スマホ代の請求を見て「ほかの人より高いかも」と感じたときは、平均額をチェックして、いくつかの節約方法を試してみて欲しいね。スマホ代の平均額や節約方法をひとつずつチェックしていこう。
スマホ代(通信料・機種代金)の平均はいくらぐらいなのか、ほかの人に比べて高めなのか、気になっている人は多いでしょう。
平均額と見比べて自分のスマホ代が高い場合は、現状の契約を確認してプラン変更や乗り換えを進めることで、毎月の支払いが安くなる可能性があります。平均額と比較した上で、基本的な節約方法をチェックしていきましょう。
この記事では、スマホ代の平均額やスマホ代が高くなる理由、節約方法を詳しく紹介します。
総務省「家計消費状況調査(2023年)」によると、スマートフォン・携帯電話などの通信、通話使用料、スマートフォン・携帯電話の本体価格の世帯人員別の1ヶ月あたりの平均額は次のとおりです。
世帯人員 | スマートフォン・携帯電話などの通信、通話使用料 | スマートフォン・携帯電話の本体価格(分割払い) | |
---|---|---|---|
世帯人員 | 1人 | 5,301円 | 863円 |
2人 | 8,477円 | 1,161円 | |
3人 | 12,877円 | 1,904円 | |
4人 | 15,006円 | 2,480円 | |
5人 | 16,942円 | 2,545円 | |
6人 | 20,641円 | 2,968円 | |
全体平均 | 9,274円 | 1,404円 |
たとえば、世帯人員1人の場合、月あたりで通信料の平均が5,301円、機種代の平均が863円です。
また、総務省「携帯電話の料金等に関する利用者の意識調査」の2021年3月調査によると、端末代金を含む携帯電話会社への毎月の総支払い額は、各区分について次の割合となっています。
支払額区分 | 2021年3月 |
---|---|
1円〜1,000円 | 5.5% |
1,001円〜2,000円 | 11.3% |
2,001円〜3,000円 | 12.5% |
3,001円〜4,000円 | 12.2% |
4,001円〜5,000円 | 10.0% |
5,001円〜6,000円 | 8.5% |
6,001円〜7,000円 | 7.1% |
7,001円〜8,000円 | 7.8% |
8,001円〜9,000円 | 5.3% |
9,001円〜10,000円 | 9.0% |
10,001円以上 | 7.8% |
わからない | 3.1% |
2021年3月調査での毎月の支払い額の推計平均は、約5,824.8円です。表を見ると毎月の総支払い額が10,000円以上の人も7.8%と割合として少なくないことがわかります。
ご自身の毎月のスマホ代が各種調査の平均額を大きく上回る場合は、契約の見直しも進めていきましょう。
毎月支払うスマホ代の内訳は、主に以下が挙げられます。
料金の内訳 | 概要 |
---|---|
プランの基本料金 | 契約しているプランで利用するための基本の料金 |
通話料金 | 通話時間に応じてかかる料金 |
オプション料金 | オプションサービスに加入したときにかかる料金 |
ユニバーサルサービス料 | ユニバーサルサービス(加入電話、公衆電話、緊急通報)の提供を確保するために電話の利用者が負担する料金
|
電話リレーサービス料 | 電話リレーサービスの提供を確保するために電話の利用者が負担する料金
|
機種代金 | 機種代金の分割払いの料金(分割払いの場合のみ) |
主な料金は、プランの基本料金、通話料金、オプション料金(加入している方のみ)、機種代金(毎月支払いがあるのは分割払いの方のみ)などです。
上記の表の料金のほか、キャリア決済を利用した場合には、スマホ代と合わせてキャリア決済の利用額の支払いが必要です。
キャリア決済は、商品やサービスの購入代金を携帯電話料金と合算で支払う決済サービスです。
スマホ代の請求額が高いときには、以下のような理由が考えられます。
スマホ代が高くなる理由 |
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大容量のプランや通信無制限のプランを契約している場合、低容量のプランに比べると料金は高額になります。
また、頻繁に電話を利用する、長電話が多いなどが原因で通話料金が高くなってしまうケースもあり、注意が必要です。
そのほか、加入しているオプションの数や金額が多い、機種代金の分割払いが高いなどで、思ったより請求額が高くなってしまうケースもあります。
スマホ代の主な節約方法としては、以下が挙げられます。
スマホ代の節約方法 |
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必要以上に高額なプランを契約しているなら、プラン変更を検討しましょう。
たとえば、月に10GB程度しか使用しないのに、無制限や50GB以上の大容量プランを契約している場合は、もっとギガの少ないプランでも余裕を持って利用できるはずです。低容量のプランに変更すれば、スマホ代が今より安くなる可能性があります。
