードとは?基礎知識から選び方・交換方法までわかりやすく解説」
海外用Wi-Fiレンタル | 海外ローミング | |
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利便性 | ルーターを常に持ち歩く 必要がある |
(データローミング機能をオンにした)スマホのみで利用できる |
設定 | 簡単 | 簡単 |
推奨滞在 期間 |
短期滞在向き | 短期滞在向き |
海外ローミングは、日本で契約している携帯電話会社を介して、渡航先の携帯電話会社の回線を使って通信できるものです。契約している携帯電話会社でサービスの提供があれば、海外ローミングも通信手段として選択肢になります。
海外ローミングは、SIMの入れ替え不要で、事前に申し込みを済ませれば、あとは現地でスマホの海外ローミングの設定をオンにするだけで通信が使えます。携帯電話会社によっては事前の申し込みも不要です。海外SIMと同様に荷物が増えない点も魅力となります。
一方、海外用Wi-Fiレンタルは、ほかの端末に通信をシェアしやすいことがメリットです。スマホのテザリング機能と比べると、スマホのバッテリーを消費しない分、便利な面があります。
海外ローミングについて、詳しくは「データローミング(海外ローミング)とは?オンオフの設定方法や利用時の注意点を解説」でご確認ください。
海外用Wi-Fiレンタル | フリーWi-Fi利用 | |
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利便性 | ルーターを持ち歩けば どこでも利用可能 |
Wi-Fi提供エリアでのスポット利用に限定される |
設定 | 簡単 | 簡単 |
推奨滞在 期間 |
短期滞在向き | — (滞在期間にかかわらず費用は無料) |
海外での通信手段として、渡航先のフリーWi-Fiを利用する方法もあります。
フリーWi-Fiは、現地の飲食店や公共施設などで提供される無料のWi-Fiのことです。渡航先によっては街中の多くの場所でフリーWi-Fiが利用できる場合もあります。
ただし、フリーWi-Fiは常時利用できるわけではないので、海外用Wi-Fiレンタル、海外SIM、海外ローミングなどメインの通信手段は別に用意しておくのがおすすめです。
ここまで紹介した海外用Wi-Fiレンタルの特徴を踏まえると、海外用Wi-Fiレンタルは以下のような方におすすめです。
海外用Wi-Fiレンタルがおすすめな人 |
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短期出張の渡航先で、場所を問わずにパソコン・タブレットで作業したい人に、海外用Wi-Fiレンタルはおすすめです。
Wi-Fiスポットを探す手間なく、どこでもパソコンなどで作業ができ、テザリングによるスマホのバッテリー消費もありません。
海外用Wi-Fiレンタルは、サービスで許可されている場合には、家族や友人とWi-Fiをシェアして使用することが可能です※。
各自で通信手段を準備するより手間がかからず、費用も割り勘にすれば安くなります。家族や友人と旅行を計画するタイミングで海外用Wi-Fiレンタルのシェアを提案してみるのも良い方法です。
海外用Wi-Fiレンタルを通信手段に選ぶと決めたなら、次は具体的なサービスを絞り込むことが必要なステップです。海外用Wi-Fiレンタルのサービス選びで確認したい項目は、次のとおりです。
海外用Wi-Fiレンタルの対象エリアを確認しておきましょう。特に渡航者の少ない国や地域に旅行に行く場合には、事前のエリア確認が重要です。
1日あたりの料金や旅行全体でかかる料金を確認しておきましょう。サービスによっては、2カ国以上で利用できる周遊プランもあるので、複数の国を巡る旅行を予定している場合はあわせてチェックしておくのがおすすめです。
利用できるデータ量は、たとえば1日あたり300MB、500MB、1GB、無制限など、海外用Wi-Fiのサービスごとにいくつかのプランが用意されています。
日本で普段利用しているスマホの料金プランのデータ容量(30日で割った1日分のデータ容量など)も参考にしながら、海外旅行で必要なデータ容量が使えるプランを選んでいきましょう。
3G、4G、5Gのどの通信規格が使えるのか確認しておきましょう。快適に通信を使うためには、4G以上に対応しているサービス・プランがおすすめです。
ルーターの受取・返却の方法は、たとえば以下のようなパターンがあります。ご自身のケースで利用しやすい受取・返却の方法はあるか確認しておきましょう。
トラブルの際の問い合わせ先やサポート内容を確認しておきましょう。問い合わせの対応は、メールや電話窓口などサービスごとにさまざまです。
ルーターや付属機器の盗難・紛失・破損などへの補償があるかも確認しておきましょう。
海外用Wi-Fiレンタルの申し込みから返却までは、一般的に以下の4ステップです。申し込みの前に大まかな全体の流れは押さえておきましょう。
STEP① 申込み |
レンタル会社Webサイトの申込みフォームに、氏名や連絡先、渡航期間、支払い情報などを入力して申込みを行う。 |
STEP② 受取 |
Wi-Fiルーターをはじめ、充電ケーブルやアダプタなどのレンタル品一式を受取る。 受取方法には、空港内カウンターでの受取、自宅への配送、コンビニや駅など特定施設での受取といったパターンがある。 |
STEP③ 利用開始 |
現地到着後、Wi-Fiルーターの電源を入れるとスマホやパソコンなどの端末からWi-Fiの利用が可能に。 |
STEP④ 返却 |
帰国後は、速やかにレンタル品一式を返却する。 返却方法には、空港内カウンターでの返却、指定場所への郵送、コンビニや駅など特定施設での返却といったパターンがある。 |
海外用Wi-Fiレンタルを利用する際には以下のことに注意してください。
海外用Wi-FiレンタルのWi-Fiでスマホをインターネットに接続するなら、スマホ本体のデータローミングの設定はオフにしておいてください。
