
VPNって聞いたことはあるけど、詳しい仕組みは知らない人も多いかもしれないね。フリーWi-Fiやリモートワークを安全に使える便利な仕組みなんだよ!メリットや設定方法を詳しくチェックしていこう。
VPNという言葉を見聞きしたことがある方は多いものの、具体的な仕組みや使い方まで把握している方は少ないかもしれません。カフェや空港などのフリーWi-Fiを日常的に利用する方や、リモートワークの環境でVPNの導入を検討している方にとって、その基本を正しく理解しておくことは重要です。
この記事では、VPNの仕組みやメリット・注意点、実際の接続方法までをわかりやすく解説します。
VPNとは「Virtual Private Network」の略で、インターネット上に仮想の専用線を構築する仕組みのことです。日本語では「仮想専用網」と呼ばれることもあります。
本来、専用線とは2つの拠点を物理的な回線でつなぐ方式をさしますが、VPNは物理的な回線を新たに用意する必要がありません。トンネリングなどの技術を活用することで、専用線を使っているかのような安全な通信環境を実現できるのが大きな特徴です。
VPNはフリーWi-Fiを利用するときや、リモートワークで自宅から会社のネットワークに接続するときなど、さまざまな場面で幅広く活用されています。なお「VPN接続」もVPNとほぼ同じ意味で使われる言葉であり、VPNを利用してネットワークに接続することをさします。
カフェや駅などで提供されているフリーWi-Fiは、誰でも気軽に利用できる反面、セキュリティ面での脆弱性を抱えている場合があります。また、リモートワークの普及により、社外からインターネットを経由して会社のネットワークに接続する機会も増えてきました。
こうした環境では、通信内容を第三者にのぞき見られたり、重要な情報が漏えいしたりするリスクが生じます。VPN接続を利用すれば、通信を暗号化することで、より安全な状態でインターネットを利用できるのが大きな利点です。
VPNが高いセキュリティを実現できる背景には、複数の技術が組み合わさって機能していることがあります。主に「トンネリング」「カプセル化」「認証」「暗号化」という4つの技術が、その核心を担っています。
以下では、それぞれの仕組みについて詳しく解説します。
トンネリングとは、インターネット上に仮想的なトンネルを作り、そのなかでデータを送受信する技術です。VPNを支える基盤となる仕組みのひとつで、通信の安全性を確保するうえで欠かせない役割を果たしています。
このトンネルの中を通るデータは外部から中身が見えないよう保護されるため、不正アクセスや盗聴のリスクを大幅に軽減できます。公共のWi-Fiなど、セキュリティ面で不安が残る通信環境でも、トンネリングによって安全にデータをやりとりできるのが大きな利点です。
カプセル化とは、送受信するデータを別のデータで包み込み、外部から中身を識別できないようにする技術です。データを封筒に入れて送るようなイメージで、第三者はその中身を読み取ることができません。
カプセル化されたデータは、受信側で解除されるまで内容を確認できない仕組みになっています。これにより、インターネット上を流れるデータが盗み見られるリスクを大幅に低減できるのが大きな特徴です。
認証とは、VPNに接続してきた相手が正当な利用者かどうかを確認する仕組みです。不正なアクセスを防ぐうえで欠かせない要素といえるでしょう。
認証の方式としては、IDとパスワードによる基本的な方法のほか、電子証明書や多要素認証が用いられることもあります。特に多要素認証は、パスワード単体の認証よりもセキュリティ強度が高く、より安全な接続環境の実現に役立ちます。
暗号化とは、通信内容を第三者が読み取れない形に変換する技術です。VPNを構成する重要な要素のひとつで、データの安全性を担保する役割を果たしています。
万が一、通信中にデータが盗み取られたとしても、暗号を解くための鍵がなければ内容を判別することはできません。そのため、悪意ある第三者による情報の悪用を防ぐうえで非常に有効な仕組みといえるでしょう。
VPN接続は、個人での普段使いからビジネスシーンまで、データの安全性を高めるために幅広く活用されています。最大の特長は、通信内容を暗号化して「第三者からの盗み見や改ざん」を防げる点にあります。
個人利用では、フリーWi-Fiでも安全に通信・プライバシー保護ができる点がメリットです。
VPNは通信内容を暗号化するため、セキュリティの低いフリーWi-Fi環境でもクレジットカード情報やパスワードを安全に送受信できます。また、自身のIPアドレスを隠して通信できるため、ネット上の行動履歴から個人の特定を防ぐプライバシー保護の観点でも有効です。