また、契約中の携帯電話会社でぴったり使えるプランがない場合は、他社への乗り換えも選択肢です。他社のプランも含めて、自分に合ったプランを見つけていきましょう。
現状のギガの利用量は、契約中の携帯電話会社の会員ページで確認できます。携帯電話会社の会員ページがわからないときは、「携帯電話会社の名前+マイページ」などで検索してみましょう。
通話料金は、基本的に通話時間に応じて料金が発生します。通話料金を安くしたい場合は、通話時間を短くするよう心掛けましょう。電話の代わりに、SMSやLINEメッセージで連絡を済ませたり、LINEの通話機能を利用したりするのも方法のひとつです。
また、長電話が多い、電話の頻度が多い場合は、「国内通話がかけ放題」「一定時間内の国内通話が何度でも無料」などの通話の定額オプションに加入する方法もあります。
たとえば、かけ放題のオプションが月額1,980円(税込)、通常の通話料金が22円/30秒の場合であれば、月に45分以上通話するならオプションに加入する方がおトクです。
通話時間が長い人や電話の頻度が多い人は、オプションへの加入も検討しましょう。
料金プランを契約するタイミングなどであわせて加入したオプションも、1年、2年と契約を続けるうちに不要になっている可能性があります。
通話の定額オプション、動画や音楽の配信サービスのオプション、各種Webサービスのオプションなどは、利用が少なくなっているのであれば、契約の見直しを検討しましょう。
スマホを購入する際に機種代金を安く抑えることで、分割払いの負担が少なくなります。
「スマホゲームをあまりプレイしない」「超高性能なカメラは必要ない」という人は、必ずしも性能の高い機種を選ばなくても、十分快適にスマホが利用できることも多いです。
性能と価格のバランスの良いコストパフォーマンスに優れる機種も含めて検討すると、機種代金は安く抑えられます。
スマホ本体を買う際に費用負担を抑える方法や安いスマホについて、詳しくは下記の記事をご確認ください。
「スマホ本体のみを購入する方法は?安く買うための4つのポイントや注意点も紹介」
「安いスマホは購入しても大丈夫?高いスマホとの違いやおすすめな人を解説」
また、キャリアでスマホを購入する際には、「○ヶ月目以降に端末を返却」などの条件で負担額が抑えられる端末購入プログラムが利用できます。
特に定期的にスマホを買い替える人は、こうしたプログラムに加入してスマホを購入する方法もおすすめです。
スマホの契約を見直す具体的な手順は、次のとおりです。
スマホの契約を見直す手順 | |
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STEP① | 会員ページにログイン、またはスマホアプリを開く |
STEP② | 料金プランや通信量・通話料金を確認する |
STEP③ | オプションの加入状況も確認する |
STEP④ | 必要に応じてプラン変更や携帯電話会社の乗り換えをする |
まずは、携帯電話会社の会員ページやスマホアプリを開いて、契約中のプランや毎月の料金・データ利用量、オプションの加入状況を確認してみましょう。
スマホアプリをインストールしておくと、いつでも手軽に契約や利用の状況を確認できます。たとえば、ドコモのモバイルサービス「ahamo」では、料金やデータ利用量がひと目でわかるスマホアプリを提供中です。
契約中のプランで付与されるギガ数と過去のデータ利用量を見比べて、今の料金プランが最適なのか、不要なオプション契約はないか、確認してみてください。
必要以上に高額なプランを契約している場合には、料金プランの変更や携帯電話会社の乗り換え、オプション解除を積極的に進めていきましょう。
スマホの乗り換え手順について、詳しくは「スマホの乗り換え手順を3ステップで解説!申し込みの準備や費用・注意点も紹介」でご確認ください。
スマホの契約を見直すなら、ドコモのモバイルサービス「ahamo」がおすすめです。
ahamo は、月額2,970円(税込)※1で30GBが利用できるシンプルワンプランで、迷わずプランが契約できます。ahamoの主なメリットは、次のとおりです。
「大盛りオプション」に加入すれば毎月合計110GBの利用も可能です。ギガを気にせず気兼ねなく使いたい人も、たっぷり動画やSNSが楽しめます。
パソコンやタブレットなどに通信をシェアできる「テザリング」も無料で利用できます。外出先でのWi-Fiとしての利用はもちろん、自宅のWi-Fi代わりとしても活用が可能です。
ahamoでテザリングを活用する方法や110GBでできることについては、下記の記事をご確認ください。
「100GB以上あればどのくらい使える?用途別の目安やデータ利用量の確認方法を紹介」
「ahamo(アハモ)はWi-Fiの代わりになる?テザリングの活用法も紹介」
また、ahamoでは5分以内の国内通話は何度でも無料※3です。家族や友人とのちょっとした連絡は無料通話でカバーできます。
そのほかahamoでは、海外ローミングも無料※4※5※6で利用可能です。海外91の国・地域で海外ローミングが利用でき、日本人の渡航先約98%※7のエリアをカバーしています。海外ローミングをオンにするだけで、今のスマホを海外でもそのまま使用することが可能です。