データローミングがオンになっていると、モバイル回線を使った通信も可能になってしまい、契約中の携帯電話会社から後日、高額な利用料を請求されるおそれがあります。
海外用Wi-Fiのレンタルを利用しているのであれば、わざわざモバイル回線でデータ通信を行う必要はないので、出国前にデータローミングはオフに設定しておきましょう。
データローミングは、以下の手順でオフにできます。
設定アプリを開き、「モバイル通信」>「通信のオプション」の順にタップ。
「データローミング」をオフに切り替える。(以下の画像と同じ状態にする。)
設定アプリを開き、「ネットワークとインターネット」>「モバイルネットワーク」 の順にタップ。
「データローミング」をオフに切り替える。(以下の画像と同じ状態にする。)
海外用Wi-Fiレンタルでデータ容量に上限があるプランを選んだ場合は、通信量を節約するためにバックグラウンドでの通信をオフにすることも検討しましょう。
スマホは、設定によってはWi-Fi接続時に自動でアプリをアップデートしたり、データのバックアップをクラウド上に保管したりします。
データ容量に余裕があるプランなら特にオフにする必要がありませんが、データ容量が少なめのプランを選んだ場合はバックグラウンドの通信はオフにするのも方法のひとつです。
バックグラウンドの通信はオフにするためには、以下の設定が必要となります。帰国後は元の設定に戻しておきましょう。
海外でスマホを使う方法や設定について、詳しくは下記の記事でも紹介しているため、ぜひあわせてご覧ください。
「海外でスマホを使う方法4つ|状況に応じて賢く選べば現地でも快適!」
「海外でスマホを使うときの設定方法は?高額請求を避けるために必要なことを解説」
「海外旅行にはeSIMがおすすめ!メリット・デメリットや利用手順を解説」
海外での通信手段にスマホひとつで使える「海外ローミング」を検討しているなら、ahamoへの乗り換えがおすすめです。
ahamo は、月額2,970円(税込)※1で30GBが利用できるシンプルワンプランで、海外ローミングが無料※2※3※4で利用できます。
ahamoの海外ローミングは海外91の国・地域で利用でき、日本人の渡航先約98%※5のエリアをカバーしています。現地でスマホ本体の海外ローミングの設定をオンにするだけで、今のスマホをそのまま海外でも使用することが可能です。
ahamoのプランの基本情報は以下のとおりです。
データ容量 | 30GB |
基本料金 | 2,970円(税込) |
通話(日本国内の通話) | 5分以内なら無料 ※超過後 22円/30秒(税込) |
海外ローミング | 30GBまで無料 |
テザリング | 無料 |
日本国内での通話は5分以内なら何度でも無料※6で利用でき、家族や友人とも5分以内の短い通話であれば、無料通話でカバーできます。
また、テザリングも無料で利用できるため、スマホやパソコンへ通信のシェアも可能です。テザリングの活用方法について詳しくは「ahamo(アハモ)はWi-Fiの代わりになる?テザリングの活用法も紹介」で紹介しています。
なお、MNPワンストップ対象事業者からahamoへの乗り換えは、ahamo公式サイトから直接申し込みができます。
ahamoのメリット・デメリット、注意点、乗り換えのタイミングについて、詳しくは下記の記事でご確認ください。
「ahamo(アハモ)のメリットと気になる点を比較!プラン・サービスの特徴を徹底解説」
「ahamo(アハモ)の評判は?口コミからわかるメリットや注意点も紹介」
「ahamo(アハモ)に乗り換えるタイミングはいつが良い?料金や手順も解説」
「ahamo(アハモ)は解約金・2年縛りなし!乗り換えの疑問や手順をわかりやすく解説」
「ahamo(アハモ)の注意点は?乗り換える前に知っておくべきポイントを紹介」
「ahamo(アハモ)は「めんどくさい/やめとけ」って本当?おすすめできるメリットとは」
MNPやMNPワンストップについて、詳しくは下記の記事でご確認ください。
「MNPとは?乗り換え手順や10の注意点をわかりやすく解説!」
「MNPワンストップとは?従来との違いをわかりやすく解説」
海外用Wi-Fiのレンタルについて、おわかりになったでしょうか?
最後に今回の内容をまとめておきます。
海外用Wi-Fi(ルーター)レンタルは、海外旅行や海外出張などの際に、現地で使えるモバイルルーターのレンタルが受けられるサービスです。
海外での通信手段として、海外用Wi-Fiレンタルを選ぶメリットは以下が挙げられます。
海外用Wi-Fiレンタルを利用するメリット |
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その一方で、次のようなデメリットもあります。
海外用Wi-Fiレンタルを利用するデメリット |
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海外用Wi-Fiレンタルは、以下のような方におすすめです。
海外用Wi-Fiレンタルがおすすめな人 |
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ほかの端末への通信のシェアを考えている方などに海外用Wi-Fiレンタルがおすすめです。一方で、スマホひとつで通信を使いたい方には、海外SIMや海外ローミングがおすすめとなります。
ぜひご自身の重視するポイントに合わせて海外での通信手段を選んでいきましょう。
■監修者情報
大岩 俊之(おおいわ としゆき)
家電製品総合アドバイザー。理系出身の元営業マン。電子部品メーカー・半導体商社・パソコンメーカーなどで、自動車部品メーカーや家電メーカー向けの法人営業を経験。その後、セミナー講師として活動する傍ら、家電製品の裏事情を知る家電コンサルタントとして活動開始。TBSラヴィット!や東海地区のテレビ番組に「家電の達人」として出演した経験を持つ。現在は、家電製品アドバイザー資格試験のeラーニング講師も務める。