ビジネス利用では、リモートワークでの情報漏えいを防げる点がメリットです。
自宅やカフェなど社外から社内ネットワークにアクセスする際、VPNを使うことで専用の安全な通信経路を構築できます。機密データや社内ツールを扱う場面でも通信が保護されるため、第三者によるデータの傍受や不正アクセスなどのリスクを大幅に軽減できます。
VPN接続はセキュリティ面で多くのメリットをもたらしますが、利用にあたって把握しておくべき注意点もいくつか存在します。それぞれの注意点について以下で詳しく解説します。
VPNを利用する際の注意点として、まず挙げられるのが通信速度の低下です。VPNはサーバーを経由して通信を行う仕組みのため、利用者が多い時間帯や、接続先のサーバーが物理的に遠い場所にある場合、通信速度が落ちることがあります。
動画視聴やオンライン会議など、安定した通信速度を必要とする場面では、この速度低下が特に気になるでしょう。VPNの利用を検討する際は、あらかじめこの点を把握しておくことが重要です。
VPNサービスの多くは有料で、月額500円〜2,000円ほどが費用の目安となっています。無料のVPNサービスも存在しますが、セキュリティ面での不安が残りやすく、また利用者が集中することで通信速度が遅くなりやすい傾向があります。
快適かつ安全に利用したい場合は、有料サービスの選択が現実的でしょう。
VPN接続はセキュリティの向上に役立ちますが、リスクが完全になくなるわけではありません。VPNはあくまで通信を暗号化し、第三者による盗み見や改ざんを防ぐための手段であり、マルウェアへの感染やフィッシング詐欺といった脅威まで防げるものではないためです。
そのため、信頼できるVPNサービスを選ぶことはもちろん、端末のOSやアプリを常に最新の状態に保つことも重要です。VPNを導入したからといって安心しきらず、セキュリティ対策を複合的に講じる意識が求められます。
VPNにはいくつかの種類があり、それぞれ通信の仕組みや用途が異なります。主な種類は、「インターネットVPN」「エントリーVPN」「IP-VPN」「広域イーサネット」の4つです。
以下では、それぞれの特徴を詳しく解説します。
インターネットVPNは、既存のインターネット回線を利用してVPNを構築する方式です。物理的な専用回線を用意する必要がないため、比較的低コストでの導入が可能で、個人利用にも向いています。
エントリーVPNは、通信事業者が提供する光回線(FTTH回線)などの閉域網(インターネットとは切り離された専用のネットワーク)を利用して構築するVPNです。インターネット上の共有回線ではなく、限られた利用者だけが使う専用の回線となるため、インターネットVPNと比べてセキュリティ性が高い点が魅力です。
また、すでに敷設された回線をそのまま活用できるため、比較的低コストで導入しやすいのも大きな特徴といえるでしょう。
IP-VPNは、通信事業者が提供する閉域網を利用して構築するVPNです。インターネットを経由しないため、外部からの不正アクセスや盗聴のリスクが低く、高いセキュリティ性を確保できます。
また、混雑状況によらず一定の通信速度が保証される「帯域保証型」が採用されていることが多く、通信品質の安定性も大きな強みです。セキュリティと通信品質の両方を重視する企業や組織にとって、特に適した選択肢といえるでしょう。
広域イーサネットは、通信事業者の閉域網などで提供される接続方式です。
IP-VPNとの主な違いは、多様なルーティングプロトコルに対応できる点にあります。この柔軟性により、企業のニーズや環境に合わせてネットワーク構成を自由にカスタマイズできるのが大きな特徴です。
主に企業において、複数の拠点間をつなぐ用途で広く活用されています。
スマホでVPNに接続する方法は、主に「iPhoneで設定する」「Androidで設定する」「専用アプリを使う」の3つがあります。それぞれ手順が異なるため、お使いの端末や状況に合わせた方法をご確認ください。
iPhoneでVPNを設定する手順は、以下のとおりです。
| iPhoneでのVPN設定手順 | |
|---|---|
| STEP① | 「設定」>「一般」の順にタップし、「VPNとデバイス管理」をタップする |
| STEP② | 「VPN」>「VPN構成を追加」の順にタップし、VPN情報を入力する |
| STEP③ | 入力が終わったら「完了」をタップし、VPNのスイッチをオンにする |
なお、OSのバージョンによっては操作方法や項目名が異なる場合もあります。詳しくは製品ページをご確認ください。
AndroidでVPNを設定する手順は、以下のとおりです。
| AndroidでVPNを設定する手順 | |
