nanoSIMは、現在一番使われている種類のSIMカードだよ。スマホを契約した後に本体に挿し込むことになるから、ぜひ基本的な知識はチェックしておこう。
nanoSIMは、SIMカードの種類のひとつで、指先ほどの小さなサイズが特徴です。現在ほとんどのスマホでは、nanoSIMが採用されています。
nanoSIMをスマホに挿し込むことで、契約した回線で通信・通話が利用できるようになります。
この記事では、nanoSIMとは何か、SIMの種類やサイズの確認方法などを解説します。
nanoSIMは、いくつか種類のあるSIMカードのうち最小サイズのSIMカードのことです。
サイズは12.3mm×8.8mm×0.67mmで、2010年頃から普及したmicroSIMと比較すると面積にして約40%小さくなりました。
nanoSIMが登場したのは2012年です。2012年6月にETSI(欧州電気通信標準化協会)によって標準化され、2012年9月に発売されたiPhone 5にはじめて採用されました。
2012年以降、スマホでの普及が進み、現在では多くのスマホでSIMカードとしてnanoSIMが採用されています。
SIMカードは、電話番号や加入者を識別する番号(IMSI)などが記録されている小さなICカードのことです。
SIMカードをスマホに挿し込むことで、契約した携帯電話会社の回線での通信・通話が利用できるようになります。
SIMカードがなくてもWi-Fiを利用して通信自体はできますが、携帯電話回線で通信・通話をする場合はSIMカードが必須となります。
SIMカードについて、詳しくは「SIMカードとは?基礎知識から選び方・交換方法までわかりやすく解説」でご確認ください。
SIMカードには、nanoSIMのほかにmicroSIMと標準SIMがあります。そのほか、スマホに内蔵されたSIMを利用する「eSIM」というSIMの種類もあります。
SIMの種類をまとめると、次のとおりです。
SIMの種類 | サイズ | |
---|---|---|
SIMカード | nanoSIM | 12.3mm×8.8mm×0.67mm |
microSIM | 15mm×12mm×0.76mm | |
標準SIM | 25mm×15mm×0.76mm | |
eSIM | スマホに内蔵のSIMを利用 |
nanoSIM以外のSIMの種類について、以下でそれぞれ詳しく見ていきましょう。
microSIMは、nanoSIMが普及する前に広く利用されていたSIMカードです。2010年にETSIによって標準化され、iPhone 4/iPhone 4sなどで採用されました。
サイズは、15mm×12mm×0.76mmで、それ以前に普及していた標準SIMと比べると小型化されています。現在普及しているnanoSIMと比べると一回り大きなサイズです。
標準SIMは、最初に普及したSIMカードで、日本では2008年頃から普及しました。現在ではほとんど使用されていません。国際規格上では「miniSIMカード」と呼ばれています。
サイズは25mm×15mm×0.76mmで、上記の3種類のSIMカードのなかで最も大きいサイズとなります。
eSIMとは、本体一体型のSIMのことです。eSIM対応の機種では、スマホ本体にあらかじめSIMが内蔵されています。
eSIMでは、SIMカードを挿し込む代わりに、加入者情報のデータ(プロファイル)をダウンロードすることで、通信・通話が使えるようになります。eSIMを使えば、オンラインでスマホの申し込みから開通まで完結可能です。
自宅に居ながらオンラインでスマホを契約すると、SIMカードの場合は郵送のために日数がかかりますが、eSIMなら郵送不要で最短当日などで通信・通話が使えるようになります。
eSIMについて、詳しくは「eSIMとは?メリット・デメリットや活用方法をわかりやすく解説」でご確認ください。
スマホの回線契約にあたって、手持ちのスマホが対応しているSIMカードのサイズを確認しておきたい方もいるかもしれません。
スマホのSIMカードの対応サイズは、以下の方法で確認できます。
手持ちのスマホが対応するSIMカードのサイズを確認する方法 |
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メーカーの公式Webサイト内の各機種の製品ページから、対応するSIMカードのサイズを確認できます。製品ページのスペック・仕様に関するページを開くと、SIMに関する項目に、対応するSIMカードのサイズやeSIMへの対応などの情報が記載されています。
また、機種によっては付属の取扱説明書の製品仕様のページで確認できる場合もあるでしょう。
スマホ本体にあるSIMトレイ(SIMカードをセットする箇所)を引き出して、対応するSIMカードのサイズを確認する方法もあります。
SIMカード(またはSIMトレイ)のサイズを測れば、どのSIMカードの種類に対応しているかがわかります。
SIMトレイはスマホの側面または上下面にあり、SIMピンと呼ばれる細いピンをトレイの横にある穴に挿し込むことで引き出すことができます。