海外ローミングや海外でスマホを使う方法は、下記の記事で詳しく紹介しています。
「データローミング(海外ローミング)とは?オンオフの設定方法や利用時の注意点を解説」
「海外でスマホを使う方法4つ|状況に応じて賢く選べば現地でも快適!」
「海外でスマホを使うときの設定方法は?使えないときの対処法も紹介」
ahamoのメリットや注意点、乗り換えのタイミングについて、詳しくは下記の記事でご確認ください。
「ahamo(アハモ)のメリットと気になる点を比較!プラン・サービスの特徴を徹底解説」
「ahamo(アハモ)の評判は?口コミからわかるメリットや注意点も紹介」
「ahamo(アハモ)に乗り換えるタイミングはいつが良い?料金や手順も解説」
「ahamo(アハモ)の注意点は?乗り換える前に知っておくべきポイントを紹介」
「ahamo(アハモ)は「めんどくさい/やめとけ」って本当?おすすめできるメリットとは」
なお、ahamoへ申込む際に店頭サポートをご希望される場合は、別途有料のサポートをお申込みいただく必要があります※8。
ahamoでは、回線契約とあわせて最新のスマホの購入が可能です。
ahamoでスマホを購入する際には、いつでもカエドキプログラムのご利用がおトクです。対象機種をご返却いただくことで、お客さまに合ったタイミングでいつでもおトクに機種の購入を検討できるプログラムです。
ご利用方法は簡単2ステップです。
いつでもカエドキプログラムのご利用方法 | |
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STEP① | dポイントクラブに加入していて対象機種を残価設定型24回払い※1でご購入いただくとともにプログラムにご加入※2 |
STEP② | dポイントクラブ会員を継続し、ご利用の対象機種をご返却※3※4 |
たとえば23回目にプログラムを利用し対象機種を返却すると、24回目(残価)の分割支払金が不要になります。詳しくはこちらをご確認ください。
スマホの買い替えのタイミングや、携帯電話会社の乗り換えについては下記の記事でも詳しく紹介しているため、ぜひあわせてご覧ください。
「スマホの替え時はいつ?買い替えのサインや機種の選び方を解説」
「携帯電話会社を乗り換えるタイミング・手順は?費用や選び方・注意点も解説」
スマホ代の平均額や節約方法はおわかりになったでしょうか?
最後に今回の内容をまとめておきます。
総務省「家計消費状況調査(2023年)」によると、通信・通話使用料、本体価格の1ヶ月あたりの平均額は次のとおりです。ご自身のスマホ代と平均額を見比べてみましょう。
世帯人員 | スマートフォン・携帯電話などの通信、通話使用料 | スマートフォン・携帯電話の本体価格(分割払い) | |
---|---|---|---|
世帯人員 | 1人 | 5,301円 | 863円 |
2人 | 8,477円 | 1,161円 | |
3人 | 12,877円 | 1,904円 | |
4人 | 15,006円 | 2,480円 | |
5人 | 16,942円 | 2,545円 | |
6人 | 20,641円 | 2,968円 | |
全体平均 | 9,274円 | 1,404円 |
スマホ代が高くなる理由としては、主に以下が挙げられます。
スマホ代が高くなる理由 |
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スマホ代の節約方法としては、主に以下があります。
スマホ代の節約方法 |
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スマホの契約の見直しは、以下のような手順で進めていきましょう。
スマホの契約を見直す手順 | |
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STEP① | 会員ページにログイン、またはスマホアプリを開く |
STEP② | 料金プランや通信量・通話料金を確認する |
STEP③ | オプションの加入状況も確認する |
STEP④ | 必要に応じてプラン変更や携帯電話会社の乗り換えをする |
スマホ代が高いと感じているなら、まずは会員ページやアプリから契約状況を確認してみてください。プラン変更や他社への乗り換えでスマホ代が安くなる可能性があります。
ぜひ現状の契約や利用状況を確認して、スマホの契約を見直していきましょう。
■監修者情報
大岩 俊之(おおいわ としゆき)
家電製品総合アドバイザー。スマートマスター。理系出身の元営業マン。電子部品メーカー・半導体商社・パソコンメーカーなどで、自動車部品メーカーや家電メーカー向けの法人営業を経験。その後、セミナー講師として活動する傍ら、家電製品の裏事情を知る家電コンサルタントとして活動開始。TBSラヴィット!や東海地区のテレビ番組に「家電の達人」として出演した経験を持つ。現在は、家電製品アドバイザー資格試験のeラーニング講師も務める。