|---|---|
| STEP① | 「設定」アプリを開き、「ネットワークとインターネット」から「VPN」の順にタップする |
| STEP② | 追加アイコンをタップし、VPN情報を入力して保存する |
| STEP③ | 登録したVPNをタップし、ユーザー名とパスワードを入力して接続する |
なお、機種やOSのバージョンによっては項目名や操作手順が異なる場合があります。上記の手順どおりに進められない場合は、設定アプリ内の検索欄に「VPN」と入力すると、該当する項目を見つけられることがあるため、ぜひ試してみてください。
個人向けのVPNサービスでは、専用アプリを使って接続するのが一般的な方法です。アプリをダウンロードし、案内にそって認証情報などを入力するだけで接続できるため、難しい設定作業は必要ありません。
ただし、接続方法はサービスによって異なるため、詳細は各アプリの公式サイトで確認するようにしましょう。
VPNを利用して動画視聴やオンライン会議を行うと、データ通信量が増えやすくなります。通信制限を気にせず快適にVPNを活用したいなら、この機会に大容量プランへの見直しを検討してみてはいかがでしょうか。
ahamoは、月額2,970円(税込)※1で30GBが使えるシンプルワンプランで、迷わずスマホが利用できます。
ahamoの主なメリットは、次のとおりです。
「大盛りオプション」に加入すれば毎月合計110GBまで利用可能※2※4で、高画質・高音質の動画視聴でもギガを気にせず使える安心感があります。
パソコンやタブレットなどに通信をシェアできるテザリングは無料で利用でき、自宅のWi-Fi代わりとしても活用が可能です。テザリングや110GBでできることについては、下記の記事をご確認ください。
「テザリングとは?iPhone・Androidのやり方やメリットをわかりやすく紹介」
「100GB以上あればどのくらい使える?用途別の目安やデータ利用量の確認方法を紹介」
「ahamo(アハモ)はWi-Fiの代わりになる?テザリングの活用法も紹介」
また、ahamoでは5分以内の国内通話は何度でも無料※3です。家族や友人とのちょっとした連絡は無料通話でカバーできます。
そのほかahamoでは、海外ローミングも無料※4※5※6で利用可能です。海外ローミングをオンにするだけで、今のスマホを海外でもそのまま使用することが可能です。
海外ローミングや海外でスマホを使う方法は、下記の記事で詳しく紹介しています。
「データローミング(海外ローミング)とは?オンオフの設定方法や利用時の注意点を解説」
「海外でスマホを使う方法4つ|状況に応じて賢く選べば現地でも快適!」
「海外でスマホを使うときの設定方法は?高額請求を避けるために必要なことを解説」
ahamoのメリットや注意点、乗り換えのタイミングについて、詳しくは下記の記事でご確認ください。
「ahamo(アハモ)のメリットと気になる点を比較!プラン・サービスの特徴を徹底解説」
「ahamo(アハモ)の評判は?口コミからわかるメリットや注意点も紹介」
「ahamo(アハモ)に乗り換えるタイミングはいつが良い?料金や手順も解説」
「ahamo(アハモ)の注意点は?乗り換える前に知っておくべきポイントを紹介」
「ahamo(アハモ)は「めんどくさい/やめとけ」って本当?おすすめできるメリットとは」
なお、ahamoへ申込む際に店頭サポートを希望される場合は、別途有料のサポートをお申込みいただく必要があります※7。
VPNの仕組みについておわかりになったでしょうか。
最後に今回の内容をまとめておきます。
| VPNの仕組み |
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| VPNが役立つ場面と注意点 |
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VPNを活用しながら通信環境を快適に整えるために、携帯電話会社のモバイルサービスもあわせて見直してみましょう。
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■監修者情報
大岩 俊之(おおいわ としゆき)
家電製品総合アドバイザー。スマートマスター。理系出身の元営業マン。電子部品メーカー・半導体商社・パソコンメーカーなどで、自動車部品メーカーや家電メーカー向けの法人営業を経験。その後、セミナー講師として活動する傍ら、家電製品の裏事情を知る家電コンサルタントとして活動開始。TBSラヴィット!や東海地区のテレビ番組に「家電の達人」として出演した経験を持つ。現在は、家電製品アドバイザー資格試験のeラーニング講師も務める。