SIMトレイの引き出し方を含めたSIMカードの入れ替え方法について、詳しくは「SIMカードの入れ替えは自分でできる?方法や注意点を解説」でご確認ください。
契約前に、携帯電話会社から提供されるSIMカードのサイズを知りたい場合は、各携帯電話会社のWebサイトで確認できます。
なお、携帯電話会社によっては、3つのサイズ(nanoSIM、microSIM、標準SIM)で切り出しができる「マルチカットSIM」としてSIMカードを提供しているところもあります。
以下では、nanoSIMに関するよくある質問への回答をまとめました。
nanoSIMは、SIMカードの種類のひとつです。 3種類のSIMカードで最もサイズが小さく、現在ほとんどのスマホでnanoSIMが採用されています。
一方、eSIMは、SIMカードより後に登場したSIMの種類で、スマホに内蔵されたSIMを利用するものです。
SIMカードの場合は物理的なカードをスマホに挿し込むのに対し、eSIMはデジタルデータの書き込みによって、通信・通話のために必要な情報を認識させます。
nanoSIMに対応しているiPhoneの一覧は、次のとおりです。
なお、iPhone 14~16シリーズの米国で販売されているモデルは、nanoSIMへの対応はなく、eSIMへの対応のみとなります。
多くの携帯電話会社で、eSIMの発行手続きをあらためて行うことで、nanoSIMからeSIMへの切り替えが可能です。たとえば、ahamoの場合は、ahamoアプリまたは手続きサイトからオンラインでeSIMの発行手続きが可能です。
なお、iPhone XS/XR以降のiPhoneでは、一部の通信事業者のSIMカードをeSIMに変換して使用できます。
eSIMへの変換は、iPhoneの「設定」を開き、「モバイル通信」>「eSIM に変更」>「モバイル通信プランを変更」>「eSIM に変更」の順に選択することで実行できます。
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ahamoでテザリングを活用する方法や110GBでできることについては、下記の記事をご確認ください。
「100GB以上あればどのくらい使える?用途別の目安やデータ利用量の確認方法を紹介」
「ahamo(アハモ)はWi-Fiの代わりになる?テザリングの活用法も紹介」
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「データローミング(海外ローミング)とは?オンオフの設定方法や利用時の注意点を解説」
「海外でスマホを使う方法4つ|状況に応じて賢く選べば現地でも快適!」
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ahamoのメリット・デメリット、注意点、乗り換えのタイミングについて、詳しくは下記の記事でご確認ください。
「ahamo(アハモ)のメリットと気になる点を比較!プラン・サービスの特徴を徹底解説」
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「ahamo(アハモ)に乗り換えるタイミングはいつが良い?料金や手順も解説」
「ahamo(アハモ)は解約金・2年縛りなし!乗り換えの疑問や手順をわかりやすく解説」
「ahamo(アハモ)の注意点は?乗り換える前に知っておくべきポイントを紹介」
「ahamo(アハモ)は「めんどくさい/やめとけ」って本当?おすすめできるメリットとは」
nanoSIMとは何かはおわかりになったでしょうか?
最後に今回の内容をまとめておきます。
nanoSIMは、いくつか種類のあるSIMカードのうち、最小サイズのSIMカードです。現在ではほとんどのスマホで、nanoSIMが採用されています。
SIMの種類は、次のとおりです。SIMカードには主に3種類があり、最近ではSIMカードのほかにeSIMに対応するスマホも多くなっています。
SIMの種類 | サイズ | |
---|---|---|
SIMカード | nanoSIM | 12.3mm×8.8mm×0.67mm |
microSIM | 15mm×12mm×0.76mm | |
標準SIM | 25mm×15mm×0.76mm | |
eSIM | スマホに内蔵のSIMを利用 |
回線契約にあたって、スマホが対応しているSIMカードを確認しておきたい場合は、以下の方法で確認ができます。
手持ちのスマホが対応するSIMカードのサイズを確認する方法 |
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ぜひnanoSIMやSIMカードの種類を理解して、スマホの契約に役立てていきましょう。
■監修者情報
大岩 俊之(おおいわ としゆき)
家電製品総合アドバイザー。理系出身の元営業マン。電子部品メーカー・半導体商社・パソコンメーカーなどで、自動車部品メーカーや家電メーカー向けの法人営業を経験。その後、セミナー講師として活動する傍ら、家電製品の裏事情を知る家電コンサルタントとして活動開始。TBSラヴィット!や東海地区のテレビ番組に「家電の達人」として出演した経験を持つ。現在は、家電製品アドバイザー資格試験のeラーニング講師も務める。